2011年に公開されたスティーブン・ソダーバーグ監督の映画『コンテイジョン』は、もし世界がパンデミックに直面したらどうなるのかという設定で、現在の世界の状況を予見したような様を描いた映画だった。
公開から9年たった今、コロナウイルスが現実のものとなり、今ではこの映画の人気が、再び急上昇している中で、当時の映画関係者が、新型コロナ肺炎(COVID-19)の蔓延を食い止めるために、新たに自分たちの役割を果たしています。
映画『コンテイジョン』予告
映画『コンテイジョン』を製作したスティーブン・ソダーバーグ監督、脚本家のスコット・Z・バーンズ、映画の主要キャストとなるマリオン・コティヤール、マット・デイモン、ローレンス・フィッシュバーン、ケイト・ウィンスレットなどが、コロンビア大学メールマン公衆衛生大学院が立ち上げたエビデンスに基づいた新型コロナの予防策に関するキャンペーン「Control the Contagion」に参加しています。
このキャンペーンは、コロンビア大学メールマン公衆衛生大学院の科学者と協力して、COVID-19に関するエビデンスに基づいた情報を発信する公共広告(PSA)です。
マリオン・コティヤール、マット・デイモンなどが語る
「Control the Contagion」キャンペーン動画
『コンテイジョン』キャスト陣
新型コロナウイルス感染拡大防止メッセージ日本語版
これらのPSAは、映画の制作に携わった専門家の指導のもとに、コロンビア・メールマン・スクールの感染・免疫センター長で、現在COVID-19の検査や治療薬の開発に向けた研究を主導しているW.イアン・リップキン博士、同じく、天然痘の撲滅に貢献したことでも知られる、疫学者のラリー・ブリリアント博士、ピューリッツァー賞を受賞した科学ジャーナリストで『カミング・プレイグ―迫りくる病原体の恐怖』などの作家ローリー・ギャレット、そしてエンディング・パンデミックのCEOマーク・スモリンスキー氏が名を連ねています。
そして、このキャンペーンには、コロンビア大学のバイオセーフティー委員会の委員長を務める感染症の専門家であり、コロンビア大学メールマンスクールの疫学教授スティーブン・モース博士がアドバイザーとして参加し、ビデオはすべてクルーはおらず、俳優自身が自撮り撮影したものだという。
(ケイト・ウィンスレットのビデオは彼女の夫によって撮影)
映画『コンテイジョン』STORY
香港出張からアメリカに帰国したベスは体調を崩し、2日後に亡くなる。時を同じくして、香港で青年が、ロンドンでモデル、東京ではビジネスマンが突然倒れる。謎のウイルス感染が発生したのだ。新型ウイルスは、驚異的な速度で全世界に広がっていった。
米国疾病対策センター(CDC)は危険を承知で感染地区にドクターを送り込み、世界保健機関(WHO)はウイルスの起源を突き止めようとする。だが、ある過激なジャーナリストが、政府は事態の真相とワクチンを隠しているとブログで主張し、人々の恐怖を煽る。その恐怖はウイルスより急速に感染し、人々はパニックに陥り、社会は崩壊していく。国家が、医師が、そして家族を守るごく普通の人々が選んだ決断とは──?
マリオン・コティヤール、マット・デイモン、ローレンス・フィッシュバーン、ケイト・ウィンスレットなどそれぞれのキャンペーン動画は以下より
『コンテイジョン』公式ページ