世界中で愛される絵本「スノーマン」、映画ファンにもおなじみの「風が吹くとき」の著者が自身の両親の人生を描いた原作を、奇跡のアニメーションで映画化した話題作は、岩波ホール初の*2Dアニメーション!
大人気絵本「スノーマン」の著者で、森繁久彌と加藤治子の吹き替えも忘れられない名作アニメーション映画「風が吹くとき」の原作者である、イギリスの絵本作家レイモンド・ブリッグズ。そのブリッグズが、自身の両親の人生を描いて1998年に発表し、英国ブックアワードを受賞した「エセルとアーネスト」を原作としたアニメーション映画『エセルとアーネスト ふたりの物語』が9月28日(土)より、東京・岩波ホールを皮切りに全国で公開されます。
岩波ホールといえば、数々の世界の名作を上映し、昨年創立50周年を迎えた老舗ミニシアター。本作は、岩波ホールで上映される初の2Dアニメーション作品なのだ。
*岩波ホールでは2006年に上映した人形アニメーション作品、川本喜八郎監督『死者の書』がこれまで唯一のアニメーション。
細部にまでこだわり、まるで絵本が動き出したかのような豊かな質感のアニメーション。冒頭には原作者ブリッグズも登場し1928年のロンドンへと連れていってくれる。
英国を代表する名優、新進気鋭が揃った豪華声優陣
この度公開された予告編には、映画本編同様、原作者ブリッグズが登場し、彼の両親「エセルとアーネスト」が生きた時代へ観客を連れて行ってくれる。
1928年の出会いからはじまり、結婚、息子レイモンドの誕生、第二次世界大戦、戦後の発展と時代の変化、そして老い…どんな時代にも寄り添って、何よりも子どもの成長を楽しみに“普通”を懸命に生きたふたり。「世界のどこにも こんな父と母がいた」のコピーが、観客それぞれに自分の親を思いおこさせ、感動が広がる。
声のキャストは、カンヌ国際映画祭女優賞受賞のブレンダ・ブレッシン(『秘密と嘘』『つぐない』)、アカデミー賞俳優のジム・ブロードベント(『アイリス』『パディントン』)、『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』のルーク・トレッダウェイという豪華俳優陣。
実はこの映画、エンディング曲はブリッグズ作品の大ファンというポール・マッカートニーが、この映画のために書き下ろしたオリジナル曲。残念ながら予告編では聞くことはできないが、それは本編を見るまでのお楽しみ。
まるでブリッグズの絵本がそのまま動きだしたかのようなこだわりのアニメーションが心に残る。
『エセルとアーネスト ふたりの物語』予告
STORY
激動の時代を懸命に生きた、ごく普通の夫婦の40年にわたる心暖まる本当の物語。
1928年ロンドン。牛乳配達のアーネストとメイドのエセルは恋に落ち、結婚。最愛の息子が誕生し、第二次世界大戦、戦後の発展と時代の変化、そして静かに忍び寄る老い・・・しかしいつもエセルの横にはアーネストがいた。激動の20世紀を生きた庶民の歴史を、暖かなまなざしで描いた感動の物語。
監督:ロジャー・メインウッド
原作:レイモンド・ブリッグズ(バベルプレス刊)
音楽:カール・デイヴィス
エンディング曲:ポール・マッカートニー
声の出演:ブレンダ・ブレッシン/ジム・ブロードベント/ルーク・トレッダウェイ
原題:Ethel & Ernest 2016年/94分/カラー/ドルビー・デジタル/ヴィスタサイズ/イギリス・ルクセンブルク/日本語字幕:斎藤敦子
後援:ブリティッシュ・カウンシル