監督第2作『ラストムービー』、ドキュメンタリー『デニス・ホッパー/狂気の旅路』が 12 月 20 日(金)に公開されるなど、にわかに盛り上がりをみせている、映画作家にしてアーテ ィスト、デニス・ホッパー(2010 年没)。その監督第1作にして、全世界に衝撃を与えた『イージー★ライダー』が、 2020 年に日本公開 50 周年を迎えます。それを記念して、『イージー★ライダー』のその後を捉えたデニス・ホッパーを巡るドキュメンタリー『アメリカン・ドリーマー』(原題:The American Dreamer)が 2 月 1 日(土)渋谷ユーロスペースにて公開されることが決定しました。公開に併せて『イージー★ライダー』もリバイバル公開いたします。

『イージー★ライダー』

ステッペンウルフの「ワイルドで行こう!」が派手に鳴り響き、自由と平和を求めてハーレー・ダヴィッドソンでアメリカ横断の旅に出た若者たちが、アメリカ南部で偏見・恐怖・憎しみに直面する......。カンヌ映画祭新人監督賞獲得、米アカデミー賞で助演男優賞 (ジャック・ニコルソン)と脚本賞にノミネートされた、デニス・ホッパ ー監督・脚本・主演、ピーター・フォンダ製作・脚本・主演による低予算映画『イージー★ライダー』は、アメリカのみならず世界的に大ヒットを記録して製作費の 200 倍の収益をあげ、カウンターカルチャーの代表にしてアメリカン・ニューシネマの象徴となった。同時にイ ンディペンデント映画をハリウッド・メジャーが配給した最初の成功例となり、それまでの映画会社主導による映画製作システムをすっかり変えてしまった。映画はビジネスマンが作るものではなく、映画を愛する映画作家たちが創るものになったのだ。また、ステッペンウルフ、ザ・バーズ 、ザ・バンド、ジミ・ヘンドリックスな ど既成のロック音楽をサントラに採用したことも革命的だった。
『イージー★ライダー』なくしては『地獄の黙示録』もタランティーノ 映画も生まれていなかったとさえいえるだろう。1998 年にはアメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録された。
日本初公開は 1970 年1月。今回は公開 50 周年を記念する特別上映となる。

© Sony Pictures Entertainment (Japan) inc.

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監督:デニス・ホッパー
脚本:デニス・ホッパー、ピーター・フォンダ、テリー・サザーン
製作:ピーター・フォンダ/音楽:ザ・バーズ
撮影:ラズロ・コヴァックス/編集:ドン・キャンバーン
出演者:ピーター・フォンダ、デニス・ホッパー、ジャック・ニコルソン
1969 年/アメリカ映画/94 分/カラー/デジタル
© Sony Pictures Entertainment (Japan) inc.

◆刊行決定!◆
『イージー★ライダー』は如何にしてハリウッド・システムを粉砕しアメリカン・ニューシネマの扉を開いたか? 「『イージー・ライダー伝説』改訂版」谷川建司著 1月下旬刊行予定

本物のクリエイターを目指す男の創造力と狂気が交錯!**
“真実のデニス・ホッパー”はどこにいる?

『アメリカン・ドリーマー』

『イージー★ライダー』でカンヌ映画祭新人監督賞、ハリウッド・システムをぶち壊したアメリカン・ニューシネマの旗手として一躍世界中の若者&マスコミの注目を集めたデニス・ホッパーは、監督第2作として「映画とは何か」を鋭く問いかける問題作『ラストムービー』に取りかかった。
ピーター・フォンダ、トー マス・ミリアン、ミシェル・フィリップス、サミュエル・フラーなど豪華出演陣を起用してペルーの山村で撮影したフィルムをニューメキシコ州の D・H・ロレンスの元別荘に持ち込んだホッパーは、1年以上かけて編集作業に没頭する。
そこへドキュメンタリー映画を撮りたいと現れたのがローレンス・シラー(フォト ジャーナリストとしてユージン・スミスの「ミナマタ」の出版に携わり『明日に向って撃て!』のスチール写真モンタージュも担当) と L.M. キット・カーソン(ゴダールの『勝手にしやがれ』のリメイク『ブレスレス』や『パリ、テキサス』の脚本家)だった。
シラーとカーソンを迎えたデニス・ホッパーは、「ドキュメンタリー映画を作ることを拒否」、代わりに「『ラストムービー』を作っているデニス・ホッパーを、デニス・ホッパー自身が演じる映画」を提案する。 かくして、チャールズ・マンソンのような長髪&髭スタイルのデニス・ホッパーが、砂漠で哲学を語り、編集作業に悩み議論し、 カメラの前でマリファナたばこを巻き、ライフルや拳銃を撃ちまくり、バスタブで3Pを繰り広げ、住宅街を全裸で闊歩する ......。こんな破天荒な映画ドキュメンタリーがかつてあっただろうか。 そこに描かれているのは、果たして本当のデニス・ホッパーなのか、演じられている虚飾のデニス・ホッパーなのか...... 音楽は、ビーチボーイズを見出した音楽プロデューサー、ニック・ヴェネットが監修。
今回、併せてスクリーンによみがえる『イージ ー★ライダー』と共に、映画、そして芸術に全霊を尽くしたデニス・ホッパーの人生と作品を再びご覧あれ!

©Palaris Communications.inc

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1971 年/アメリカ映画/81 分/カラー/デジタル
監督:ローレンス・シラー、L.M. キット・カーソン
製作総指揮:ジェーソン・G. ブレンド
製作:ローレンス・シラー
脚本:ローレンス・シラー、 L.M. キット・カーソン、デニス・ホッパー
出演:デニス・ホッパー、ローレンス・シラー、L.M. キット・カーソン他
配給:アダンソニア、ブロードウェイ
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2020 年 2 月 1 日(土)より渋谷ユーロスペースにて公開!以降全国順次