新型コロナウイルスの影響により、公開が延期されていた、世界的ドキュメンタリー監督ワン・ビンの 8 時間を超える集大 成『死霊魂』が 8 月 1 日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開となります。
その公開を記念し、3月に開催されたワン・ビン監督特集 2020 も、同じく新型コロナウイルスの影響で開催中に急遽中止となりましたが、このたび、追加上映会が決定しました。

<『死霊魂』公開記念 王兵(ワン・ビン)監督特集2020追加上映会>

3月の「王兵(ワン・ビン)監督特集2020」の追加上映として、代表作4本とアピチャッポン・ウィーラセンタクン、ペドロ・コスタなども参加したオムニバス作品『世界の現状』を再上映いたします。
そして、新作『死霊魂』へとつながるワン・ビン作品群を解読する専門家によるトークや監督からのビデオメッセージの上映も予定しています。
「21世紀の映画作家」王兵(ワン・ ビン)の特集に、どうぞご期待下さい。

◆日程:7月23日(木・祝)-7月25日(土)(3日間)
◆会場:アテネ・フランセ文化センター(御茶ノ水)
東京都千代田区神田駿河台2-11アテネ・フランセ4F
◆追加上映作品
『鉄西区』1999-2003年(545分)
『鳳鳴 中国の記憶』2007年(183分)
『世界の現状』(オムニバス映画)2007年(101分)
『石炭、金』2009年(53分)
『無言歌』2010年(109分)
◆期間中トークイベント
7月24日(金)
「ワン・ビン(王兵)の映画を解読する 『鉄西区』『鳳鳴』から最新作『死霊魂』まで」
講師:土屋昌明(中国文学者/ワン・ビン(王兵)現代中国の叛史」著者)

■監督プロフィール:ワン・ビン(王兵)
1967 年 11 月 17 日、中国陝西省西安生まれ。14 歳の時に父を亡くし、当時の政策によって父の職を継ぎ、その職場で 24 歳 まで働く。その後、1992 年瀋陽にある魯迅美術学院写真学科と北京電影学院撮影科で学ぶ。中古のデジタルキャメラひとつ で世界に対峙した衝撃的な『鉄西区』(1999-2003)と「反右派闘争」の時代を生き抜いた女性の証言を記録した『鳳鳴―中国 の記憶』(2007)、そして集大成として取り組んだ 8 時間超えの最新作『死霊魂』(2018)で山形国際ドキュメンタリー映 画祭大賞を 3 度受賞。カンヌ・ベルリン・ヴェネチアの三大映画祭での受賞も数多い。いうまでもなく 21 世紀の最も重要な 映画作家の一人である。

2018年カンヌ国際映画祭 特別招待作品
山形国際ドキュメンタリー映画祭2019大賞&観客賞《W受賞》
『死霊魂』

山形国際ドキュメンタリー映画祭において『鉄西区』『鳳鳴(フォンミン) 中国の記憶』で大賞を2度受賞、本作で3度目の大賞に輝いたワン・ビン監督、8時間15分に及ぶ渾身の大作!

『死霊魂』...1950年代後半。ある日突然、中国共産党は彼らを反動的な<右派>と呼び、砂漠の収容所に送った。世界史に類のない大飢饉が重なり、そこは地獄のような<飢餓収容所>と化した。半世紀以上を経て、いま生存者たちの証言が死者の魂をよびおこす。21世紀の最も重要な映画作家の一人、ワン・ビンの集大成。

ワン・ビン監督『死霊魂』予告編

ワン・ビン監督『死霊魂』予告編(8月1日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開)

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原題:死霊魂|英語題:DEAD SOULS|監督:ワン・ビン|フランス、スイス|2018年|8時間26分|
配給:ムヴィオラ

8月1日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開