1968年に創設された「シッチェス映画祭」は、スペイン・バルセロナ近郊の海辺のリゾート地シッチェスで毎年10月に開催されている映画祭。SF、ホラー、サスペンスな どのジャンル映画に特化した「世界三大ファンタスティック 映画祭」の1つであるとともに、国際映画製作者連盟 (FIAPF)公認の国際映画祭であるため世界でも権威のある国際映画祭です。

『シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション』 は、シッチェス映画祭で上映された作品の中から厳選した作品を日本で上映する、シッチェス映画祭公認の映画祭。日本のホラーファンからの熱狂的な支持を集めてきました。

そして、今年も『シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2020』の開催が決定!
今年で7回目を迎え、東京:ヒューマントラストシネマ渋谷、名古屋:シネマスコーレ、 大阪:シネ・リーブル梅田にて、10月より全国開催いたしま す!

最古で最大のファンタスティック映画の祭典
“シッチェス映画祭2020”今年も日本で開催!
衝撃のポスタービジュアル解禁!

今年も観客を恐怖のどん底へ叩き落す強力なラインナップが日本上陸! 全6作を本映画祭でプレミア上映いたします。
さらに、個性あふれる全上映作品のポスターが並んだ本映画祭のポスタービジュアルが 遂に完成しました!

衝撃の上映ラインナップ、一挙解禁!!

今年も選りすぐりの新作洋画をプレミア上映!殺戮大好き一家による血塗れロードムービー『スリー・フロム・ヘル』や、オカルトホラーにユダヤ教やホロコーストの歴史が絶妙に絡み合う異色作『ザ・ヴィジル ~夜伽~』、恋人の父親に殺意を持つ青年と屈強な悪徳刑事と復讐心を秘めた娘の殺意が衝突するハイテンションなコメディスリラー『とっととくたばれ』、3人のサイコパスと人喰い犬の襲撃で何度も惨殺される夫婦のシュールなホラー『ココディ・ココダ』、四肢麻痺を抱える少女と凶暴化した愛犬による壮絶なサバイバルバトルを描く『VS狂犬』、ディストピアと化したトルコが舞台の悪夢的スリラー『恐怖ノ黒電波』、 まで、見逃し厳禁のフレッシュな注目作が集結しました。

『スリー・フロム・ヘル』

★殺戮大好き一家が殺人行脚を繰り広げる、血塗れロードムービー!

ロブ・ゾンビ監督が『マーダー・ライド・ショー』『デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2』に続いて贈るシリーズ第三弾。殺戮大好き一家のキャプテン・スポールディング、オーティス、ベイビーは警官隊の銃撃から生き残り、刑務所に入れられる。死刑を逃れたオーティスとベイビーはオーティスの腹違いの兄弟フォクシーの協力で脱獄、メキシコを目指す。狂気度を増した殺人行脚が繰り広げられる血塗れのロードムービー。

○監督:ロブ・ゾンビ
○出演:シェリ・ムーン・ゾンビ、ビル・モーズリー、リチャード・ブ レイク、シド・ヘイグ、ダニー・トレホ
○原題:3 FROM HELL 2019年/アメリカ/115分
©2020 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

ロブ・ゾンビは自分が好きな映画を作り続けている。「自分が好きな映画」にするために、まずやるべきことは自分が好きで好きで仕方のないあれこれを作品内に過剰なまでに取り入れることだ。殺人ファミリー、ファイアフライ一家サーガの完結編となる本作もそのように作られており、その結果、本作はロブ・ゾンビの脳内を直接プロジェクターにかけたかような、特異な映像体験をもたらすものとなった。そこはマンソン・ファミリーが、『女体拷問人グレタ』が、 ミケーレ・ソアヴィの『アクエリアス』が、サンタ・ムエルテとナイフ片手に手を取り合って踊り狂い殺しまくる、どぎつくカラフルでどこまでも「アメリカン」な地獄世界なのである。
高橋ヨシキ

『ザ・ヴィジル~夜伽~』

★ユダヤ教にホロコースト...オカルトホラーに宗教や歴史が絡み合う異色作

ユダヤ教の信仰を捨てた若者ヤコブは、死人の棺を一晩見守るというユダヤ教の慣例にある役割を謝礼目当てで引 き受ける。しかし認知症を患う未亡人は何かにひどく怯えており、ヤコブもまた恐るべき存在と対峙していることに気づく。ジャンルとしてのオカルトホラーに、ユダヤ教やホロコーストの歴史を組み合わせた異色作。本作が長編監督デビューとなるキース・トーマスが、見えないものへの恐怖をじわじわと煽る演出の冴えで魅せる。

○監督:キース・トーマス
○出演:デイヴ・デイヴィス、メナッシュ・ラスティグ、マルキー・ゴールドマン、リン・コーエン
○原題:THE VIGIL 2019年/アメリカ/88分
© 2019 The Vigil Movie, LLC. All RIGHTS RESERVED.

「超正統派」と呼ばれるユダヤ教の一派は、 (よく言えば)ミステリスで奇妙な生活を送っている。アメリカの「超正統派」のほとんどは本作の舞台となっているニューヨークに集中しているが、彼らは外界と隔絶した状況でカルト的なコミュニティを形成している (「超正統派」を追ったNetflixのドキュメンタリー『ワン・オブ・アス』は本作の良き副読本である)。『ザ・ヴィジル』の主人公は「外」 の世界に対して怯えている。外界との関わりにおける個人的な、そして集団的な記憶が彼の恐怖の源泉なのだがーーだとしたら、実のところ、彼の「怯え」の構造は我々自身のそれとまったく同じではないだろうか? 「恐怖」は外部からもたらされるのだ。
高橋ヨシキ

『とっととくたばれ』

★青年と刑事、娘の殺意が激突!血しぶき舞い散るハイテンションなコメディスリラー

恋人の父親を殺そうと決意した若者、そう簡単には殺られない筋金入りの悪徳刑事、そんな父親への復讐心を秘めた娘、それぞれの殺意がひとつのアパートメントで激突し、血しぶき舞い散るバイオレンスバトルになだれ込む。激痛もののゴア描写をポップな映像とブラックユーモアで包み込むハイテンションなコメディスリラー。 “ロシアのタランティーノかパク・チャヌク”と激賞されたロシアの新鋭監督キリル・ソコロフの長編デビュー作。

○監督:キリル・ソコロフ
○出演:ヴィタリー・カエフ、アレクサンドル・クズネツォフ、エフゲーニヤ・クレッグツェ、ミハイル・グレヴォイ
○原題:WHY DON’T YOU JUST DIE! (PAPA, SDOKHNI!)
2018年/ロシア/100分(c) WHITE MIRROR FILM COMPANY 2018

『ココディ・ココダ』

★3人のサイコパスと人喰い犬からエンドレスに襲撃を受ける夫婦のシュールなホラー

愛娘を亡くした夫婦が 2 人の関係を修復しようとキャンプに出かけるが、3 人のサイコパスと人喰い犬に襲われて惨殺される。それもエンドレスに何度も......。『恋はデジャ・ブ』や『ハッピー・デス・デイ』に似た“時間のループ” を使ったシュールなホラー。
監督はデビュー作『いつも心はジャイアント』が絶賛を浴びたスウェーデンの俊英ヨハネス・ニホーム。殺人者役のペーテル・ベッリは 60 年代のデンマークで人気を博したロック歌手。

○監督:ヨハネス・ニーホルム
○出演:ペーテル・ベッリ、レイフ・エードルンド・ヨハンソン、イルヴァ・ガロン、カタリーナ・ヤコブソン
2019 年/スウェーデン=デンマーク/86 分○原題:KOKO-DI KOKO-DA
COPYRIGHT 2019 JOHANNES NYHOLM PRODUKTION, ALL RIGHTS RESERVED

『VS狂犬』

★人間VS狂犬!?謎のウイルスにより壮絶なサバイバルバトルが勃発!

交通事故で四肢麻痺になった少女エレナ。介護犬のアトスと林の中の一軒家で暮らすことになるが、アトスが謎のウイルスに感染してしまった! 片方の腕しか動かせず自動車椅子に頼るしかないエレナに、凶暴化した愛犬が襲いかかる。密室空間での人間VS狂犬の壮絶バトルを描くサバイバルホラー。主演のパウラ・デル・リオは撮影当時18歳。彼女に惚れ込んだ監督が脚本の年齢設定が変更をしてまで起用したことも納得の熱演を披露。

○監督:ホセ・ルイス・モンテシノス
○出演:パウラ・デル・リオ、ミゲル・アンヘル・ジェネール、ジョルディ・アギラール
原題:CUERDAS (ROPES) 2019年/スペイン/87分
(c) SUBETE AL TREN 2019

『恐怖ノ黒電波』

★ディストピアと化したトルコでエンジニアの変死事件が起こりはじめる...

ディストピアと化したトルコ。政府の主導で、古い高層アパートのテレビアンテナが新設される。
政府のプロパガ ンダをすべての住人に提供するためだ。しかし作業をしたエンジニアが不可解な死を遂げ、裏に隠された邪悪な意図が浮かび上がる。独裁体制が強まるトルコの現実を反映した社会派スリラー。ジョージ・オーウェルの「1984年」 的管理社会の恐怖が、摩訶不思議な展開とこだわり抜いた精緻なビジュアルで綴られる悪夢的スリラー。

○監督:オルチュン・ベフラム
○出演:イーサン・オナル、ギュル・アリヂ、レベント・ウンサル、ウシュル・ゼイネップ
原題:BINA (THE ANTENNA)
2019年/トルコ/115分

シッチェス映画祭とは
シッチェス映画祭は、1968年に創設されたスペイン・バルセロナ近郊の海辺のリゾート地シッチェス で毎年10月に開催される映画祭。国際映画製作者連盟(FIAPF)公認の国際映画祭であり、ファンタジ ー系作品(SF映画・ホラー映画・スリラー映画・サスペンス映画など)を中心に扱うスペシャライズド 映画祭として、世界でも権威のある国際映画祭のひとつである。
ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭、ポルト国際映画祭(ファンタスポルト)と並ぶ世界三大 ファンタスティック映画祭の代表格であり、ホラーやファンタジージャンル映画の最先端作品を選定する特徴。歴代の最優秀作品には『狼の血族』『死霊のしたたり』、日本映画の『リング』などがある。最優秀賞受賞者もヴィンセント・プライスからデヴィッド・クローネンバーグ、審査員には『食人族』のルッジェロ・デオダートがいたりと、本映画祭の歴史がホラー映画の歴史を表していると言っても過言ではない。
近年では中島哲也監督の『渇き。』が最優秀男優賞、新海誠監督の『君の名は。』がアニメーション部門にて、最優秀長編作品賞を受賞するなど、日本ともゆかりの深い。

「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2020」

■会期・会場:
10月30日(金)~11月12日(木) @ヒューマントラストシネマ渋谷
今秋開催 @シネマスコーレ
10月30日(金)~11月12日(木) @シネマスコーレ梅田

■料金:当日一般:1,600円/専門・大学生、シニア:1,200円/高校生以下:1,000円

■FB: https://www.facebook.com/sitgesfanta/
■ツイッター: https://twitter.com/sitges_fanta

配給・宣伝:ブラウニー
協力:松竹