坂本龍一さん(音楽家)とビー・ガン監督の対談動画が『GQ JAPAN』ウェブサイトにて公開!
2月28日(金)より公開予定のビー・ガン監督最新作『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』につきまして、音楽家の坂本龍一さんとビー・ガン監督の対談動画が公開されました。
本作は2018年のカンヌ国際映画祭ある視点部門で初上映された後、トロント国際映画祭、サンセバスチャン国際映画祭、ニューヨーク映画祭など、世界の名だたる映画祭で絶賛され、中華圏映画のアカデミー賞とされる金馬奨でも撮影・音楽・音響の3部門を受賞。北米でも、20週を超えて続映されており、今年公開の中国映画としては異例のロングランヒットとなりました。
この度、公開となった動画は、昨年12月に来日したビー・ガン監督と、本作をNYでの公開初日に鑑賞したという音楽家の坂本龍一さんとの約7分ほどの対談動画です(1時間ほどの対談をダイジェスト的に編集したもの/対談記事は雑誌『GQ JAPAN』3月号にて掲載済)。
前作『凱里ブルース』の評判を聞きつけ劇場にかけつけたという坂本さんは、「どうやったらこんな才能が生まれてくるんだろう」と映画を観た感想を語ると、
ビー監督の生い立ちから影響を受けた監督まで、興味津々といった様子で質問を投げかける。ビー監督が、故郷である貴州の凱里の記憶が独特の映像美を生み出していることを語ると、坂本さんも「
生まれ育った町と映画の記憶が離れ難く結びついているんですね」と深く頷いた。
さらに、話題は映画における音楽の役割にも及んだ。坂本さんから「ビー監督の作品は、映像と音を設計しながら音楽を作っているかのよう」と、自身が本作を鑑賞して想起した旧ソ連のアンドレイ・
タルコフスキー監督との類似点を指摘すると、ビー監督も「音の記憶が想起させる映像」について意識的だったことを語り、「僕はタルコフスキー監督ほど哲学的ではありませんが、一般的なひとたちの音の記憶を意識して、水を想起させる音や音楽、火を想起させる音や音楽をつかいたいと思っていました」と答えた。2人とも多忙な来日中の短い初邂逅ではあったが、和やかで親密な雰囲気の中、2人の対談は終了。坂本さんからの「次回作も楽しみです。また新しい世界を見せてください」という言葉で締め括られた。
対談動画は下記より
また、本動画の解禁と同じくして、坂本さんとも親交のあるASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文さんからも本作への推薦コメントが到着しました。
アジカン・後藤正文さんからの推薦コメントも到着!
全編を貫く豊かな詩情に驚きました。美しい映画ですね。
自分が育ったような田舎町に横たわる懐かしい悲しみを久々に味わって、切なくなりました。
後藤正文 (ASIAN KUNG-FU GENERATION)
新しく生まれ変わった"六本木 欅坂 蔦屋書店"
オープニングの催しで「ビーガンフェア(仮称)」開催が決定!
さらに、3月7日(土)に六本木欅坂にオープンする六本木 蔦屋書店2階フロアにて、ビー・ガンフェア(仮称)が4月4日(土)まで開催されることが決定しました。
「ビー・ガンフェア(仮称)」
●会期:2020年3月7日(土)~4月4日(土)
●会場:六本木 蔦屋書店
〒106-0032 東京都港区六本木6-11-1 六本木ヒルズ 六本木けやき坂通り 2階フロア
HP:https://store.tsite.jp/roppongi/
WEB限定!
ビー・ガン監督『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』予告
STORY:
ルオ・ホンウは、何年もの間距離を置いてきた故郷・凱里(かいり)へ、父の死を機に帰還する。そこでは幼馴染の白猫の死や、自分を捨てて男と駆け落ちした母親の事を思い起こすと同時に、彼の心をずっと捉えて離れることのなかった、ある女のイメージが付き纏った。彼女は自分の名前を、香港の有名女優と同じワン・チーウェンだと言った。
ルオはその女の面影を追って、現実と記憶と夢が交錯するミステリアスな旅に出る……
原題:Long Day‘s Journey into Night(地球最后的夜晩)
2018年/中国・フランス/カラー/138分
配給:リアリーライクフィルムズ + ドリームキッド
提供: basil + ドリームキッド + miramiru + リアリーライクフィルムズ
監督:ビー・ガン
出演:タン・ウェイ、ホアン・ジエ、シルヴィア・チャン、チョン・ヨンゾン、リー・ホンチー