構想 30 年を掛け、9 回も企画が頓挫し、映画史上最も呪われた企画と謳われ第 71 回カンヌ国際映画祭のクロージングを飾り絶賛を受けた『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』が、2020 年1月 24 日(金)より TOHO シネマズ シャンテほかにて全国公開となります!!
企画頓挫するあまり、『ロスト・イン・ラ・マンチャ』(03)としてその過程がドキュメンタリー映画として上映された異色の本作。 スランプに陥った CM 監督トビーが、10 年前に撮影した映画『ドン・キホーテを殺した男』でドン・キホーテ役に抜擢した老人ハビエルと再会したことで、奇怪な旅路に巻き込まれていく。
ジョニー・デップやユアン・マクレガーなど錚々たる俳優たちが決定しては消えた主人公トビー役を射止めたのは、新作『スタ ー・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(19)にも出演し活躍が著しいアダム・ドライバー。自身をドン・キホーテと信じる老人ハビエル役を、大人気 TV シリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」(15~16)に出演し、テリー・ギリアムとは『未来世紀ブラジル』 (85)など 4 度目のタッグとなる大ベテラン俳優ジョナサン・プライスが演じる。トビーのボスを『アベンジャーズ』などの超大作シリーズに出演しハリウッドに欠かせない名優ステラン・スカルスガルド、ボスの妻でトビーを誘惑するジャッキを『007/慰め の報酬』(08)などに出演し妖艶な魅力を発揮するオルガ・キュリレンコが演じる。
そして、1989 年構想開始から約 30 年をかけて数々の障害を乗り越えて本作を完成に導いたのは、モンティ・パイソンのメンバーとしても知られる、 もちろんこの人、鬼才テリー・ギリアムだ。
そしてテリー・ギリアム監督が 79 歳の誕生日を迎える 11 月 22 日に併せて、本作のメインカットと、夢に生きる男を映したメイキングカットが解禁!
日本公開の情報解禁がされるや否や、SNS では「横浜駅より先に完成するとは!」「サグラダ・ファミリアのように一生完成しないと思った」と話題になったが、テリー・ギリアム自身も「この企画にあまりにも長く関わってきたので、完成する日は一生ないのではないかと思っていました」と語っている。
この度解禁されたメインカットでは、自分自身をドン・キホーテと信じ込む老人ハビエルと CM 監督のトビーが旅をする姿が描かれている。夢の中に生きるハビエルの恍惚な表情とは対照的な、あきれているトビーの表情が印象的なシーンとなっている。
さらに併せて到着したメイキングカットでは、長年の夢ともいえる本作の撮影に意気揚々と臨むテリー・ギリアムの姿が。**今年で 79 歳を迎えるとは思えないほど、活力がみなぎった表情をしている。自身をドン・キホーテと信じて夢の中で生き生きとするハビエルをテリー・ギリアム自身が体現しているかのよう。
**また『ロスト・イン・ラ・マンチャ』にも納められている、2000 年当時のテリー・ギリアムの姿が映し出された写真も到着。
完成に 30 年もかかるとは思いもしていない彼の表情は若々しく、今よりいっそうギラギラした表情を見せている。数多くの皺が増え、白い髭を蓄えた現在と比べると時を感じさせ、本作の完成がより感慨深く感じられる。
劇中のハビエル同様に長い間夢を見続け、ついに一本の映画を完成させたテリー・ギリアム渾身の世界観を是非劇場で味わってい頂きたい。
【STORY】 仕事への情熱を失くした CM 監督のトビーは、スペインの田舎で撮影中のある日、謎めいた男からDVD を渡される。偶然か運命か、それはトビーが学生時代に監督し、賞に輝いた映画『ドン・キホーテを殺した男』だった。舞台となった村が程近いと知ったトビーはバイクを飛ばすが、映画のせいで人々は変わり果てていた。ドン・キホーテを演じた靴職人の老人ハビエルは、自分は本物の騎士だと信じ込み、清楚な少女だったアンジェリカは女優になると村を飛び出したのだ。トビーのことを忠実な従者のサンチョだと思い込んだ老人は、無理やりトビーを引き連れて、大冒険の旅へと出発するのだが──
監督:テリー・ギリアム
出演:アダム・ドライバー ジョナサン・プライス ステラン・スカルスガルド オルガ・キュリレンコ ジョアナ・リベイロ オスカル・ハエナダ ジェイソン・ワトキンス セルジ・ロペス ロッシ・デ・パルマ ホヴィク・ケウチケリアン ジョルディ・モリャ
脚本:テリー・ギリアム トニー・グリゾーニ
製作:マリエラ・ベスイェフシ ヘラルド・エレーロ エイミー・ギリアム
2018/カラー/5.1ch/スペイン・ベルギー・フランス・イギリス・ポルトガル/スコープ/ 133 分/原題:THE MAN WHO KILLED DON QUIXOTE
日本語字幕:松浦美奈
配給:ショウゲート
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