『青の帰り道』再上映記念連載/監督・藤井道人#14
「青の帰り道」監督の藤井道人です。
5月11日から、アップリンク渋谷にて「青の帰り道」の上映が始まりました。
それに伴って、昔から縁の深いcinefilさんで、連載を書かせていただけることになりました。
今回で第14回。
5月24日
上映14日目。
長いようであっという間の2週間だった。
毎日、劇場に通ったのは「光と血」以来のことだが、観客の皆さんの感想や質問を直接聞けるのは本当にたくさんのエネルギーをもらうことができる。サインはいつまでたっても上手くならないが…。
今日から3週目に突入。
4回上映はなかなかのハードルだと思っていたが沢山の方が見に来てくれて嬉しい。
是非、未見の方は一度でいいからこの映画を見て欲しい。
本日のトークゲストは主演の真野恵里菜。
去年の舞台挨拶以来の再会だったが、一段と美しくなっていて、実はとても緊張した。
スペインから帰ってきているタイミングで忙しいにも関わらずアップリンクに駆けつけてくれた。
真野さんとのトークは本当に、感慨深いものだった。
真野さんがカナをやりたいと言ってくれたことから、カナとリョウの恋愛を描かなかった理由、2016年と2017年の役への向き合い方への変化など、時間がいくらあっても足りないトークショーだった。
最後に、真野さんが「この7人の10年後観てみたいね」と言ってくれた時、本当にハッとした。
「トレインスポッティング」のように、実際のキャストで続編を撮れたらそんな素晴らしいことがあるだろうか。
渋谷までの帰り道は、高揚した若者たちで埋め尽くされていて、
いつもは煩わしく思うはずが全く気にならないほど
10年後の彼らに想いを馳せていた。
本日のゲストはキリ役の清水くるみさんと、「向かいのバズる家族」から藤井武美さんが来てくれる。
本日もよろしくお願い致します。
藤井道人
■真野恵里菜 Erina Mano
1991年4月11日、神奈川県出身。
2009年にハロー!プロジェクトよりソロ歌手としてメジャーデビュー。「キバコの会」「SPECシリーズ」等の堤幸彦監督作品や、「みんな!エスパーだよ!」「新宿スワン」等の園子温監督作品で演技を評価される。主な出演作に、映画「君と100回目の恋」(17)「不能犯」(18)「BLEACH」(18)、ドラマ「とと姉ちゃん」(16/NHK)「逃げるは恥だが役に立つ」(16/TBS)「彼氏をローンで買いました」(18/CX)などがある。
■藤井道人 Michihito Fujii
映画監督、映像作家、脚本家。1986年生まれ、東京都出身。日本大学芸術学部映画学科脚本コース卒業。伊坂幸太郎原作『オー!ファーザー』でデビュー。『光と血』などの作品を発表する一方で湊かなえ原作ドラマ『望郷』、ポケットモンスター、アメリカンエキスプレスなど広告作品も手がける。2017年Netflixオリジナル作品『野武士のグルメ』や『100万円の女たち』などを発表。2019年『デイアンドナイト』『青の帰り道』公開中。6月28日『新聞記者』の公開が控える。
■岡本麻里(旧芸名おかもとまり)Mari Okamoto
1989年12月13日生まれ、群馬県出身。2006年に地方アイドルとしてデビュー後、2010年を境にものまねタレントに転身。ものまねメイク発案者でもあり、現在もCCHANNELにてメイク配信を行っているが、出産を経て"母"として生きることに決めてからはタレント業は休止し、代表を務める(株)minto.にて、"生きる"ことをテーマにした講演会・制作企画、"人間力"をテーマにしたコンテンツを作りを行っている。温泉ソムリエ、ナチュラルフードコーディネーター、ダイエットアドバイザー、ベーシックアロマセラピスト、ホームパーティ検定などの資格を多数持つ。
ご来場のお客様からご感想をいただきました!
■NOCCH様
やっと「青の帰り道」観れた!しかも主演の真野ちゃんトークイベント回。
いやー、藤井監督はきちんと人を描いてくれるなと改めて。
登場人物に共感できるかは人それぞれだと思うけど、
ちゃんと個々の想いが伝わってくるのよね。
さらに2時間でこの濃度!ホントにスゴイ。必ずまた観に行きます。
この映画は一人でも多く映画館で観て欲しいし、1日でも長く上映して欲しい(^_^)
■Mary様
人生はたらればと無い物ねだりの連続で失敗と後悔だらけだけど、自分のことを少し認めてあげたくなった。上京した時のことも思い出したし、親としてのありかたも考えさせられた。余韻に浸ってまだ頭がぼーっとする。
色んなものを置いて上京して、新しい世界が出来ていく感じ。
地元に帰省した時の懐かしい匂いと言いようのない後ろめたさ。
大人になって楽しい思い出も苦い思い出も全部ひっくるめて受け止められてるつもりだったけど、古傷って意外と根深い。
「たられば」聴きながら「青の帰り道」のパンフ読んだ後、子どもの寝顔見てたら泣けてきた。
この子もいつか大きくなって、どうしようもなく辛くて苦しい青い時代が来るのかな。
私の青春は終わってて、後悔もたくさんあるけど、今は悪くないって思えるから、何があっても生きてほしい。
■ごはん食べた?様
「青の帰り道」観てきました。 生きる事の大変さ、強さ、美しさ、尊さ。
帰り道というアングルが、背中にある後ろの人生と、前にある未来を繋げているみたいだった。心の芯の深いところに届いて、視線を周囲の人の心にも向けてくれる。
何度観ても、新しい発見や感動がありそうな映画だった。
■snowprince様
「青の帰り道」
いつか傷付いて帰る場所、いつもの日常である場所、いまも簡単には帰れない場所、
それでも、変わらない場所が、ずっと心にあるんだね。
私にもそんな場所があるのだろうか…
『青の帰り道』 東京再上映・トークイベント開催中!
東京・アップリンク渋谷 https://shibuya.uplink.co.jp/
5/11(土)〜公開中 (終映日未定)
《トークイベント登壇予定者》
藤井道人監督・岡本麻里(原案)
25(土)清水くるみ、藤井武美/26(日)阿部進之介/27(月)山本彰吾(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)/28(火)甲斐翔真/29(水)武田玲奈/30(木)山田智和、川島直人/31(金)前田公輝
※詳細は劇場HPをご覧ください。
■アップリンク吉祥寺 拡大上映決定!
https://joji.uplink.co.jp/
5/17(金)〜(終映日未定)
連日満席の東京から関西、そして新潟でも上映決定!
■京都・出町座 https://demachiza.com/
6/22(土)〜
■新潟・市民映画館 シネ・ウインド https://www.cinewind.com/line-up/
7/27(土)〜
映画『青の帰り道』
出演:真野恵里菜 清水くるみ 横浜流星 森永悠希 戸塚純貴 秋月三佳 冨田佳輔
山中崇 淵上泰史/嶋田久作
工藤夕貴 平田満
主題歌:amazarashi『たられば』
監督:藤井道人
原案:おかもとまり
脚本:藤井道人/アベラヒデノブ
制作プロダクション:and pictures
制作協力:BABEL LABEL/プラスディー
配給:NexTone
配給協力:ティ・ジョイ
公式サイト:(以下より)
連載第13回