昨年11月に行われた第15回山形国際ムービーフェスティバル2019で初めて本作がお披露目された際には、多くの地元ファンが会場を埋め尽くし満席となり、地元ファンから多くの称賛を受けた。
今回解禁された予告編は、凍えそうな雪景色の中、雪にはまり動かなくなった車を動かそうとする主人公・寛一(峯田和伸)と寛一の幼馴染・碧(橋本マナミ)が再会するシーンから始まる。「あんたら何やってんの~」と可愛らしい山形弁の葵に対し、寛一は少し驚いた様子で「…やあ」と返し、年月を経て初恋の相手に久しぶりに再会したもどかしさが感じ取れる。しかし喫茶店で寛一が昔話を持ち掛けると、碧はそっけない様子でその場を立ち去ってしまう…。ここでマレーシアパート、台湾パートに切り替わり、会社を出ようとしたシャオラン(ヤオ・アイニン)がエレベーター前で待ち伏せしている男・インシューにいきなりビンタされ半泣きになる様子や、亡き母の家を片付けながら「母のような人生はイヤよ」つぶやくモーリーに片づけを手伝うチェンナンが寄り添う様子が映し出される。そしてまた、日本パートに戻ると碧が寛一に「待てって言うな。待たないよ、誰も。…行きたい時は行くの。」と言い放ち、気持ちを隠して素直になれない歯がゆさが垣間見える。そしてそれぞれのシーンに共通するのは本心をぶつけることができない、こじれた恋心だ。
愛に生きた作家・岡本かの子が紡いだ傑作小説をもとに紡いだ、恋だけが人生じゃないけれど、こんな恋があってもいいと思わせてくれる、オトナ女子が共感せずにはいられない本作。それぞれの恋の行方が気になる予告編が完成しました。。
岡本かの子の傑作小説を映画化!
3つの地で紡がれる恋の物語『越年 Lovers』予告
《STORY》
越年―新しい年を迎える瞬間の高揚はどこから来るのだろう。
きっとそれは、新しいことが始まることへの希望。
いきなり男にビンタをされたシャオラン、初恋の相手に会うために数十年ぶりに帰郷した寛一、亡き母の家を片付けるモーリー。日本、台湾、マレーシアの年越しの風景を舞台に、不器用な3組が織りなす物語。台湾・アカデミー賞受賞(金馬奨)監督のグオ・チェンディ(郭珍弟)が愛に生きた作家・岡本かの子が紡いだ傑作小説をもとに、素直になれずにこじれた恋心たちを描く。
恋だけが人生じゃない。けれど、こんな恋があってもいいと思わせてくれる恋の物語。年を越えたら、新しい人生に出会えるかもしれない。
峯田和伸 橋本マナミ
ヤオ・アイニン(ピピ) オスカー・チュウ(邱志宇) ユー・ペイチェン(余佩真) ウー・ホンシュウ(呉宏修)
菜 葉 菜 吉村和彬 岡野一平 結城貴史
原作:岡本かの子「越年 岡本かの子恋愛小説集」(角川文庫)/「老妓抄」(新潮文庫)
監督・脚本:グオ・チェンディ(郭珍弟)
プロデューサー:片原朋子 吉村和文 饒紫娟 陳世庸
撮影監督:周以文 美術:陳炫劭 遠藤雄一郎 VFX:嚴振欽 照明:譚凱富 衣裳指導:黃中觀 宮本まさ江
サウンドデザイン:羅頌策 編集:陳博文 音楽:トマ・フォゲンヌ 助監督:吳怡靜 大野伸介
製作:ジェイアンドケイ・エンタテインメント ダイバーシティメディア 花千樹電影有限公司 現代電影沖印股份有限公司
台北市電影委員會 ㈶台北市文化基金會 臺北市文化局 臺北市政府
協力:彰化縣 山形県 山形フィルムコミッション
配給・宣伝:ギグリーボックス
後援:台北駐日経済文化代表処
2019年/台湾・日本/116分/中国語
日本語/シネマスコープ
©2019映画「越年」パートナーズ