アンナ・カリーナ80歳、ジャン=リュック・ゴダール90歳を祝福すべき2020年を目前にして、2019年12月14日アンナ・カリーナはパリで逝去。パートナーであるデニス・ベリー監督が万感の思いを込めて作り上げたアンナへのラブレター(本人談)である本作が、6月13日(土)より新宿K’s cinemaにて全国順次公開となります。

シャネルが名付け、ゴダールが崇め、ゲンズブールが囁いた
革命のミューズとして、ヌーヴェル・ヴァーグのアイコンになった女優の伝説的な人生と映画たち

© Les Films du Sillage – ARTE France – Ina 2017

アンナ・カリーナは、1940年9月22日デンマークのコペンハーゲンで、遠洋航路船長の父と19歳の母との間に誕生。すぐに別れた両親に代わり保護してくれた祖母が亡くなって孤独を知る。一番遠くの世界に行きたくて、列車に飛び乗り灰色の故国を脱出したのが17歳。パリのサンジェルマン・デプレにたどり着き、彼女は確信した、ここが私の居場所。ココ・シャネルに出会い、シャネルは彼女をアンナ・カリーナと命名した。一躍花形モデルになった彼女を見初めたのがジャン=リュック・ゴダール。『女は女である』『女と男のいる舗道』そして『気狂いピエロ』―時代を画したヌーヴェル・ヴァーグのアイコンとなったコンビの誕生と別れ。音楽界の寵児ゲンズブールもミュージカル映画『アンナ』のために14曲を提供。72年、彼女は自分にリアルなことを表現したいという思いがつのり、完全な男社会のフランス映画界を飛び出し、自ら製作・脚本・監督・出演をしてNYで映画を撮る。さらに歌手としての活動を開始、フランスやヨーロッパだけでなく日本でもツアーを行う…

追悼そして生誕80周年記念、2020年限りの特別公開決定!

挿入されている映画などの権利関係上、本来日本では公開できない作品でしたが、今回プロデューサーの各方面への尽力により今年限りという条件で許諾され、貴重な機会を得ることになりました。同時に、アンナ・カリーナの魅惑的な表情満載のメインビジュアルが公開されました。

© Les Films du Sillage – ARTE France – Ina 2017

また、今年3回忌を迎える故・寺尾次郎字幕デジタル・リストア版『気狂いピエロ』も上映権利期間終了間近のため、合わせて同劇場で日本最終公開が決定しております。

監督:デニス・ベリー
2017年/フランス/55分/日本語字幕:芳野まい
© Les Films du Sillage – ARTE France – Ina 2017

配給:オンリー・ハーツ 

6月13日(土)より新宿K’s cinema他にて全国順次公開