9月7日(土)から東京・国立映画アーカイブにて開催する「第41回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」におきまして招待作品部門では、フランスの批評家連盟が運営し、批評家が作品を選ぶ、カンヌ映画祭の批評家週間とのコラボレーション企画「カンヌ映画祭批評家週間って何?」の実施が決定しました。
<批評家と映画、そして映画祭>の関係という視点からも、このプログラムを展開します。

カンヌ映画祭 批評家週間短編コンペティション 日本初上映!

『Tuesday From 8 to 6』場面より

去る5月に開催された第72回カンヌ国際映画祭・批評家週間。
その短編コンペティション部門で上映された9作品を日本初上映!
プログラマーの一人であるレオ・ソエサント氏をフランスからお迎えして、<カンヌにおける「新しい才能」とは?>をテーマにお話を伺います。

| ■批評家週間短編コンペティション部門作品

*英語タイトル表記
『Journey Through a Body』監督:カミーユ・デゥジェイ (フランス)
『The Last Trip to the Seaside』監督:アディ・ヴォイク(ルーマニア)
『The Trap』監督:ナダ・リヤド(エジプト、ドイツ)
『The Manila Lover』監督:ジョハンナ・ピコ(ノルウェー、フィリピン)
『Community Gardens』監督:ヴィタウタス・カトゥクス(リトアニア)
『No Ill Will』監督:アンドリアス・ホゲニ(デンマーク、フェロー諸島)
『Party Day』監督:ソフィア・ボスト(ポルトガル)
『Tuesday From 8 to 6』監督:セシリア・ドゥ・アルス(フランス)
『Lucia en el Limbo』監督:ヴァレンティナ・モレル(ベルギー、フランス、コスタリカ) ---

■ゲストプロフィール

レオ・ソエサントLéo Soesanto
パリ在住。カンヌ映画祭批評家週間、ロッテルダム国際映画祭のプログラミングに携わる。映画評論家としてリベラシオン紙、レ・ザンロキュプティブル、グラツィア、プレミアなど新聞や雑誌に記事を執筆している。

カンヌ映画祭正式出品 『典座-TENZO-』 特別先行上映!

(C)全国曹洞宗青年会

本年の批評家週間唯一の日本映画である『典座-TENZO-』を特別先行上映し、映像制作集団 ・空族の富田克也監督によるアフタートークを行います。

信仰とは何か 3.11以降の仏教の意義を紐解く
いのちの相談電話やヨガ坐禅など意欲的な活動をする弟弟子の智賢(チケン)と津波で寺も家族も檀家も失った兄弟子隆行(リュウギョウ)。山梨と福島でそれぞれ苦悩と葛藤を抱えて生きる主人公を実際の僧侶が演じている。

第72回カンヌ映画祭 批評家週間正式出品
『典座-TENZO-』 
2019年/日本/カラー/62分
監督:富田克也 出演:河口智賢、倉島隆行、青山俊董
(C)全国曹洞宗青年会

■監督プロフィール

富田克也(空族) Katsuya Tomita

1972年生まれ、山梨県出身。2004年、映像制作集団「空族」を結成。『サウダーヂ』(11年)、『バンコクナイツ』(17年)は、いずれもナント三大陸、ロカルノなど国内外の映画祭で高い評価を受け受賞多数。

◎ぴあフィルムフェスティバルの招待作品部門とは?
映画祭のメインプログラムは、第1回より続く世界でも珍しい自主映画のコンペティション「PFFアワード」ですが、
「PFFアワード応募者が刺激を受け、更に面白い映画をつくるために知ってほしい国内外の映画や映画人」を招待作品部門で紹介しています。これまでに、フランソワ・トリュフォー、ルイス・ブニュエル、侯孝賢、マキノ雅弘、ミヒャエル・ハネケ、テオ・アンゲロプロス、ロバート・アルトマン、ダグラス・サーク、クリント・イーストウッド、大島渚、若松孝二、サミュエル・フラーといった監督の特集や、時代のテーマに合わせた特集を組んできました。海外の映画祭とのコラボレーションは、初めての企画です。