2019年サンダンス映画祭を皮切りに世界の映画祭で絶賛の嵐を巻き起こし、賞レースを席巻した話題作 『ハニーボーイ』がヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館他にて全国公開中だ。

人気子役として活躍する12才のオーティオスは、マネージャーを務める愛情表現が不器用な父・ジェームズに振り回され、ぶつかり合う日々の中で、そんなオーティスを心配する保護観察官のトム、モーテルに住む隣人の少女、撮影現場の大人たちとの出会いを経て、成長していく感動の物語。

12才のオーティスを演じるのは、『ワンダー 君は太陽』、『クワイエット・プレイス』シリーズ、『フォード vs フェラーリ』と異なるジャンルの傑作でひときわその存在感を放ち、美しいルックスで世の映画ファンを魅了する次世代のスター、ノア・ジュプ。10年後のオーティスを演じるのは『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でアカデミー賞にノミネートされたルーカス・ヘッジズ。父親ジェームズをシャイア・ラブーフが演じ、更に本作で脚本家デビューを果たしている。自身の体験を基に執筆した本作は、ハリウッド映画賞にてブレイクスルー脚本賞を受賞している。

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この度、本作の公開を記念して本編の冒頭映像が解禁された。ファーストカットは、主人公・オーティスの青年期を演じるルーカス・ヘッジズの不安げな表情で佇む姿から始まる。背後には大破した車やジェット機が映り、煙がたちこめている。突然正面から爆撃が飛んできて、思いっきり吹き飛ばされるヘッジズ。大きな爆発が起こり炎と煙に包まれる。 撮影スタッフの「カット!」の声とカチンコが映り込む、ロープとハーネスをつけ宙吊りにされたヘッジズの様子から、スタントシーンの撮影中だと分かる映像になっている。このシーンを皮切りに(青年期の)オーティスが自己破壊的な行動をとり始め人生が崩壊していく様が描かれ、自身の苦悩の元凶が父親ジェームズだと気づいていく。トラウマを乗り越えるため、オーティスは過去を振り返り始める。

大がかりな爆破シーン、ヘッジズが着用している革ジャンの雰囲気から、冒頭映像がシャイア・ラブーフの代表作、超メガヒットシリーズ 『トランスフォーマー』のオマージュだと想像できる。(『トランスフォーマー』主人公のサムが、パニックに陥った時に出る「NO NO NO・・・!」の口癖からも) 監督のアルマ・ハレルは冒頭映像を『トランスフォーマー』のオマージュにした理由について、「ほんの数分で彼のキャラクターを描き出したかった、このシーンを見たら彼が俳優であることを説明する必要もない。映画のテーマの観点から見ても、オーティスの初登場シーンとしても最適だったと思う。私から見ると、彼は大きな機械の一部分で、操り人形みたいに扱われるという感じがするの。何度吹っ飛ばされても、またもう一度やらされる。彼が全くの無力だということを見せたかった。その様子をあのショットで描き出したかったの。」と明かした。 操り人形のワイヤーを外して本物の少年になることを望みながらも(大人なフリをしようと)嘘をつき続け、それで鼻がどんどん伸びていくピノキ オをイメージしたとも語っている。 宙吊りで動けないオーティスの姿を描く事で一躍ハリウッドスターになったが故に、色々なものに縛られ苦悩するオーティスの心中を映し出している。
本編ではノア・ジュプ演じる幼少期のオーティスもロープとハーネスを着けられ宙吊りになるシーンがあり、幼少期と青年期、2人のオーティ スのスタントシーンにも注目してほしい。

『ハニーボーイ』本編映像

公式】『ハニーボーイ』8.7公開/本編映像③

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◾️STORY

ハリウッドで人気子役として活躍する12歳のオーティスは、いつも突然感情を爆発させる前科者で無職の“ステージパパ”ジェームズに振り回される日々を送っていた。そんなオーティスを心配してくれる保護観察員、安らぎを与えてくれる隣人の少女、共演する俳優たちとの交流の中で成長していくオーティスは、新たな世界へと踏み出すのだが──。

監督: アルマ・ハレル
脚本: シャイア・ラブーフ
出演:ノア・ジュプ、ルーカス・ヘッジズ、シャイア・ラブーフ

原題:HONEY BOY/2019年/アメリカ/95分/シネスコ/5.1chデジタル/字幕翻訳:栗原とみ子/PG12
配給:ギャガ
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ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか 全国順次公開中