本年2020年はイタリアが生んだ偉大な映画監督、フェデリコ・フェリーニが誕生してちょうど 100 年目にあたる。1950年の『寄席の脚光』以降、40年にわたって『道』『カビリアの夜』『甘い生活』といった名作を手掛けたフェリーニ。その独創的な作品群は映画のみならず、音楽、絵画、舞台、写真といったあらゆるアートに多大な影響を及ぼした。
そんなフェリーニ生誕100周年を記念し、7月31日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAにて彼の代表作9本を集めた「生誕 100年フェデリコ・フェリーニ映画祭」が開催される。今回上映される9作のうち、8作品がイタリアの撮影スタジオ「チネチッタ」等で復元された日本国内初の4Kデジタル・リマスター版での上映(『道』のみ2Kデジタル・リマスター版)。映画の夢と人生の祭りを祝福しつつ、美しい映像で甦る豪華絢爛なフェリーニの世界をぜひスクリーンで堪能したい。
上映作品
『白い酋長』
『青春群像』
『道』
『崖』
『カビリアの夜』
『甘い生活』
『8 1/2』
『魂のジュリエッタ』
『フェリーニのアマルコルド』
フェデリコ・フェリーニ Federico Fellini(1920-1993)
イタリアのリミニ生まれ。高校卒業後に新聞社に勤務、風刺画や雑文を書く。ロベルト・ロッセリーニ監督の『無防備都市』(45)の脚本を担当し、50年の『寄席の脚光』で監督デビュー(共同監督)。監督3作目の『青春群像』(53)がヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞。続く『道』(54)が世界中で大ヒットを記録、国際的に名声を確立。その後も新作を発表するごとに大きな注目を浴び、4度のアカデミー賞外国語賞を得たほか、『甘い生活』(60)でカンヌ国際映画祭パルムドールを獲得。92年アカデミー賞名誉賞受賞。
『生誕100年 フェデリコ・フェリーニ映画祭』予告編
主催:インスティトゥート・ルーチェ・チネチッタ、マーメイドフィルム
配給:コピアポア・フィルム
協力:カルチュア・エンタテインメント、ザジフィルムズ、WOWOWプラス、フィールドワークス、KADOKAWA、インコントロ
後援:イタリア文化会館