阪本順治監督最新作で、石橋蓮司が18年ぶりに主演を務める事で話題を集める『一度も撃ってません』。

©︎2019「一度も撃ってません」フィルムパートナーズ

この度、本作の7月3日の公開を直前に控えた6月下旬某日、阪本順治監督、本作出演で謎のキーパーソン今西役を演じる妻夫木聡(つまぶきさとし)、そして、退院後映画MCとしては初仕事となる笠井信輔(かさいしんすけ)アナウンサーが、自宅からリモートの形で”男の映画談義“トークイベントに参加した。
主演を務めた石橋蓮司の魅力、改めて妻夫木や笠井アナから見た本作の見所や、制作のマル秘エピソードなど、盛りだくさんのトークとなった。

 主演の石橋蓮司の現場での様子について、
妻夫木「いつもだったら、もう少し現場でも話すイメージだったんですけど、今回は現場でずっと(だまって・考える感じで)座っているイメージの方が強かった」
阪本「でも、ブーブー言っていましたよ(笑)。朝から夜までの撮影だし台詞も沢山あるし、やることが多いと。当然小説家役だからパソコンを打つんですけど、蓮司さんはパソコン打った事がないので、ずっと『一度も打ってません』って言っていました(笑)」
と、78歳の石橋の可愛らしいエピソードに、一同爆笑。

左より阪本順治監督 、リモート出演の映画MC笠井信輔アナ、妻夫木聡(本作出演)

また、妻夫木の役どころについて、
笠井「かなり慣れた手つきで銃をいじっていて、どういう事なのかなと思って観ていたんですよ」
妻夫木「銃のレプリカをお借りして、ずっと家で練習をしていた。妻に、銃の事を言わず持ち帰っていたもので、ビックリしていましたね。」と、制作の秘話も飛び出した。

さらに、石橋蓮司、岸部一徳、桃井かおりの3人がバーで酒を交わすシーンについて、
妻夫木「どこまでが台本で、どこまでがアドリブなんだろうと、スゴイ気になったところではありました、特に桃井さんのお芝居が。主要なメンバー以外で、脇を固めている酒場の中にいる人全員が、そのバーのちゃんとした「常連」になっているんですよね。この空気感が素晴らしいな、と思いましたね」。
妻夫木が、ひとりの観客として魅了を感じたポイントについても語った。

 笠井「(退院後)まだ本調子じゃないな、と感じる。でもそれは、まだリモートだからなんですよ。そっち(監督と妻夫木のもと)へ行ったら、2人を喰う勢いでしゃべっちゃうと思うので、(今日は)これでちょうど良かったかもしれない(笑)。早く映画館に行きたくて仕方が無い訳ですよ、昨年のスター・ウォーズの最終話(12月)の公開日から入院して、退院したら終わってましたからね。あんなに楽しみにしていたのに。“映画”というものに、映画館の中で浸りたい思いでいっぱいでございます。」
と、まだ完全復帰とはいかないが、すぐにでもカメラの前で動き出せる勢いで、笑いたっぷりの映画談義に花を咲かせた。 

トークイベント完全版は以下より動画でご覧いただけます。

『一度も撃ってません』"男の談議"トークイベント映像

『一度も撃ってません』男の談議トークイベント映像 web用

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『一度も撃ってません』60秒予告

『一度も撃ってません』60秒予告 近日公開

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ストーリー

市川進(いちかわすすむ/石橋蓮司)
、御年74歳。タバコ、トレンチコートにブラックハット…大都会のバー「Y」で旧友のヤメ検エリート・石田(岸部一徳)や元ミュージカル界の歌姫・ひかる(桃井かおり)と共に夜な夜な酒を交わし、情報交換をする。そう、彼は巷で噂の“伝説のヒットマン”だ。今日も“殺し”の依頼がやってきた――。
がしかし、本当の姿は…ただハードボイルド小説を書きたい作家、ペンネームは御前零児(オマエレイジ)。ちなみに原稿は“時代遅れ”で全く売れてない。おまけに妻・弥生(大楠道代)の年金暮らし、なんとも情けない始末。担当編集者:児玉(佐藤浩市)も、市川の“伝説のヒットマン”という噂を信じればこそ長年付き合ってきたが…
実は、リアリティにこだわり過ぎた市川は“理想のハードボイルド小説”を極めるために、“殺し”の依頼を受けては、その暗殺の状況を取材しているのだった。
 エセ投資セミナーで金を巻き上げる守山(江口洋介)の暗殺など、過去多くの事件に関わったと噂される“なんちゃって”ヒットマン市川に、ついにツケが回ってきた。本当は“一度も人を殺したことがない“市川は、敵のヒットマン(豊川悦司)に命を狙われ、妻には浮気まで疑われることに!人生最大のピンチにばたつく”ハードボイルド気取りな小説家“の顛末を、世代を超えた豪華キャスト達で描き出す、かつてないオトナの良質エンターテイメントが誕生!

石橋蓮司 大楠道代 岸部一徳 桃井かおり
佐藤浩市 豊川悦司 江口洋介 妻夫木聡 新崎人生 井上真央
柄本明 寛 一 郎 前田亜季 渋川清彦 小野武彦 柄本佑 濱田マリ 堀部圭亮 原田麻由

脚本/丸山昇一

監督/阪本順治

製作:木下グループ
配給:キノフィルムズ

©︎2019「一度も撃ってません」フィルムパートナーズ

7月3日TOHOシネマズ 日比谷、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー