鎌倉の地に暮らし、映画を通した国際交流に貢献した 2 人
海外旅行がまだ珍しかった時代、自らヨーロッパへ赴き、自らの目で選んだ映画を日本に紹介した川喜多長政・かしこ夫妻。
東洋と西洋の文化の架け橋になることを願い、「東和」と名付けた映画会社を育てた二人は、戦前か ら戦後にかけて『天井桟敷の人々』『第三の男』といった多くの名作を世に送るとともに、戦後は『羅生門』で国際的注目度が高まった日本映画の海外への紹介にその生涯を捧げました。
本展では、かつて川喜多邸があった地に建つ当館で、「映画大使」として 貢献した夫妻の長年にわたる足跡を、様々な資料などとともに辿ります。
[ 企画展 ] 映画大使 川喜多長政・かしこ夫妻の軌跡
会期:3月15日(金)- 7月7日(日)
企画展観覧料(入館料):一般 200 円、小・中学生 100 円
見どころポイント
★川喜多夫妻が輸入・配給したヨーロッパ映画の名作のポスター、世界の映画人から贈られた品々などの資料約120 点を一挙展示します!
(川端康成、開高健、八千草薫、黒柳徹子など文化人・映画人が当時寄せた珠玉の文章も紹介!)
★『未完成交響楽』『天井桟敷の人々』『第三の男』『巴里の空の下セーヌは流れる』『居酒屋』をはじめとするヨーロッパ映画往年の名作を上映する貴重な機会です!
★通常、年に 2 回の一般公開と特別公開でしか見学ができない旧川喜多邸別邸(旧和辻邸)を、会期中の金曜日・ 土曜日(各日 13 時から 30 分程度)、学芸員の解説付きでご見学いただけます!
上映作品
『戦場のメリークリスマス』(1983 年)
『KYOTO, MY MOTHER’ S PLACE』(1991 年)
『未完成交響楽』(1933 年)
『恐怖の報酬』(1953 年)
『蝶々夫人』(1955 年)
『天井桟敷の人々』(1945 年)
『第三の男』(1949 年)
『禁じられた遊び』(1952年)
『巴里の空の下セーヌは流れる』(1951年)
『居酒屋』(1956年)
『赤と黒』(1954年)
『モンパルナスの灯』(1958 年)
※詳しい上映スケジュールは当館 HP (http://www.kamakura-kawakita.org/)をご覧ください。
※チケットは原則として前月第 3 土曜日より販売 ⇒記念館窓口、島森書店、たらば書房、上州屋
※チケットが完売した場合はご入場いただけません。
イベント
■ 4月6日(土)午後2時-
小山明子さんトークイベント
「川喜多夫妻との思い出~夫・大島渚とともに~」
『KYOTO,MYMOTHER’ SPLACE』上映
料金:一般 1000 円、小・中学生 500 円 チケット発売開始日:3 月 16 日
ギャラリートーク&旧和辻邸見学ツアー
■会期中毎週金曜日・土曜日午後1時-
展示室と旧川喜多邸別邸(旧和辻哲郎邸)を学芸員の解説付きでご案内!
展示室入口周辺にお集まりください。(要入館料)