実話をベースにし、既成の価値観では測れない親子のあり方を問いかける感動の衝撃作『MOTHER マザー』。 が7・3(金)に公開決定! 主演の長澤まさみが、シングルマザーの秋子を演じ、社会の闇へ堕ちていく母親に挑戦。また、秋子と内縁の夫 になるホスト・遼を阿部サダヲ、息子・周平役を新人・奥平大兼が演じている。製作は、日本アカデミー賞(主要部門)三冠の『新聞記者』(19)、『宮本から君へ』(19)など話題作をおくりだし、現代社会の様々なテーマを世に問い続ける映画会社スターサンズ。 河村光庸プロデューサーが、実際に起きた「少年による祖父母殺害事件」に着想を得て、『日日是好日』の大森立嗣監督とタッグを組み、新たな物語として映画化、社会から孤立していく中で、築かれる母と息子の歪んだ絆が、ひとつの殺害事件を引き起こす物語を描く。また、河村光庸プロデューサーは、「新聞記者」で6月15日発表された第 39 回「藤本賞」に輝いている。
この度、6/15(月)に、本作の完成披露舞台挨拶イベントを開催されました!
本作を見終わったばかりの、まだ熱気熱いマスコミの人々の前に登場したのは、大森立嗣監督と社会の闇へ堕ちていく母親・秋子を演じた主演の長澤まさみ、その息子・周平を演じた新人・奥平大兼、そして秋子と内縁の夫になるホスト・遼を演じた阿部サダヲという合計3名のキャストが登壇したご報告レポートをお送りします。
■日時:6/15(月) 19:00-19:30
■会場:スペースFS 汐留 (港区東新橋1-1-16汐留 FS ビル 3F)
■登壇者:
長澤まさみ(33),阿部サダヲ(50),奥平 大兼 (16),大森立嗣監督(49) ※敬称略
東京都が発表した新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップ「ステップ3」に沿って、会場の有効座席数を全席数の半分以下に設定、コロナ渦以降に公開される本格的な新作映画としては“ほぼ初”となる、監督やキャストが登壇する、マスコミ向け完成披露試写会を専門家の感染管理指導の下、ソーシャルディスタンスを保ちながら実施致しました!
以下レポート
まずは主演の長澤まさみさんが「久しぶりの公の場ということで、とても嬉しい気持ちです」と喜びの一声。続いて初オーディションで周平役を獲得したという期待の新人・まだ現役の高校生でもある奥平大兼さんは、初めての舞台挨拶の舞台で「すごく緊張するのかなと思っていたら、考えていた以上に緊張しなくて、困っています (笑)」と早速の大物っぷりを発揮!そして本作で初めてのホスト役を演じたにも関わらずすでに“世界一ホストが似合う”と言われてしまっている阿部サダヲさんは「マスコミの方向けのイベントなので拍手とかないのかな、と思っていたら、思った以上に拍手があって、うれしい(笑)」と明るく場をなごませた。
大森立嗣は「こんな時期ですが、なんとかこういう場まで辿り着けてうれしいです。公開日は7/3 ですが、無事公開できるようにただ祈るのみですね」と感慨深く述べました。
今回のコロナ渦によって、長く休止されていた映画のイベント。映画館も営業再開してきている中で、お気持ちは?と聞かれた阿部サダヲさんは「外に出られる事が嬉しくなってきた時期。人と会うのって本当にいいなあ。 ここから(舞台から)見る景色は一生忘れられないほど変わった光景(笑)」と前後・左右座席を開けて座る客席に反応していました。
続いて長澤まさみさんは「映画が公開できると聞いて、とても嬉しかったです。『今年は無理かも』と思っていたし、たくさんの人に待ってもらっているのを実感していた作品だったので、映画館も 再開していますし、ご自身の体調を気にしながら、できれば映画館にぜひ観に行って欲しいです」と気遣いながらコメントした。
「ステイホーム中は?」という問いに対して、奥平さんは「趣味の音楽聞いたり、映画を見て演技を勉強したり」 と答え、対して阿部さんは「ぼーっとしてましたね。おいしいラーメンの作り方とか...、でもそれもそんなに続いてないな」と答え「鬼滅の刃も4巻で止まってしまいました。(笑)」「続いたものは?」と長澤さんい鋭いツッコミを入れられ「うーん、煮卵の作り方かな。僕、何でも続かないんですよ。(続いているのは)芝居だけですね。笑」と苦笑い。長澤さんは「映画見たり、ドラマ見たり、料理もしましたし、わりとみなさんと変わらないかなとおもいます、あといつもより丁寧に料理をつくってました。」それぞれのステイホームを披露しました。
本作は実際に起こった事件をモチーフにした作品。「ヘビーな作品に、何故出ようと思ったのですか?」というMCからの問いに対し長澤さんは「本作のタイトルは『MOTHER』ですが、母から受けた影響ってとても大きいなと感じたところがありまして。脚本を読んで親の子供への影響や責任に関して考えさせられ、この役をぜひ演じてみたいと思いました。秋子は、ほんとひどい親なんですけど。」と率直な気持ちを明かし、阿部さんも「本当に遼、って、嫌な奴だなと。でもだからこそ演じてみたいと思いました。」と長澤さんと同じ想いだった様子。「また秋子を演じるのが、長澤さんと聞いて。この作品の長澤さんのラストシーンの顔がとても印象に残っていて、こんな顔ができる女優さんはいないと思います」と絶賛!
長澤さんも「阿部さんといつか共演してみたいと思っていたので、夢が叶いました。阿部さんはなんでもできるスーパーマンだと思っている」と答えると、2011 年から放映されていたドラマ「マルモのおきて」をみていて、そこではじめて覚えた俳優の名前が阿部さんだという奥平さんは、すかさず「いいお父さんさんってイメージで、スーパーマンではないかな?」と反論し、盛り上げた。
初オーディションでしたが、どうでしたか?という問いに対して奥平さんはシリアスなシーンなのに「裏で、阿部さんが自分のことを笑わせてくるんです」と暴露!「俺じゃないとおもうよ!俺がそういう人、嫌いだから!笑」と自身の潔白を証明する一幕も。ほか長澤さんに初めてあった時の印象は「すごく顔がちいさくて、びっくりするぐらい可愛いので、すごく緊張しちゃって。」「でも、2回目から緊張しないようにすごく頑張りました!」 と明かし「2回目?早いなあ笑」とからかわれる一面も。 それぞれの役について阿部さんは「秋子もひどいけど、遼が一番悪いと思う」「やっぱり周平をいつか助けたいな、ってお客さんに思ってもらえればいいなと」と言い、長澤さんは「きっと秋子と遼は、どこかで補いあって、惹かれあっていたんだろうなと。まわりの家族がいることでやっと立てていた、弱い人と片付けちゃいけないん だろうけど、愛情は少なからず持っている人だったと思う」と述べた。
最後、長澤さんは、「みなさんの久しぶりの映画館での映画鑑賞が「MOTHER」になるといいなと思っています。 わたしも映画館に足を運びたいなと思っています。皆さん、無理なく映画館で新しい映画をみて、気分を変えて欲しいです。きっと見た後、何かを感じとってもらえるようなメッセージのある作品になっていると思います」
奥平さんは「大変な状況ではありますが、ぜひ映画館でみてもらって、もしかしたら身近にこういう環境の人が いるのではないかと、少しでも気にしてもらえたらなと、思っています。」
阿部さんは「コロナ渦の今はステイホームするだけで簡単に人を救えると言われていますが、この映画をみて、ちょっとした事で人は救えるんじゃないかと思いました。たとえば、ちょっと声をかけるだけで、この少年も救えたのかも...と。そういうこともこの映画で伝えられるのではと思います」
最後、大森監督は「俳優たちのすばらしい演技をみてほしい。そして深く心に残る映画ですので、自分の判断で無理せずに、映画館に足を運んでほしいとおもいます。」
長澤まさみ×阿部サダヲ×《新人》奥平大兼×大森立嗣監督
母と息子。ひとつの殺害事件。
実話をベースに描く感動の衝撃作——
17 歳の少年が祖父母を殺害した。実際に起きたこの痛ましい事件に着想を得て、既成の価値観では測れない親子のあり方を問いかける感動の衝撃作『MOTHER マザー』。社会との関わりを閉ざされ、築かれていく母と息子の歪んだ絆が、ひとつの殺害事件を引き起こす真相を描く。母親役に長澤まさみ、息子役に新人・奥平大兼、内縁の夫役に阿部サダヲを迎え、昨年国内の映画賞レースを賑わせた『新聞記者』(19) 『宮本から君へ』(19)の映画会社スターサンズと、『日日是好日』(18)の大森立嗣監督がタッグを組み、新たな物語を送り出す。
映画『MOTHER マザー』予告60秒
男たちとゆきずりの関係をもち、その場しのぎで生きてきた秋子。シングルマザーの彼女は、息子の周平に奇妙な執着を見せ、忠実であることを強いる。そんな母からの歪んだ愛の形しか知らず、翻弄されながらも応えようとする周平。 彼の小さな世界には、こんな母親しか頼るものはなかった。やがて身内からも絶縁され、次第に社会から孤立していく中で、母と息子の間に生まれた“絆”。それは 17 歳に成長した周平をひとつの殺害事件へ向かわせる......。何が周平を追い込んだのか?彼が罪を犯してまで守ろうとしたものとは——?事件の真相に迫るとき、少年の“告白”に涙する。
出演:長澤まさみ、阿部サダヲ、奥平大兼、夏帆、皆川猿時、仲野太賀、木野花
監督:大森立嗣
脚本:大森立嗣/港岳彦
音楽:岩代太郎
企画・製作・エグゼクティブプロデューサー:河村光庸
配給:スターサンズ/KADOKAWA
ⓒ2020「MOTHER」製作委員会
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