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フランスで権威ある文学賞ゴンクール賞を受賞した原作を映画化した『再会の夏』と『母との約束、250通の手紙』が連続して日本で劇場公開されます。

アカデミー会員10人によって、その年でもっとも独創性にあふれた散文作品に贈られる賞で、受賞作品はフランス文学の代表作として扱われ、受賞作は爆発的に売れ行きが伸びると言われており、日本でいうところの芥川賞に近い。興味深いのは、賞金がわずか10ユーロ(約1,300円)であること。100年以上の歴史を持ち、文学界における立場も一遍すると言われており、作家にとっても夢の文学賞と言われる。
過去には、「暗いブティック通り」「愛人/ラマン」「天国でまた会おう」など日本でも大ヒットした作品のほか「三人の逞しい女」「地図と領土」「悲しみを聴く石」などの話題作が受賞しており、今年はニコラス・マシューによるティーンエイジャーのアンソニーとその初恋の物語「彼らの後の子どもたち」が受賞した。
「若さと大胆さと才能」を最もよく示しエスプリに満ちた独創的な散文による作品を是非、小説でも映画でも楽しんでみてはどうだろうか。

公開されるゴンクール賞受賞作品2本

『再会の夏』

12月13日より公開される『再会の夏』は、国境なき医師団の創設者としても名高いジャン=クリストフ・リュファンによる、史実をベースにした同名歴史小説の映画化で、『最強のふたり』のフランソワ・クリュゼ主演、『画家と庭師とカンパーニュ』の名匠ジャン・ベッケルがタッグを組んで描く、フランス版“忠犬”映画。

© ICE3 – KJB PRODUCTION – APOLLO FILMS – FRANCE 3 CINEMA - UMEDIA

1919年、第一次世界大戦後のフランス。美しい片田舎で、主人を待ち続ける一匹の犬と勲章にまつわる、戦争の傷とそれでも絶えることのない愛と信頼を描いた感動作に仕上がっている。

『再会の夏』予告

ジャン・ベッケル監督がベストセラー歴史小説を映画化!フランス版“忠犬”物語『再会の夏』予告

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『母との約束、250通の手紙』

1月31日より公開される『母との約束、250通の手紙』は、ゴンクール賞を史上唯一2度受賞し、外交官、映画監督、そしてプライベートでは『勝手にしやがれ』の女優ジーン・セバーグの夫と複数の顔を持ち、最後は拳銃自殺を遂げたことでも知られる、フランスの三島由紀夫とも評される伝説の文豪ロマン・ガリによるベストセラー自伝小説『夜明けの約束』の映画化。

シャルロット・ゲンズブールとピエール・ニネ共演で描く、第二次世界大戦下の混沌とした時代に翻弄されながらも、強すぎるほどの絆で、互いの存在だけを頼りに生き抜いた親子の愛に心揺さぶられる感動作になっている。

『母との約束、250通の手紙』予告

シャルロット・ゲンズブール×ピエール・ニネ共演『母との約束、250通の手紙』予告

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『再会の夏』
 12月13日よりシネスイッチ銀座ほかにて公開 

『母との約束、250通の手紙』
 1月31日より新宿ピカデリーほかにて公開