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11月10日(日)、恵比寿の東京都写真美術館ホールにて「ポーランド映画祭2019」 の開幕挨拶が行われました。

登壇者は主催であるアダム・ミツキェヴィッチ・インスティチュ ートのバルバラ・トロヤノフスカ、ポーランド広報文化センターのマリア・ジュラフスカ、 ポーリッシュ・フィルムメイカーズ・アソシエーションのヤツェク・ブロムスキ、監修を担当する世界的な巨匠、イエジー・スコリモフスキ監督、ポーランドのウッチ映画大学で演出を学んだ石川慶監督、そして『執事の人生』が今回上映されるフィリプ・バヨン監督の計6人。

トロヤノフスカさんは「今年はポーランドと日本の国交樹立100周年にあたります。それを記念してトーク、コンサートなど様々なイベントが開催されます。ぜひ楽しんでください」と挨拶。
ジュラフスカさんは「今年のポーランド映画祭は国交樹立100周年を記念する行事のひとつとして開催されます。日本人の方がポーランド映画に関心を持って高く評価して頂いていることを大変嬉しく思っています。今回は関口時正先生が翻訳し、2017年の読売文学賞を受賞された「人形」の映画化作品など独特な映画も上映されます。この場を借りて主催のマーメイドフィルムの村田さん、VALERIAの小倉聖子さん、アダム・ミツキェヴィッチ・インスティチュート、そして監督の皆さんに深くお礼申し上げます」と謝意を述べた。
スコリモフスキ監督は冒頭、「あの...」と日本語で言いよどんで笑いを誘いながら、「来日はこれで12回目。毎年この映画祭に参加しているので、挨拶は手短にして、若い同僚たちにマイクを譲ります」と挨拶。
今回監督作『ソリッド・ゴールド』も上映予定のブロムスキさんは「ウッチ映画大学で映画を勉強していたとき日本映画を観ると新鮮な空気を吸うような、何か新しいものの見方を学んだような気がしました。そしてポーランド映画が日本で高く評価され多くのファンがいることを嬉しく思います」と笑顔で語った。
バヨン監督は「私は来日は初めてですが、ずいぶん前に私のデビュー作である『王者のためのアリア』が日本で公開されています。それから長い年月を経て昨年撮った最新作『執事の人生』をご覧いただきます。カシューブ地方というドイツからポーランドの領土になった場所でどんなことが起きたかが描かれます。私も日本映画をみたとき“江戸時代”が分からなかったものの大変興味深く観ました。私の映画も楽しんでください」と述べた。
『愚行録』が上映される石川監督は「ここにいる方々はウッチの映画大学のレジェンドと言われている監督たちなので、隣りに立っているのがとても畏れ多いです。『愚行録』以外にも、僕が大学にいた頃の友達が映画を撮り始めていて、そういった作品をこの映画祭で 紹介して頂けることが個人的にもとても嬉しいです」と喜びを語った。

「ポーランド映画祭2019」 予告編

ポーランド映画祭2019 予告編

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「ポーランド映画祭2019」は11月10日(日)より、11月23日(土)まで、恵比寿 の東京都写真美術館ホールにて開催