ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞&最優秀新人監督賞ス ペシャル・メンションをW受賞、金馬奨では作品賞&脚色賞&観客賞をトリプル受賞!29歳の俊傑 フー・ボー監督作『象は静かに座っている』がついに11月2日(土)よりシアター・イメージフォーラム他にて公開となります。
この度は、注目の集まる本作のカメラワークについて
本編映像を交えてご紹介!
★カメラは5人目の登場人物か!?
『象は静かに座っている』は4人の主人公がそれぞれの事件に巻き込まれていくある一日の視点を映し出す。
4人の人生、物語が時間の経過とともに少しずつ交じり合ってゆく中で、カメラはひたすらにその姿をとらえ続けひと時も逃さない。
眺めているうちに、執拗なまでに追いかけるカメラが、本当はもう一人の登場人物なのではないかと思うほどに、時間が経つほどその存在感も強まっていく。
そんな独特の存在感を持つ『象は静かに座っている』のカメラが、主人公のひとりリンを追う本編映像が解禁された。
思い悩む顔が映し 出された後、動き出したリンを追ってカメラもまたその後ろをついてゆく。たとえリンが窓から飛び降りようと、歩こうと、その姿をなにが何でも追い続けるカメラ。
撮影がどのように行われていたのかも気になってしまうその動きにもぜひご注目ください!
【STORY】
世界の果てを一緒に見に行こう。きっと未来は変わる
炭鉱業が廃れた中国の小さな田舎町。少年ブーは友達をかばい、不良の同級生シュアイをあやまって階段から突き落としてしまう。シュアイの兄は町で幅を利かせ ているチェンだった。チェン達に追われ町を出ようとするブーは、友達のリン、近所の老人ジンをも巻き込んでいく。それぞれに事情を抱えながら、遠く2300km先の果て満州里にいる、一日中ただ座り続けているという奇妙な象の存在にわずかな希望を求めて4人は歩き出す――。
監督・脚本・編集:フー・ボー
出演:チャン・ユー、ポン・ユーチャン、ワン・ユーウェン、リー・ツォンシー
撮影:ファン・チャオ 録音:バイ・ルイチョウ 音楽:ホァ・ルン 美術:シェ・リージャ
サウンドデザイン:ロウ・クン
2018年/中国/カラー/234分
配給:ビターズ・エンド