個性派俳優、円井わん、日本在住のインド人監督、アンシュル・チョウハンの若手コンビの自主制作日本映画『KONTORA-コントラ』がエストニアで開催されたタリン・ブラックナイト映画祭でオフィシャルセレクションに選出。日本映画としては初のグランプリを受賞、日本時間12月1日早朝にエストニアで行われた授賞式から喜びのコメントが届いた。

2020年1月18日から公開される監督作『東京不穏詩』や、アニメーターとして『キングダムハーツ3』、『ファイナルファンタジーXV』『Gantz:O』(2016年)などに携わったインド人監督のアンシュル・チョウハンが新たに自主制作した日本映画が快挙を成し遂げた。
タリン・ブラックナイト映画祭では日本映画初となるグランプリ、最優秀音楽賞の2冠を受賞。
日本からは、ほかの部門にて『ばるぼら』(手塚眞監督)『真実』(是枝裕和監督)『初恋』(三池崇史監督)が同映画祭に参加している。

タリン・ブラックナイト映画祭
1997年から、エストニアの首都であり最大都市のタリンで開催されている国際映画祭。
国際映画製作者連盟公認の国際映画祭。
過去の日本作品の受賞としては、第15回大会で塚本晋也監督『KOTOKO』が国際コンペティション部門で最高映画表現者賞、第17回で、深田晃司監督の『ほとりの朔子』が、最優秀監督賞。また、第21回大会では森ガキ侑大監督の長編デビュー作「おじいちゃん、死んじゃったって。』がNETPAC AWARD(最優秀アジア映画賞)を受賞している。

本作は、第二次世界大戦時に記された祖父の日記を辿って不可思議な宝の探索を始める主人公ソラと、無言で後ろ歩きをするホームレス男の奇妙な出会いが、ソラの家族や周囲の人を巻き込んでいく人間ドラマ。また、監督による自主制作で、岐阜県でのオールロケ、全編白黒で撮影された。

主演は、若干21歳でドラマ『全裸監督』(NETFLIX)、『Iターン』(テレビ東京)、映画『タイトル、拒絶』など話題作への出演が続く個性派俳優の円井わん

本作は2020年の日本公開を目指している。

<アンシュル・チョウハン(監督・脚本)コメント>
この賞をいただけて、大変光栄に思っています。
私達は正に1年前10日間仕事を休んで撮影に挑みました。
この賞で、私自身だけでなく役者全員を後押しすることを祈っています。
そしてまた、この映画の舞台である日本でより沢山の方々に知っていただける事を切に祈っています。

<円井わんコメント>(まるい わん)コメント
このような素敵な映画祭で公式コンペティションのグランプリに選ばれた事、大変光栄でどう言葉に表していいのか分かりません。「コントラ」という名前を聞いた時の感動はどう言えばいいのか…。この映画祭での出来事は、映画のようで夢のようで、初めての感覚です。
日本という国で、国際的なチームで日本映画を作り、名誉ある賞を頂けた事を誇りに思います。
本当に本当にありがとうございます。

出演:円井わん
間瀬英正 山田太一 小島聖良 清水拓蔵

撮影監督:マックス・ゴロミドフ
音響:ロブ・メイス 音楽:香田悠真 撮影助手:ピーター・モエン・ジェンセン
プロデューサー:アンシュル・チョウハン 制作総指揮:海老原信顕
コープロデューサー:茂木美那、山田太一
制作:KOWATANDA FILMS