ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞&最優秀新人監督賞ス ペシャル・メンションをW受賞、金馬奨では作品賞&脚色賞&観客賞をトリプル受賞!29歳の 俊傑フー・ボー監督作『象は静かに座っている』の11月2日(土)よりシアター・イメージフォーラム他にて公開いたします。

(c) Ms. CHU Yanhua and Mr. HU Yongzhen

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原作同名短篇「象は静かに座っている」
藤井省三氏訳による、原作全文邦訳&解説付き
11/7 発売「新潮」に掲載決定!

映画『象は静かに座っている』は、29 歳のフー・ボー監督によるデビュー作で遺作。
中国の田舎町を舞台に、孤独な“4 人の運命”が交差するある一日の物語を描く234 分の大作である。すでに音楽家 坂本龍一さん、小説家 小野正嗣さん、俳優/映画監督 奥田瑛二さんなど錚々たる著名人が本作に絶賛のコメントを寄せている。
原作は2018年に出版されたフー・ボー監督の自作短篇「大裂」の中の一篇。

11/7 発売「新潮」の表紙

作家としても活躍していたフー・ボーは文才にも長け、 今や世界的人気を誇る中国人作家余華をもってして「彼の作品は素晴らしく、現在の我々のような作家よりも優れている」と言わしめた。
原作短篇は主人公の脚本家の一人語り。脚本家は友人の妻と不倫した。それを発見した友人が飛び下り自殺をする。脚本家はこの友人から台湾の花蓮の動物園に地べたに座り込んで動かない象がいるという話を聞き、そして元彼女が台北にいることを知り、台湾を訪れるが...。
訳者 藤井省三氏による作品解説では、カミュ『異邦人』、村上春樹「象の消滅」にも言及がなされる。 映画と原作小説という2 つの「象は静かに座っている」をぜひ文化の秋に堪能してほしい。

(c) Ms. CHU Yanhua and Mr. HU Yongzhen

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フー・ボー監督最初で最期の最高傑作
『象は静かに座っている』予告

フー・ボー監督最初で最期の最高傑作『象は静かに座っている』予告

youtu.be

【STORY】
世界の果てを一緒に見に行こう。きっと未来は変わる
炭鉱業が廃れた中国の小さな田舎町。少年ブーは友達をかばい、不良の同級生シュアイをあやまって階段から突き落としてしまう。シュアイの兄は町で幅を利かせているチェンだった。チェン達に追われ町を出ようとするブーは、友達のリン、近所の老人ジンをも巻き込んでいく。それぞれに事情を抱えながら、遠く2300km先の果て満州里にいる、一日中ただ座り続けているという奇妙な象の存在にわずかな希望を求めて4人は歩き出す――。

監督・脚本・編集:フー・ボー
出演:チャン・ユー、ポン・ユーチャン、ワン・ユーウェン、リー・ツォンシー
撮影:ファン・チャオ 録音:バイ・ルイチョウ
音楽:ホァ・ルン 美術:シェ・リージャ サウンドデザイン:ロウ・クン
2018年/中国/カラー/234分
配給:ビターズ・エンド

11 月2日(土)より、シアター・イメージフォーラム他にて順次公開