芸人・松元ヒロ原作による一人舞台『憲法くん』を、女優・渡辺美佐子の出演で映画化した12分の作品を基に、渡辺が1980年から仲間の女優たちと続けてきた原爆朗読劇「夏の雲は忘れない」について描いたドキュメンタリー映画『誰がために憲法はある』が完成いたしました。

”憲法についてあらためて見つめ直すきっかけとなる”本作の『誰がために憲法はある』の監督は、ドキュメンタリー映画『大地を受け継ぐ』(15)を手掛け、『止められるか、俺たちを』(18)では脚本を担当した井上淳一。
憲法記念日直前!4月27日(土)よりポレポレ東中野ほか全国順次公開が始まります。

井上ひさし、永六輔、立川談志も絶賛した日本国憲法を擬人化した
一人語り「憲法くん」を演じる 名優・渡辺美佐子の鎮魂の旅

「憲法くん」とは、井上ひさし、永六輔、立川談志も絶賛したお笑い芸人・松元ヒロが20年以上、日本国憲法の大切さを伝えるためユーモラスに演じ続けている一人語りである。
「憲法くん」はこう言う。「わたしというのは、戦争が終わった後、こんなに恐ろしくて悲しいことは、二度とあってはならない、という思いから生まれた、理想だったのではありませんか」。そして、「わたしの初心、わたしの魂は、憲法の前文に書かれています」と憲法前文を一気に暗唱する。憲法に対する深い愛と洞察が込められたこの「憲法くん」を語るのは、「戦争を知る世代として、再び戦争の悲劇がこの国に起こらないように、この役を魂を込めて演じました」という、今年87歳になる名優・渡辺美佐子。
文字で読む憲法と違い、本作で朗読される日本国憲法前文は、心の奥深くに突き刺さる。

(C)「誰がために憲法はある」製作運動体 

初恋を胸に語り継いだ8月6日。
原爆朗読劇の全国巡演を続けてきた女優陣たちが語る戦後、
そして未来へ託す思いとは――

渡辺は初恋の人を疎開先の広島の原爆で亡くしたことを戦後35年目の1980年になって知った。彼の死を知った渡辺は中心メンバーとなり、現在まで33年間、鎮魂の想いを込めてベテラン女優たちと原爆朗読劇の公演を続け全国各地を回っている。しかし、その朗読劇は今年で幕を閉じる。

本作では渡辺をはじめ、女優たちがこの活動を通じて抱くそれぞれの思いを映し出す。
子どもから大人まですべての人が日本国憲法について考えるきっかけを与えてくれる必見のドキュメンタリー!

(C)「誰がために憲法はある」製作運動体 

公開に向けて、予告映像が解禁!

予告映像では、芸人・松元ヒロの一人語り「憲法くん」を「戦争を知る世代として、再び戦争の悲劇がこの国に起こらないように、この役を魂を込めて演じました」という、名優・渡辺美佐子の鎮魂の旅を見つめた様子が映し出されている。
戦後を生きてきた女優陣の苦悩と熱意が伝わってくる本予告映像をご覧ください。

映画「誰がために憲法はある」予告編

映画「誰がために憲法はある」予告編

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渡辺美佐子

高田敏江 寺田路恵 大原ますみ 岩本多代 日色ともゑ 長内美那子 柳川慶子 山口果林 大橋芳枝

監督:井上淳一/「憲法くん」作:松元ヒロ

音楽:PANTA/製作:馬奈木厳太郎/
プロデューサー:片嶋一貴

撮影:蔦井孝洋 土屋武史 髙間賢治 向山英司
照明:石田健司/録音:臼井勝 光地拓郎
ヘアメイク:清水美穂  

編集:蛭田智子/助監督:末永賢 植田浩行
制作:長谷川和彦 宮城広/メイキング:小関裕次郎 

宣伝プロデューサー:岩本玲
協力:「夏の会」
製作プロダクション:ドッグシュガー
配給・宣伝:太秦株式会社

【2019年|日本|69分|DCP|カラー|ドキュメンタリー】

(C)「誰がために憲法はある」製作運動体 

2019年4月27日 ポレポレ東中野ほか全国順次公開!