『ラ・ポワント・クールト』(劇場初公開)

ゴダールの『勝手にしやがれ』よりも5年、トリュフォーの『大人は判ってくれない』よりも
4年も早く製作された、「ヌーヴェルヴァーグはここから始まった」と言っても過言ではない伝説的作品。南仏の小さな海辺の村を舞台に、生まれ故郷に戻ってきた夫と、彼を追ってパリからやってきた妻。終止符を打とうとしている一組の夫婦の姿を描く。

(c) 1994 AGNES VARDA ET ENFANTS

監督・脚本:アニエス・ヴァルダ
編集:アラン・レネ
出演:フィリップ・ノワレ、シルヴィア・モンフォール
1954年/フランス/80分/モノクロ/モノラル/スタンダード/原題:La pointe courte|日本語字幕:井村千瑞
(c) 1994 AGNES VARDA ET ENFANTS

『ラ・ポワント・クールト』
26歳の写真家ヴァルダは、少女時代を船のなかで過ごした海辺の町に帰り、
その漁村でパリから来た夫婦の愛の不毛のドラマを撮った。
太陽の光が照り、海の微風がそよぎ、その風景を永遠に変えた。
そして、それが<ヌーヴェル・ヴァーグ>に先立つ映画の革命になった。
中条省平(映画評論家)

『ダゲール街の人々』(劇場初公開)

自身が50年以上居を構えていたパリ14区、モンパルナスの一角にあるダゲール通り。“銀板写真”を発明した19世紀の発明家の名を冠した通りには肉屋、香水屋...、様々な商店が立ち並ぶ。その下町の風景をこよなく愛したヴァルダが75年に完成させたドキュメンタリー作家としての代表作。人間に対する温かな眼差しと冷徹な観察眼を併せ持ったヴァルダの真骨頂。

(c) 1994 AGNES VARDA ET ENFANTS

監督:アニエス・ヴァルダ
撮影:ウィリアム・ルプシャンスキー、ヌーリス・アヴィヴ
1975年/フランス/79分/カラー/モノラル/スタンダード/原題:Daguerréotypes|日本語字幕:横井和子
(c) 1994 AGNES VARDA ET ENFANTS

『ダゲール街の人々』
すべての始まりはここから!
ヴァルダが終生愛した、ダゲレオ写真の発明家の名に因んだパリの裏通りには、アコーディオンの調べが響き、バゲットの香ばしい匂いが漂い、夜更けまでミシンの音が聞こえる。「ダゲール村」のポートレートは、わたしたちをノスタルジックな素顔のパリにタイムトリップさせてくれる。
佐藤 久理子(文化ジャーナリスト)

"アニエス・ヴァルダをもっと知るための3本の映画"特集上映予告

"アニエス・ヴァルダをもっと知るための3本の映画"特集上映予告

youtu.be

予告編では3作品を紹介しながら、終盤では、ヴァルダと『冬の旅』(85/ヴェネチア映画祭金獅子賞受賞)に主演した仏女優サンドリーヌ・ボネールが笑い合う姿も。『アニエスによるヴァルダ』のオープニングでヴァルダが語る、「長年この仕事を続けてきた理由を話しておくわ。キーワードは3つ。“ひらめき”と“創造”そして“共有”。」という、創作の秘密を紐解いていく言葉で、予告編は締めくくられています。

特集上映「RENDEZ-VOUS avec AGNÈS アニエス・ヴァルダをもっと知るための3本の映画」

特典付き特別鑑賞券 1 回券(1500 円) / 3 回券(3900 円)が、シアター・イメージフォーラム劇場窓口と映画前売鑑賞券のネット販売 専門サイト・メイジャーにて好評発売中
(メイジャーは 10/5 より販売開始)。1 回券には『アニエスによるヴァルダ』オリジナルステ ッカー、3 回券には、シネタマリス社特製アニエスのイラスト入り真っ赤なトートをプレゼント。
(※特典は数量限定)

配給:ザジフィルムズ
協力:シネマクガフィン

12/21(土)より、シアター・イメージフォーラム他 全国順次ロードショー!

http://www.zaziefilms.com/agnesvarda/