第 76 回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞したスウェーデンが 誇る奇才ロイ・アンダーソン監督最新作『ホモ・サピエンスの涙』が、11 月 20 日(金)より ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開される。
野外撮影ではなく、自身の所有するスタジオにセットを組み、構図・色彩・美術...細部にま で徹底的にこだわり、5年近い歳月を費やして作品を生み出すことで知られるロイ・アンダ ーソン監督。今回、世界的に有名な画家マルク・シャガール、イリヤ・レーピンなどからインス パイアを受けて生まれシーンを含む、映画ファン&アートファンも必見の最新作の場面写真 9点が一挙解禁となった。
新場面写真
ヴェネチア国際映画祭 銀獅子賞!
ロイ・アンダーソン監督『ホモ・サピエンスの涙』予告
【STORY】
やっぱり、愛がなくっちゃね。
映像の魔術師が、この時代を生きる全人類に贈る――。愛と希望を込めた映像詩。
この世に絶望し、信じるものを失った牧師。戦禍に見舞われた街を上空から眺めるカップル...これから愛に出会う青年。陽気な音楽 にあわせて踊るティーンエイジャー...映像の魔術師ロイ・アンダーソン監督が構図・色彩・美術と細部まで徹底的にこだわり、全33シ ーンすべてをワンシーンワンカットで撮影。悲しみと喜びを繰り返す人類の姿を、愛と希望を込めた優しい視点で映し出す。
出演:マッティン・サーネル、タティアーナ・デローナイ、アンデシュ・ヘルストルム
監督・脚本:ロイ・アンダーソン(『散歩する惑星』『さよなら、人類』)
撮影:ゲルゲイ・パロス
2019 年/スウェーデン=ドイツ=ノルウェー/カラー/76 分/ビスタ/英題:ABOUT ENDLESSNESS/原題:OM DET OÄNDLIGA
後援:スウェーデン大使館 提供:ビターズ・エンド、スタイルジャム
配給:ビターズ・エンド
11/20(金)より
ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー!
ぴあフィルムフェスティバルでは、特集上映も!
唯一無二の世界観が、クセになる!奇才ロイ・アンダーソン作品の魅力
最新作『ホモ・サピエンスの涙』の公開に先駆け、現在開催中(9/12~26)の第42回ぴあフィルムフェスティバルでは、「ロイ・ アンダーソン・コンプリート特集」を実施!
デビュー作から日本未公開作品、そして最新作までアンダーソン監督の魅力を余すことなく堪能できる、幅広いラインナップとなっている。
最新作の公開前に、アリ・アスター、アレハンドロ・G・イニャリトゥ、ダーレン・アロノフスキーなど名だたる映画監督たちをも魅了してきた、奇才ロイ・アンダーソンの過去作にもぜひ注目してみては!?
<ぴあフィルムフェスティバル
「ロイ・アンダーソン・コンプリート特集」上映作品>
●『スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー』(1970)
あどけない少年少女の恋を描いた、初長編監督作品!
郊外の祖父を訪れたペールは、アニカという美しい少女に出会い、恋をする。恋する2人をよそに、大人たちは複雑な事情を抱え ていて...。純愛映画にして、霧の中に迷い込んでゆく不思議な物語。ラストシーンが印象的!ベルリン国際映画祭で4賞受賞。
●『ギリアップ』(1975)*日本初上映
港町のホテルを舞台に描く、哀愁漂うクライムムービー
ウエイターとして静かな港町のホテルに雇われたよそ者の男。気難しいオーナーや美しきアンナら個性豊かな人々と共に働き始 めたが、同僚に話をもちかけられ、犯罪に手を染めることに...。日本未公開、異色の犯罪映画。カンヌ映画祭監督週間出品。
●『散歩する惑星』(2000)
後のスタイルを確立したリビング・トリロジー第1作
とある惑星に住む人々に降りかかる不条理な出来事。スタジオセットを作り、全て固定カメラで撮られたワンシーンワンカットが、 まるで絵画のような雰囲気を生み出している。唯一無二の世界観で描かれる世紀末映画!カンヌ映画祭審査員賞受賞。
●『愛おしき隣人』(2007)
架空の街を舞台としたユーモラスな人類観察映画
前作同様の手法で、北欧の街の人々の生活の断片を描く。対人関係も仕事も、誰も上手くはいかないけれど、それでも街には音 楽が響き、バーは明日もある、はず...?ままならない日常の愛しさと哀しさの詰まった作品。カンヌ映画祭ある視点部門出品。
●『さよなら、人類』(2014)
いつの時代でも愚かな人々への、壮大で奇妙な人間讃歌
おもしろグッズを売り歩く2人組のセールスマン。彼らの行く先々で出会う、時空間も現実も超えた、真面目でおかしな人々の人 生と死の物語。ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した、壮大なトリロジーの完結作。
●『ホモ・サピエンスの涙』(2019)*特別上映
貴重な学生時代を含む初期短編5本を日英字幕で上映!
日常のスケッチのようなタッチの学生時代の作品から、エイズ予防の啓発映画『何かが起きた』、そして「リビング・トリロジー」のプレリュードと言われる『ワールド・オブ・グローリー』まで、文体の変遷を見るのも興味深い。
●短編プログラム:
『息子を訪ねて』『自転車を取りに』『10月5日土曜日』『何かが起きた』『ワールド・オブ・グローリー』(1967~1991)
第42回ぴあフィルムフェスティバル 公式サイト