Serendipity=(思わぬものを偶然に発見する才能)もしくは(素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること)というタイトルの海外ドキュメンタリーが異色です。
作品クレジットには、なんとアンジェリーナ・ジョリーとダーレン・アロノフスキー監督がエグゼグティブプロデューサーとして名を連ね、すでにベルリン国際映画祭、トライベッカ映画祭などに選出されてきた作品。
このドキュメンタリーは、1985年にパリ生まれで、ÉcoleBoulleで彫刻の学位を得て、現在はニューヨークのブルックリンで活躍する一人の女性アーティストを記録したもので、彼女自身が監督した長編デビュー作品となります。
芸術家としては、すでに世界的にも権威ある現代美術ギャラリーのダニエル・テンプロンなどを中心に作品が扱われており、今までの作品の多くは、「生命倫理」、「女性の権利」、「性別選択」から、「人工生殖」、 「遺伝子工学」などの急速に成長著しい科学的分野に至るまで、それらによって生じる人間の先入観や、問題をテーマにし、彫刻を中心に、時には写真、映画、パフォーマンス、インスタレーションと様々なメディアを用いて表現してきました。
多くのプロジェクトは、学者、科学者、精神分析医、人口統計学者、研究者、考古学者と密接に協力して国際的に発表されてきました。
しかし、この映画では単に作品を紹介するのではなく、彼女自身が31歳の時に乳癌を発症したことから、その治療と自分の体への影響を記録しはじめ、自分自身を問い返していきます。
そして、彼女は芸術活動の原点である彫刻に、再び向き合います。
予告でも、彼女にとっての人生にとってもっとも大切なものは「健康、愛、そして芸術」とメッセージを伝えています。
『Serendipity』海外予告
予告では、2019年3月に乳癌のため亡くなったアニエス・ヴァルダ姿もみられます。
その他作品や映像などは下記公式サイトより
ニューヨークの公開は10月18日より