圧倒的なカリスマ性と才能を携え、映画界の革命児として躍進を遂げてきたグザヴィエ・ドランの最新作『マティ アス&マキシム』。
本作は第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、「帰ってきたドラン!キャリア史上最も官能的で美しい。(Variety)」「心の底から共感 (TELEGRAPH)」、「とにかくストレートで心に響く。(Hollywood Reporter)」「成熟したドランに魅了される(THE WRAP)」など、各メディアから絶賛の声が寄せられました。また、監督初期の代表作品(『わたしはロランス』『Mommy/マミー』など)で見られる繊細な心理描写、余韻を残すセリフが印象的に使用され、その原点回帰も見どころの一つ。海外メディアからは「このドランが見たかった!」などという声も上がっています。

本作はこれまで一貫して描き続けてきた“母と子”というテーマから一新、二人の⻘年の友情と揺れる恋心に焦点を当てた⻘春ラブストーリー。溢れ出る愛おしさ、触れたい衝動、相手を追いかける眼差しなど、スクリーンに映し出される 全てが「恋」そのものを物語り、「誰かを好きになること」の切なさと喜びが凝縮された新たな愛の傑作です。

恋と友情の狭間で揺れる二人の⻘年、マティアスとマキシムを描いたドラン。本作はドランが、1980年代の北イタリアを舞台に2人の⻘年が恋に落ちる『君の名前で僕を呼んで』に感銘を受け描いた作品であることが早くも話題となっている。
『君の名前で〜』を観た後、「しばらく動けないほどに感動した。そして僕自身の20代の頃を思い返した。」と語り、「ラブストーリーを描くことを強くインスパイアされた。過去に、ラブといっても自己愛や自己愛の喪失は描いたことがあったけど、二人の人間の、真っ向からの真のラブストーリーを描くのは今回が初めて。『君の名前で〜』が僕にそうさせたんだ」と強く感銘を受けたことを明かしている。エリオを演じたティモシー・シャラメとも交流があり、「『君の名前で〜』を見た時、僕は君のことを知ってるような気がした」と、キャラクターと演者と観客の境界を超えてくるシャラメの演技を高く評価。シャラメもドランの大ファンであることを公言しており、二人が互いにリスペクトしあっている関係性がうかがえる。

映像で見比べ!『マティアス&マキシム』と『君の名前で僕を呼んで』

ドランはこの名作に応えるように現代を生きる二人の⻘年マティアスとマキシムの等身大の物語を誕生させた。そして、自らマキシムを演じ、誰かを好きになることの喜びや切なさを体現している。本作と『君の名前で〜』は愛の物語という点で共通しているが、注目すべきはそこだけではない。メインビジュアルにもなっているカメラ越しのキスシーンをはじめ本作ではマティアスとマキシムの赤と⻘の衣装が印象的で、それは『君の名前で〜』のエリオとオリヴァーを彷彿とさせる。オリヴァーが旅立つ時に、自分が着ていた⻘いシャツをエリオに贈るという心打つエピソードがあったが、本作も、それぞれの想いや恋する視線など二人の切なくも愛おしい関係性が服の色でも表現されているので、そこにも注目していただきたい。

『マティアス&マキシム』より
© 2019 9375-5809 QUÉBEC INC a subsidiary of SONS OF MANUAL

『君の名前で僕を呼んで』より
©Frenesy, La Cinefacture

『マティアス&マキシム』より
© 2019 9375-5809 QUÉBEC INC a subsidiary of SONS OF MANUAL

『君の名前で僕を呼んで』より
©Frenesy, La Cinefacture

映画界の革命児グザヴィエ・ドラン最新作にして新たな愛の傑作!
『マティアス&マキシム』予告

映画界の革命児グザヴィエ・ドラン最新作にして新たな愛の傑作!『マティアス&マキシム』予告

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◾️STORY

たった一度の偶然のキス。そして溢れ出す、友達以上の想い。
マティアスとマキシムは30歳で幼馴染。友人が撮る短編映画で男性同士のキスシーンを演じることになった二人は、その偶然のキスをきっかけに秘めていた互いへの気持ちに気づき始める。美しい婚約者のいるマティアスは、親友に芽生えた感情に戸惑いを隠せない。一方、マキシムは友情が壊れてしまうことを恐れ、想いを告げずにオーストラリアへと旅立つ準備をしていた。迫る別れの日を目前に、二人は抑えることのできない本当の想いを確かめようとするのだがー。

監督・脚本:グザヴィエ・ドラン
出演:ガブリエル・ダルメイダ・フレイタス、グザヴィエ・ドラン、ピア・リュック・ファンク、ハリス・ディキンソン、アンヌ・ドルヴァル

原題:Matthias & Maxime(2019年/カナダ/120分/ビスタ/5.1ch)
提供・配給:ファントム・フィルム
© 2019 9375-5809 QUÉBEC INC a subsidiary of SONS OF MANUAL
公式HP:phantom-film.com/m-m/
公式twitter:@mattandmax_jp

2020年9月25日(金)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー