本作が長編デビュー作となる近浦啓がメガホンを取り、中国の映画界で活躍を続ける俳優ルー・ユーライと日本が誇る名優藤竜也を主演に迎え、日本=中国の国際共同製作で製作されたインディペンデント映画 『COMPLICITY/コンプリシティ』。

長編デビュー作ながら、トロント国際映画祭、釜山国際映画祭と世界が注目する映画祭へ次々と選出され、国内プレミアとなった東京フィルメックスでは観客賞を受賞。
注目を集め続ける本作が、世界三大映画祭の一つ、ベルリン国際映画祭(2019 年 2 月 7〜17 日開催)・キュリナリー・シネマ部門に選出・出品されることが決まり ました。

©2018 CREATPS/MYSTIGRI PICTURES

映画『COMPLICITY/コンプリシティ』について... 近年社会問題として取り上げられることが多い技能実習生制度、不法滞在外国人などを背景にしながらも、異国の地でもがきながら生きていく一人の若者の姿を普遍的な物語として描いた本作は、2017 年 8 月〜9 月にかけて、関東近郊、山形県、中国河南省で撮影されました。

主演には中国の俳優ルー・ユーライ、藤竜也、そし て赤坂沙世、松本紀保などが渾身の演技で映画を彩ります。
監督は、短編映画で昨年のロカルノ国際映画祭をはじめ世界各国の映画祭で高く評価された近浦啓。本作は長編デビュー作品となります。

[STORY]
中国 河南省から技能実習生として日本に働きに来たチェン・リャンは、研修先企業から失踪し、不法滞在の身となる。 故郷の母に真実を告げられず、研修を続けていると偽りながら、斡旋される窃盗に手を染めていた。そんな中、ひょん なことから他人になりすまして山形の小さな蕎麦屋に住み込みで働き始めることに。厳格な店主・弘と娘の香織がき りもりする蕎麦屋で弘に怒鳴られながらも出前をこなす日々。ある日、チェンリャンは、出前先のアトリエで葉月と いう女性に出会い...。

【ベルリン国際映画祭 キュリナリー・シネマ部門とは】
食をモチーフにした作品が上映される部門。 『
COMPLICITY/コンプリシティ』では、技能実習生として来日した主人公が、他人になりすまし小さな蕎麦屋で、 蕎麦職人となるために住み込みで働くうちに、家族や自分の未来のために成長していく物語。劇中で描かれる蕎麦 作りも魅力の一つ。

出演: ルー・ユーライ、藤竜也、赤坂沙世、松本紀保
監督・脚本・編集: 近浦啓
2018/116 分/カラー/日本=中国/5.1ch/アメリカン・ビスタ
製作:クレイテプス / Mystigri Pictures
(C)2018 CREATPS/MYSTIGRI PICTURES
配給:クロックワークス