PFFアワード2019エンターテイメント賞(ホリプロ)&ジェムストーン賞(日活)の2冠受賞、門真国際映画祭2019最優秀主演女優賞受賞の草場尚也監督『スーパーミキンコリニスタ』が10月10日(土)よりポレポレ東中野で公開となります。

普通じゃダメだから、スーパーになって私は完全になる。
世界で一番タフな25歳になるために!アーイ!

エキストラ女優のミキは、いつか主役になることを夢見て日々邁進していた。25歳を迎える今年こそ結果を出したいと 意気込むが、大事な撮影現場で失態を犯し、所属事務所をクビになってしまう。フリーになったミキは、芸名を『スーパ ーミキンコリニスタ』と名乗り、我が道を突き進んでいくが...。

■主人子はエキストラ?!

監督は本作が興行デビューとなる草場尚也。映画の助監督やテレビのADとして働く傍ら完成させた本作は、草場自身が撮影現場で出会った「エキストラ」という存在に心を動かされ、生み出した物語だ。 様々な人たちで溢れるエキストラの世界には、役を掴みたくてもがいている人もいる。その眼差しは、映画監督になる夢を抱いて上京してきた当時の自分の姿と重なり、エキストラ女優を主人公にした自主映画を企画。その主人公を演じたのは、高山璃子。彼女もまたエキストラとしての仕事を経験し、役を掴みたくてもがいている一人だった。

草場尚也監督

■監督プロフィール 草場尚也(くさば なおや)
1991年生まれ、長崎県出身。大学在学時、大分シネマ5に通い、映画に魅力に取り憑かれ、湯布院映画祭のスタッフを経て、映画美学 校の脚本コースに入学。そこで、PFF出身の高橋泉に師事する。その後は、映像制作会社に入社し、バラエティ番組のADから連続ド ラマや映画の助監督として活躍する。会社を休職して撮影した『スーパーミキンコリニスタ』がPFFアワード2019で日活賞とホリプ ロ賞のダブル受賞。本作で念願の劇場公開を果たす。

■スーパーミキンコリニスタ誕生!

高山のフレッシュで体当たりな芝居で、これまでに類を見ないコメディエンヌ・スーパーミキンコリニスタが誕生した。 門真国際映画祭では最優秀主演女優賞を受賞、PFFでも2冠に輝くなど、多くの「スパミ」ファンを生んだ。 ミキのいる世界は「普通」では勝ち残っていけない。承認欲求と自己顕示欲にまみれた世界で七転八倒しながらも前へ突 き進むひたむきさには、次第に彼女を応援したくなるような不思議な魅力がみなぎっている。スーパーミキンコリニスタの銀幕デビューをお見逃しなく!!

高山璃子

■主演プロフィール 高山璃子(たかやま りこ)
/スーパーミキンコリニスタ役
1995年生まれ、広島県出身。女優。
テレビドラマや映画、舞台など幅広く活躍中。 事務所を退所したタイミングで偶然にも監督の草場と再会したことがきっかけで、本作の出演に至る。 本作で門真国際映画祭にて最優秀主演女優賞を受賞する。

『スーパーミキンコリニスタ』場面写真

■コメント

草場監督と初めて会ったのは「痛快TVスカッとジャパン」の現場でした。一日何本もショートドラマを撮るハードな現場で走り回っていたあの優しい瞳の青年がどんな思いで現場を見ていたのかが、この映画には映されています。どんどん ミニマム化していく昨今の撮影現場で草場さんの見つめてきた俳優、女優、そしてエキストラの人々が物語の主人公です。 90年代のNYインディーズを思わせるオフビートな長回しで草場監督が切り取ったのは、新時代を生きのびる俳優たちが戦場に吐き捨てた血痰なのかもしれません。
津田寛治(俳優)

ちょっとどうかしている、と思うくらいまっすぐな映画。ストーリーではなく、イキのよさに魅せられました。
江國香織(小説家)

スーパーミキンコリニスタは生きていくことを微塵も諦めていない現代のヒーローだと思う。
五十嵐耕平(映画監督)

精一杯生きるということについて、とてつもなく誠実に考え抜かれて作られた物語。 人間を記号化する醜い世界(業界)にあって、露悪的になることなく、笑いと涙をもって個性の勝利を表現できる稀有な才能の誕生。
中川龍太郎(映画監督)

映画『スーパーミキンコリニスタ』予告

映画『スーパーミキンコリニスタ』予告

www.youtube.com

■スタッフ&キャスト
監督・脚本・編集:草場尚也
出演:高山璃子、松川星、芝崎唯奈、今村輝大、金時むすこ、Jinmenusagi、一條恭輔、宮川浩明、櫻井美代子、飯田圭子、野々山郁 也、岡田謙、神林斗聖
音楽:吉村駿也 録音:加藤陽子 撮影・編集・カラーグレーディング:勝木駿

(2019|日本|カラー|HD|97分)

公式TWITTER:@supamidayo

ポレポレ東中野で 10 月 10 日公開