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イタリアが生んだ偉大な映画監督、フェデリコ・フェリーニが今年 2020 年に生誕 100 年を迎えます。1950 年の『寄席の脚光』以降、40 年にわたって『道』『カビリアの夜』『甘い生活』といった名作を手掛けたフェ リーニ。その独創的な作品群は映画のみならず、音楽、絵画、舞台、写真といったあらゆるアートに多大な影響を及ぼしました。
そんなフェリーニの生誕 100 周年を記念し、4 月より行われる〈イタリア映画祭 2020〉にて監督作の上映、また7月には YEBISU GARDEN CINEMA にて代表作を網羅した特集上映が開催される予定です。

この‘フェリーニ・イヤー’の皮切りとして、彼の誕生日の1月 20 日(月)に代表作とも言える『8 1/2』を上映いたしました。上映前、会場となったイタリア文化会館(東京・千代田区)館長、パオロ・カルヴェッティ氏より挨拶がありました。

日時:1月20日(月) 18:00開場 18:30開映
会場:イタリア文化会館 (東京都千代田区九段南 2-1-30)
登壇者:パオロ・ カルヴェッティ氏 (イタリア文化会館館長)

以下報告レポートとなります。

本日はフェデリコ・フェリーニ生誕 100 周年『8 1/2』スペシャル上映会にようこそお越しいただきました。『8 1/2』は皆さまご存じの通りフェリーニの代表作のひとつで、フェリーニはまさに 100 年前の本日 1920年1月20日に誕生しました。
はじめに本日の主催者であり、また7月よりYEBISU GARDEN CINEMAにて生誕 100 周年フェデリコ・フェリーニ映画祭を開催されますマーメイドフィルム代表取締役の村田信男さんに心より御礼申し上げます。ぜひ皆様にもフェリーニ映画祭へ足をお運び頂きたいと思います。そして本日の上映会はその映画祭に先駆けて行われますので、イタリア文化会館としましても大変嬉しく思います。またイタリア文化会館は毎年ゴールデンウィーク期間中に、イスティトゥート・ルーチェ・チネチッタ、朝日新聞社と共催でイタリア映画祭を開催しておりますが、今年でちょうど 20 回目を迎えます。今年は 4 月 29 日から 5 月 3 日まで開催し、14、5 本の新作を紹介する他、特別上映としてフェリーニの作品を数作上映する予定ですので、こちらも楽しみにして頂ければと思います。

言うまでもなくフェリーニは世界的に有名な映画監督ですが、とりわけイタリア映画界では大変重要な存在で、多くの映画人との共働により数多の傑作を生み出しました。自身の監督作の他、脚本家としてピエトロ・ジェルミ、マリオ・モンチェリ、アルベルト・ラットゥアーダ、エンニオ・フライアーノらとともに映画をつくり、ミケランジェロ・アントニオーニやロベルト・ロッセリーニとも一緒に作品を手掛けました。 また多くのフェリーニ作品の音楽を担当した作曲家のニーノ・ロータや俳優のマルチェロ・マストロヤンニ、 妻で女優のジュリエッタ・マシーナらの名を挙げないわけにはいきません。フェリーニは彼らとともに映画史に残る数々の名作を作り上げたのです。
フェリーニの想像力は限りなく、“映画は神と競争するための近道である”彼の言葉は映画に対する大きな情熱を表しており、他の偉大な監督たちとともにイタリアの黄金時代を築きました。
ゴールデンウィークのイタリア映画祭や 7 月のフェリーニ映画祭でも皆様にお目にかかれることを願っています。

2020 年 4 月より、<イタリア映画祭 2020>開催!
主催:イタリア文化会館、朝日新聞社、イスティトゥート・ルーチェ・チネチッタ
2020 年 7 月より、<生誕 100 年 フェリーニ映画祭>開催!
提供:マーメイドフィルム、ザジフィルムズ 配給:コピアポア・フィルム 後援:イタリア文化会館