話題の最新のスペイン映画を上映する「スペイン映画祭2019」を、2019年6月25日(火)より、インスティトゥト・セルバンテス東京(東京・市ヶ谷)にて開催されます。
スペイン映画は新鮮で豊か、そして多様性に富み、なによりポジティブパワーを与えてくれます。「スペイン映画祭2019」は、21 世紀の最新スペイン映画のトレンドをみなさまにご紹介します。
スペイン映画業界は今、従事する女性の急増、地方分散化、業界の再編成、ドキュメンタリー方式のヒットなど様々な動きを見てとることができます。
スペインのアカデミー賞と呼ばれるゴヤ賞で作品賞を含む3部門でトリプル受賞し、米アカデミー賞外国語映画賞のスペイン代表作品にも選出された話題作『チャンピオンズ(仮題)』を特別上映するほか、サン・セバスチャン国際映画祭で最優秀作品賞を受賞した『二筋の川』や、『二筋の川』の監督で今スペインで注目されているイサキ・ラクエスタ監督と河瀨直美監督の間で取り交わされた書簡を映像化したドキュメンタリー『イン・ビトゥイーン・デイズ』、スペインの巨匠カルロス・サウラ監督を映したドキュメンタリー映画『サウラ家の人々』、本年3 月に開催されたTAAF2019 のコンペティション部門・長編アニメーションでグランプリを受賞したアニメーション映画『アナザー デイ オブ ライフ』など全9 作品の上映と、イサキ・ラクエスタ監督などスペインから来日する監督や特別ゲストのトークショーを予定しています。
本映画祭は入場無料で最新のスペイン映画をご鑑賞頂ける貴重な映画祭となります。
上映作品・上映日時・登壇ゲスト情報
『二筋の川』原題:Entre dos aguas
イサキ・ラクエスタ監督/2018年/ドラマ/2時間16分/日本語字幕付
兄弟のイスラとチェイトは、それぞれ全く異なる人生を歩んできた。刑期を終えて出所したイスラと海軍での長い兵役期間を終えたチェイトはサン・フェルナンドの島へと戻り、そこで2人は再会を果たす。再会により子供の頃経験した父の死の記憶が蘇るとともに、失われた人生を取り戻し和解を図ろうという思いから、再び兄弟の絆が強まっていく。2018年に数々の映画賞受賞やノミネートされる。ゴヤ賞の作品賞と監督賞にノミネート、サン・セバスティアン国際映画祭の最優秀作品賞・黄金の貝殻(コンチャ・デ・オロ)賞、フォルケ賞の作品賞、そしてフェロス賞の特別賞などを受賞。
6月25日(火) 17:00〜オープニングイベント開始
17:15〜イサキ・ラクエスタ監督のトークショーを予定
17:50〜上映開始予定
『フリア・イスト』 原題:Júlia ist
エレナ・マルティン監督/2017年/ドラマ/1時間36分/日本語字幕付
主人公のフリアは、将来のビジョンを明確に思い描いていた——ベルリンへ留学するまでは。生まれて初めて1人ぼっちになってみると、思っていたほど自分自身のことを知らず、何をしたいかもはっきりと分からないことに気付く。人々で賑わうドイツの首都で、新たな人生を歩むという挑戦に立ち向かう姿を映したドラマ作品。本作はソナシネで3賞を受賞した他、マラガ映画祭にも出品された。
6月26日(水) 17:00〜上映開始予定
『内通者』原題:Mudar la piel
クリストバル・フェルナンデス監督・アナ・シュルツ監督/2018年/ドキュメンタリー/1時間29分/日本語字幕付
アナ・シュルツ監督の実父フアン・グティエレス氏は、当時武装組織ETAとスペイン政府の和解仲裁役を務めていた。フアンの友人でありながら、何年にもわたり彼の活動をスパイしていたロベルト・フロレス氏。バスク地方がテロリズムに脅かされていた時代の友情と裏切りを描いたドキュメンタリー『内通者』は、テロリズムの歴史だけでなく、バスク人が平和を取り戻していく経緯を様々な側面から映し出す。2019年のフェロス賞ドキュメンタリー部門にノミネート。
6月26日(水) 19:00〜上映前挨拶 19:10〜上映開始予定
※上映終了後、アナ・シュルツ監督のトークショーを予定。
『イン・ビトゥイーン・デイズ』
原題:Correspondencia: Isaki Lacuesta y Naomi Kawase
イサキ・ラクエスタ監督・河瀨直美監督/2011年/ドキュメンタリー/44分/日本語字幕付
イサキ・ラクエスタ監督と河瀨直美監督の間の取り交わされた書簡を映像したドキュメンタリー作品。映画祭への出品をきっかけに二人は出会い、その瞬間から通信が始まった。新しい手法を使った実験的映像で、彼らの関係を緊密な映像を通じて見せてくれる。2012年のバルセロナ市賞受賞作。
6月27日(木) 17:00〜上映前挨拶 17:10〜上映開始予定
※上映終了後、イサキ・ラクエスタ監督のトークショーを予定。
特別上映
『チャンピオンズ(仮題)』 原題:Campeones
ハビエル・フェセル監督/2018 年/ドラマ/1 時間58 分/日本語字幕付
スペイン版アカデミー賞と呼ばれるゴヤ賞にて11 部門ノミネート、作品賞を含む3 部門でトリプル受賞。米アカデミー賞外国語映画賞のスペイン代表作品にも選出された話題作を特別上映。プロバスケットボールチームのコーチを務めるマルコは、試合中にヘッドコーチとトラブルになり、さらには飲酒運転で交通事故まで起こしてしまう。チームをクビになったマルコは、裁判所から社会奉仕として知的障害者の施設でバスケットボールチームのコーチを命じられる。始めはまとまりのないチームにうんざりするマルコだったが、彼らと苦楽を共にするうちに心に変化が訪れる…。実在する障害者チームから着想を得た、心温まる感動ドラマ。
2019 年12 月ヒューマントラストシネマ、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMA 他、全国公開予定。
上映協力:シンカ
6月27日(木)19:00〜上映開始予定
※上映終了後、Skypeにてハビエル・フェセル監督のトークショーを予定。
【開催場所/日程】
インスティトゥト・セルバンテス東京
住所:東京都千代田区六番町2-9 セルバンテスビル
Tel (03) 5210-1800
2019 年6 月25 日(火)〜7 月2 日(火) *6 月29 日(土)30 日(日)休映
【鑑賞方法】
無料でご鑑賞頂けます。下記サイトよりご予約を受付しております。
https://cervantestokyo.peatix.com/view
【来日/登壇予定ゲスト】
*変更の可能性もございます。
イサキ・ラクエスタ(Isaki Lacuesta)監督
アナ・シュルツ(Ana Schulz)監督
小林治 監督(アニメーション監督)
※ゲストとして登壇
主催:スペイン大使館、インスティトゥト・セルバンテス東京