アメリカのロサンゼルスにて開催されました「JAPAN FILM FESTIVAL LOS ANGELS2019(第 14 回 ロサンゼルス日本映画祭)」(8/17、8/18 開催)にて、映画『銃』が最優秀監督賞を 受賞致しました。

この映画祭は、歴史的にも日本人と縁の深いロサンゼルスの地にて“茶の間”など日本文化の理解を深めるためのイベントとしてスタートしましたが、時代の変化に伴い 2008 年より新たに今の名称に変えて幅広いジャンルの日本映画を上映、アメリカの観客に現代日本の文化について理解を深めてもらい、日米間のコミュニケーシ ョンと意見交換を促進できる場として開催されています。

上映後の監督 Q&A では、「全編モノクロで、どこか非現実的感を演出しているけれども、最後にカラーになって一気に現実感を放ち、どこか悲しげな余韻と衝撃を残していて、銃社会のアメリカに住む人にとって、問題定義させられる作品だった。」等、アメリカの観客の方々より大きな支持を得ました。

武正晴監督受賞コメント

最優秀監督賞をいただきまして有難うございました。
『銃-The Gun-』という作品は、問題定義としてアメリカという国で上映する事を目的の1つにしていたので、アメリカで上映して頂いて感謝します。

今回、日本の大学生(男性)が銃を拾うという物語だったのですが、日本に帰国したら、女性が銃を拾うという、銃の続編を撮ります。帰国したら、スタッフ皆も喜ぶと思います。
『銃-The Gun-』という作品は、問題定義としてアメリカという国で上映する事を目的の
1つにしていたので、アメリカで上映して頂いて感謝します。

監督賞というのは、スタッフの代表の賞だと思っているので、スタッフ、キャストの全ての皆様、映画をご覧になって頂いた皆様に心から御礼申し上げます。有難うございました。

武正晴監督動画インタビュー

授賞式後のインタビューで、続編についても語る武正晴監督

武正晴監督の衝撃作『銃』ロサンゼルス日本映画祭授賞式インタビュー

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原作は、作家・中村文則のデビュー作「銃」(02 年新潮新人賞受賞。英訳『The Gun』は 16 年「ウォール・ストリート・ジャー ナル」年間ベストミステリー10 冊選出)。また、奥山和由プロデューサーによる企画・製作、 そして安定感があり的確な演出力をもつ武正晴監督がメガホンをとり映画化。フィルムノワールの映像表現により、人間を追及し ていく純文学性をもった質の高い作品として描かれました。 また主演は、村上虹郎。銃を手にし、その魅力に捉われ、且つ支配され、徐々に狂気が満ちていく難役の主人公・西川トオルを熱 演。ヒロイン・ヨシカワユウコには広瀬アリス、トオルを追いつめる刑事には、リリー・フランキー、他、日南響子、新垣里沙、 岡山天音など、個性派俳優の面々が脇を固めています。

主演:村上虹郎/中村文則:原作/プロデュース:奥山和由/監督:武正晴
『銃』予告

主演:村上虹郎/中村文則:原作/プロデュース:奥山和由/監督:武正晴『銃』予告

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村上虹郎 広瀬アリス 日南響子|新垣里沙|岡山天音|後藤淳平(ジャルジャル)|中村有志|日向丈|片山萌美|寺十吾|サヘル・ローズ|山中秀樹 リリー・フランキー
企画・製作|奥山和由
監督|武正晴
原作|中村文則「銃」(河出書房新社)

脚本|武正晴・宍戸英紀
制作プロダクション|エクセリング
企画制作|チームオクヤマ
配給|KATSU-do 太秦
製作|KATSU-do
C吉本興業 2018年/日本/カラー&モノクロ/DCP/5.1ch/97分/ R15+