第73回カンヌ国際映画祭 批評家週間短編部門 正式出品
第58回ニューヨーク映画祭 カレンツ部門 正式出品

新鋭監督・川添彩の短編映画『とてつもなく大きな』が選出された、カンヌ国際映画祭批評家週間が10/22(木)~25(日)までの限定4日間(現地時間)、Festival Scopeにてオンライン配信されることが決定し、日本からの鑑賞が可能となった。

▼Festival Scope サイト

太陽や月、海、森などの自然、そして音から湧き上がる大量のイメージを重ねていくことで物語を形成していく構成術や、デジタルとフィルムを混合させる独特の手法が人々の目を引き、今まで数々の映画祭へ出品を重ねてきた川添彩監督。短編『とてつもなく大きな(英題:Humongous!)』は、ついにカンヌ国際映画祭批評家週間へ選出されるも、コロナウィルス感染拡大の煽りを受け、例年通りの開催は断念せざるを得なくなった。

©東京藝術大学大学院映像研究科

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しかし、短編映画10本については“Semaine de la Critique 2020”というラベルが付与された上で、コンペティションという形式を取らずに上映を行うことが決定。先日開催されたパリのシネマテーク・フランセーズでの上映に加え、10/22(木)~25(日)の限定4日間(現地時間)、Festival Scopeでのオンライン配信は日本からでも鑑賞可能。フランソワ・オゾンやギャスパー・ノエら、いま最前線で映画を作り続ける監督を多く輩出してきたカンヌ国際映画祭批評家週間。

第58回ニューヨーク映画祭では、革新的な作品を集めることをテーマに今年から設立されたカレンツ部門へ見事選出され「質感を重視した演出が、見事な繊細さと豊かさを表現している」 (MUBI)など絶賛の声もあがり、世界の評価に期待が高まる本作。懐かしさ、不安、心地よさ...言語化することが極めて難しい細やかな心の機微を丁寧に映画へ落とし込み、観るものすべての心にも大きなざわめきを残す映画が誕生した。

©東京藝術大学大学院映像研究科

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川添彩監督

【ストーリー】
エイコは度々、子どもの頃に出会った音を思い出す。大きなその音に包まれゆく場所で、その音を聴いた同じ年頃の少年は駆け出し、その音を聴いたエイコはブランコから落ちる。繰り返し思い出されるイメージは、記憶か夢かあるいは現在、もしくは他者の。音は膨張し、少年は成長している。 あれはすごく大きい何か、すごく大きい何かの呼吸。

立脇実季、佐々木詩音、佐々木綾子、鈴木余位、横山伊吹、鈴木啓斗

監督:川添彩

脚本:鈴木史子
プロデューサー:山﨑公太
撮影照明:ムカダス・ムキタル
録音:馬明泓
美術:趙芮瑶
編集:董敬
音楽:林暢彦
詩:成清祐太
助監督:羽蚋拓未、広田智大
制作担当:方翎、崔凱晨
製作:東京藝術大学大学院映像研究科
2019年/日本/16mm/カラー/11分/英題 Humongous!
©東京藝術大学大学院映像研究科

10/22(木)〜10/25(日)*現地時間
Festival Scope にて配信!