昨年のサンダンス映画祭でもグランプリを含む最多3冠、アカデミー賞の前哨戦ともいえる全米映画批評家協会賞やニューヨーク映画批評家協会賞でも最優秀ノンフィクション賞を受賞するなど、これまでに各国の映画祭で30以上の受賞を重ねている。
ギリシャの北に位置する北マケドニアで作られた驚異のドキュメンタリー。
北マケドニアの首都スコピエから20キロほど離れた、電気も水道もない故郷の谷で、寝たきりの盲目の老母と暮らすヨーロッパ最後の自然養蜂家の女性。
「半分はじぶんに、半分はあなたに」それが持続可能な生活と自然を守るための信条。
突然トレーラーで押し寄せた見知らぬ家族、子供たちとの交流、貪欲と病気、破壊と再生… 3年の歳月と400時間以上の撮影から生み出された、人間の、自然の、存在の崇高さと美しさに満ちた、悲しくも感動的な希望の物語。
今回公開された予告編は、最初、北マケドニアの美しく厳しい自然と、ヨーロッパ最後の自然養蜂家ハティツェの日常の姿を映し出す。岩壁に作られた蜂たちの巣から、巣蜜を取り出すと、必要な分だけを切り出す。自然と調和された、母と犬との穏やかな暮らし。突然現れるトレーラーは、ある家族がこの土地を訪れて定住することによって、この日常がバランスを崩していく様を予感させる。 「古来からの真実にあふれている」(ニューヨーカー誌)
「愛おしい心のこもった映画」(ロサンゼルス・タイムズ紙)
「映画は静かだが、力強い方法であなたに忍び寄る」(ワシントン・ポスト紙)
「悲しくも打ち震える物語」(ニューヨーク・タイムズ紙)
等、アメリカの有力紙がこぞって絶賛のコメントを寄せる。
最後に、自然の中を歩きながら、子供がハティツェに「どうしてここを離れないの?」と聞くが、この答えを映画の中で見つけたくなる予告編となっている。
『ハニーランド 永遠の谷』予告
リューボ・ステファノフ、タマラ・コテフスカ共同監督
2019年 北マケドニア映画 トルコ語・マケドニア語・セルビアクロアチア語 86分 1.85:1
字幕:林かんな
©2019, Trice Films & Apollo Media
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