樹木希林の世界デビュー作であり、女優としての最後の出演作となった映画『命みじかし、恋せよ乙女』が8月16日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他全国順次公開となります。

第71回カンヌ国際映画祭にて最高賞パルム・ドールを受賞した『万引き家族』や『そして父になる』『海街diary』『海よりもまだ深く』などの是枝監督作品をはじめ、『あん』『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』などの数々の受賞歴のある作品に出演してきた日本を代表する女優・樹木希林は惜しくも本作が最後の出演作となった。

彼女の他にも映画界ではこの一年、衝撃の訃報が数多く飛び込んできたが、昨年の3月に90歳で亡くなったフランス映画界を代表する女性監督アニエス・ヴァルダの『ヴァルダ・バイ・アニエス(原題)』が12月に日本で公開が決定するなどその存在感は色あせず私たちへ新たな物語を届けてくれる。

もう間もなく公開となる、惜しくも亡くなった名優たちの最後の出演作であり絶対に見逃せない4作品をピックアップしてご紹介いたします。

樹木希林
『命みじかし、恋せよ乙女』  (遺作)

8月16日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他全国順次公開

©2019 OLGA FILM GMBH, ROLIZE GMBH & CO. KG

日本文化が大好きというドイツ人のドーリス・デリエ監督が、多くの日本映画で活躍してきた樹木希林に熱烈なオファーをしたことにより彼女の出演が実現。そして、本作が彼女の世界デビュー作であり、女優として最後の出演作となった。樹木は物語後半の日本パートで、主人公カール(ゴロ・オイラー)が出会う、神奈川県に茅ヶ崎市に実在する茅ヶ崎館の老女将役を演じている。日本での撮影は2018年7月6日〜16日に行われ、彼女はその約2か月後である9月15日に75歳で亡くなった。

本作の主演を務めるのは、ドイツ人俳優ゴロ・オイラーと、日本人舞踏家の入月絢。酒に溺れ人生を見失ったカールと、かつて彼の父と親交があった日本人女性ユウ(入月絢)が、人生を取り戻すために共に旅をする感動の人生賛歌となっている。

『命みじかし、恋せよ乙女』予告

樹木希林、最後の演技!遺作にして世界デビュー作『命みじかし、恋せよ乙女』予告

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ルーク・ペリー
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』  (遺作)

8月30日から全国公開

クエンティン・タランティーノ監督が脚本執筆に5年を費やした長編9作目となる本作は、レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの2大スターをはじめ、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』のマーゴット・ロビーや『500ページの夢の束』のダコタ・ファニング、さらには名優アル・パチーノといった豪華俳優陣が出演する注目作。さらには、1990年スタートの米TVドラマ「ビバリーヒルズ高校青春白書」のディラン役で知られるルーク・ペリーが参加していたが今年の3月に重度の脳卒中により突然の訃報が。惜しくも遺作となった。

舞台は1969年のロサンゼルス。実際に起きたシャロン・テート殺害事件を題材に、ハリウッド黄金時代の光と闇をリック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)とそのスタントマンとして彼を支えるクリフ・ブース(ブラッド・ピット)の絆と友情を描いた作品。

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』予告

クエンティン・タランティーノ監督-『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』新予告

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バート・レイノルズ
『ラスト・ムービースター』 (最後の主演作)

9月6日から東京・新宿シネマカリテほか全国順次公開

(C)2018 DOG YEARS PRODUCTIONS, LLC

『ブギーナイツ』でゴールデン・グローブ賞助演男優賞を受賞し、『脱出』や『ロンゲスト・ヤード』などで知られているバート・レイノルズ。『007』のジェームズ・ボンド役や『スター・ウォーズ』のハン・ソロ役を断ったことでも有名だが、ハリウッド稀代の映画スターで自身をモデルにした主人公を熱演した本作が彼の最後の主演作となった。

かつて一世を風靡したヴィック・エドワード(バート・レイノルズ)のもとにある映画祭から功労賞受賞の招待状が届く。しぶしぶ参加するも、ほとんど騙しのような名もない映画祭に彼は憤慨する。しかし、映画祭が行われていた場所は彼が生まれ育ったノックスビルの町の近くで、育った家や、大学のフットボールで活躍したスタジアムなど数々の過去の思い出が甦ってくることに…自身の人生を振り返ったエドワーズは、ある行動を起こす。

レイノルズもまた、クエンティン・タランティーノ監督作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』に出演する予定であったが、昨年の9月に心不全のため82歳で死去した。彼の代わりとして『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞したブルース・ダーンが出演している。

『ラスト・ムービースター』 予告

バート・レイノルズの魅力と映画愛に溢れた、最後の主演作『ラスト・ムービースター』予告編

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ロバート・レッドフォード
『さらば愛しきアウトロー』 (俳優引退作)

7月12日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開中

ハリウッドを代表する俳優ロバート・レッドフォードの俳優引退作品となった本作は、16回の脱獄と90回以上の銀行強盗を繰り返したが、誰一人として傷つけなかったという実在の男フォレスト・タッカーを描いている。1980年代初頭のアメリカで、銀行強盗を繰り返す74歳のタッカー。現場に居合わせた人物はみな「紳士だった」「礼儀正しかった」とその風変わりな犯行スタイルを貫き続けていたが次第に危険にさらされていくことに―。フォレストを追いかけ、次第に彼に魅了されていく刑事役には『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したケイシー・アフレックが起用され、『プレデター2』のダニー・グローヴァ―、アカデミー賞主演女優賞に6度ノミネートされたシシー・スペイセクらが脇を固めている。

『さらば愛しきアウトロー』予告

『さらば愛しきアウトロー』7.12(金)公開/予告編

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