「階段島。僕たちはある日突然、この島にやってきた。どうして島にやってきたのかを知る人はいない。島の秘密なんてものを、解き明かしたいとは思わない。――この物語はどうしようもなく、彼女に出会った時から始まる」

「僕たちは初めから、矛盾しているんだよ」悲観主義の七草と、理想主義の真辺由宇。根本から矛盾し合っている二人が、階段島で再会した。奇妙だけれど平和で安定した生活を送る住民たち。そんな彼らの日常は、真辺由宇の登場によって大きく動き始める。奇妙な島。連続落書き事件。そこに秘められた謎…。僕はどうして、ここにいるのか。彼女はなぜ、ここに来たのか。やがて明かされる真相は、僕らの青春に残酷な現実を突きつける。

第8回「大学読書人大賞」受賞作にして、「読書メーター読みたい本ランキング」第1位を獲得した河野裕の『いなくなれ、群青』の実写映画化。4月26日にシリーズ完結巻が刊行される本作は、累計80万部の人気青春ミステリー小説である。

主演は、数々の映画で主演を務め若手実力派としての実績を重ねる注目俳優・横浜流星。ドラマ『初めて恋をした日に読む話』での印象的な役柄が話題となり、5月10日には朝井リョウ原作の主演映画『チア男子!!』の公開が控える。本作では、ミステリアスな雰囲気を身にまとう「七草」を演じる。

また共演に、誰よりも真っ直ぐで、正しく、凜々しい少女「真辺由宇」を、『暗黒女子』『祈りの幕が下りる時』など多くの映画やテレビドラマで女優としてのキャリアを着実に積んできた飯豊まりえが透明感溢れる演技で体現する。

 監督は、アメリカの高校在学中の2001年に短編映画でバッカイフィルムフェスティバルのオハイオ州優秀賞を受賞し、帰国後、カメラマン・映像監督として活動をしてきた新鋭・柳明菜が務める。

そしてこの度、七草を演じる横浜流星と、真辺由宇を演じる飯豊まりえの場面写真が解禁となった。

解禁となった場面写真では、意味ありげに切ない表情で佇む二人と、さらに遠くを見つめる七草と真辺由宇を写した二枚。
この二人が織りなす物語の期待感を掻き立てる場面写真となっている。

(C)河野裕/新潮社 (C)2019映画「いなくなれ、群青」製作委員会

(C)河野裕/新潮社 (C)2019映画「いなくなれ、群青」製作委員会

(C)河野裕/新潮社 (C)2019映画「いなくなれ、群青」製作委員会

さらに、横浜流星、飯豊まりえ、柳明菜監督のコメントも到着した。

原作の持つ繊細な空気感や世界観が、どのように映像表現されているのかー
映画『いなくなれ、群青』は9月劇場公開。

<コメント>

■主演:横浜流星
世界観が幻想的で素敵で、ミステリーだけどファンタジー要素も含まれているところに惹き込まれました。
何より10代に感じる繊細な心情や言葉や表現に魅了され、2人の恋よりも純粋な関係に温かく愛おしい気持ちになれる作品です。
僕が演じる七草は、真辺との再会をきっかけに島の謎や事件に関わっていくことになりますが、
真辺を想い、真辺を守る為に行動しています。
その中で色々な感情に駆られますが、感情を表に出さない少年です。
七草と真辺の空気感を大切に、七草の繊細さを丁寧に演じました。

■飯豊まりえ
わたしが演じさせていただいた真辺由宇は、
階段島という異質な閉鎖的空間の中で、
唯一、島から出ることに立ち向かおうとする理想を強く持ち、
自分の気持ちに正直で素直な女の子です。

人が成長していく過程で忘れてしまうもの。
記憶から捨ててしまうもの。
誰しもが必ずは経験があると思います。

この作品に出会ってくださった方の中にある「忘れられない捨てたい記憶。」
それら、自分の弱い部分を許して受け入れるきっかけになりますように。

■柳明菜監督
映画化するにあたり、この作品独特の世界観を大切にしたく、脚本を作る上ではセリフ回し、撮影に向けてはロケーションや映像面での挑戦が多い作品でした。七草を演じる横浜流星さん、真辺を演じる飯豊まりえさん、お二人の空気感とエネルギーに加え、熱量の高い役者陣によって、純度の高い作品に仕上がったと感じています。

小説とはまた一味違った映画版「いなくなれ、群青」を楽しんでいただけると幸いです。
<作品概要>

■原作:河野裕『いなくなれ、群青』(新潮文庫nex)

■公開:2019年9月

■出演:横浜流星、飯豊まりえ

■監督:柳明菜

公式ツイッター https://twitter.com/InakunareG
公式インスタグラム https://www.instagram.com/inakunare_gunjo/

■配給:KADOKAWA/エイベックス・ピクチャーズ

■(C)河野裕/新潮社 (C)2019映画「いなくなれ、群青」製作委員会

9月 全国ロードショー