『ニーチェの馬』、『ヴェルクマイスター・ハーモニー』などのハンガリーを代表する巨匠 タル・ベーラ監督。彼が足かけ4 年の歳月をかけて完成させた伝説の傑作『サタンタンゴ』(1994)が、製作から25 年を経て、4K デジタル・レストア版でシアター・イメージフォーラム、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて9 月13 日(金)より日本劇場初公開となります。
伝説の傑作『サタンタンゴ』予告篇が完成!
救世主がやって来る。悪魔のささやきが聞こえる。
ジム・ジャームッシュ、ガス・ヴァン・サントといった映画監督たちに大きな影響を与え、スーザン・ソンタグが「7 時間すべての瞬間が圧倒的で心を奪われる。残りの人生で毎年観たい傑作」と激賞した7 時間18 分の傑作。
35 ミリフィルムにこだわり続けてきたタル・ベーラが初めて許可した4K デジタル・レストア版で公開となります。
さらに本作は、今年の第69 回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品され、94 年にフォーラム部門でワールドプレミア上映されてから25 年振りのベルリン国際映画祭凱旋を果たしました。
2015 年に世界的権威のある英文学賞ブッカー国際賞を受賞したクラスナホルカイ・ラースローの同名小説が原作。
ハンガリーのある村。降り続く雨と泥に覆われ、活気のないこの村に死んだはずの男イリミアーシュが帰ってくる。彼の帰還に惑わされ、さまよう村人たち。
イリミアーシュは果たして救世主なのか?
それとも?
この度解禁された予告篇は、マーティン・スコセッシによる「『サタンタンゴ』は心の中で反芻し続けることのできる真の映画体験である」という絶賛評からはじまる。
荒々しい風、どこからか鳴り響く鐘の音や、牛の鳴き声、オルガンの音や喚く男などの不穏な音に合わせてモノクロームの映像の中で人や動物たちは混乱の渦の中に巻き込まれてゆく。
「さあ未来への出発です 皆さんはこの瞬間から自由なのです」村人たちは何から自由になろうとしているのか?
4K デジタル・レストア版で蘇る、驚異的映像体験への期待に身震いする。
スコセッシ絶賛!
驚愕のタル・ベーラ伝説の傑作『サタンタンゴ』予告
監督:タル・ベーラ(『ニーチェの馬』『ヴェルクマイスター・ハーモニー』『倫敦から来た男』)
原作:クラスナホルカイ・ラースロー
脚本:クラスナホルカイ・ラースロー、タル・ベーラ
音楽:ヴィーグ・ミハーイ
出演:ヴィーグ・ミハーイ、ホルヴァート・プチ、ルゴシ・ラースロー、デルジ・ヤーノシュ
1994年/ハンガリー=ドイツ=スイス/モノクロ/7時間18分/原題:Sátántangó