アカデミー賞®6度ノミネートの実績を誇る大女優グレン・クローズが、ノーベル文学賞を受賞した世界的作家の夫を慎ましく支える完璧な妻を演じた、夫婦の絆や人生の意味を問う深遠なドラマ『天才作家の妻-40年目の真実-』(1月26日(土)公開)。

本作のメガホンをとったビョルン・ルンゲ監督のインタビュー映像を解禁!

ゴールデン・グローブ賞で見事主演女優賞に輝いた、主演グレン・クローズについても熱く語っています。

ビョルン・ルンゲ監督インタビュー

Q、グレン・クローズについて

ビョルン・ルンゲ監督「実はグレンが私をキャスティングして、それから私が残りの俳優をキャスティングしたんだ。彼女はカメラの前で演じることについてきわめて優れた感覚を持っているが、脚本から登場人物について理解する事にも素晴らしい感覚を備えている。例えば私達が撮影を中断して照明の調整を行っている時にも、彼女は私が見たことのないような形で役に入り込んでいるんだ。そのキャラクターが観客に何を伝えるべきか、どんな感情を表現するべきか分かっているんだ。彼女は私が経験したことのないくらい熟練した女優だ。」

(c)META FILM LONDON LIMITED 2017

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Q、ジョナサン・プライスについて

ビョルン・ルンゲ監督「ジョナサン・プライスと仕事をすることは素晴らしい経験であり、私にとって本当に名誉なことです。ジョナサンがベッドで目を覚ます場面があります。観客は彼がどんな夢を見ていたか、彼の様子から想像できるのです。それはとても不思議なことです。彼が目を覚ますとき、私は彼に『彼女は部屋に入ってきて、少し寝坊しているあなたを起こします』と伝えただけでした。そしてそのシーンを撮影した時に、彼の目を見ただけで彼が奇妙な夢を見ていた事が分かるんだ。特に指示していないけど、そんなふうに演じてくれたんだ。

グレンとジョナサンと働くのはとても素晴らしかった。2人は完璧なカップルだ。ある意味、2人で一緒に演じるために俳優になったと言ってもいいくらいだ。互いに刺激し合い、どちらも非常に経験豊富な俳優だ。論理的な小さな細部を詰めることが2人の演技の出発点なんだ。それから、自分たちが作り出す空間でその細部がどのように見えるかを理解したら、すぐにそのシーンにおける感情を掘り下げていく。彼らが特殊な現場で、ありふれた日常世界を自分達が納得行くように作り上げて行く様は、非常に興味深かった。運命と闘っている2人の人間として出会う。それがこの映画なんだ」

ビョルン・ルンゲ監督メイキング写真

【ビョルン・ルンゲ監督 プロフィール】
1961年、スウェーデン・リューセヒール生まれ。1996年に『Harry och Sonja』の監督・脚本を務め、その後『Daybreak』(03)がベルリン国際映画祭で銀熊賞(最優秀芸術貢献賞)とヨーロッパの最優秀映画に贈られる青い天使賞をダブル受賞したほか、スウェーデンのアカデミー賞に当たるゴールデン・ビートル賞で最優秀監督賞・最優秀脚本賞を受賞。更に『Mouth to Mouth』(05)で再びゴールデン・ビートル賞の作品賞・監督賞・脚本賞にノミネートされたほか、ノルディック映画賞の監督賞にもノミネートされた。先日、最新作としてSF映画『Stardream』を監督することが発表された。

『天才作家の妻-40年目の真実-』
ビョルン・ルンゲ監督インタビュー

『天才作家の妻-40年目の真実-』 ビョルン・ルンゲ監督インタビュー

youtu.be

完璧な“妻”だった。
夫がノーベル賞を手にした今日までは――

偉大なる世界的な作家と、彼の創作を慎ましく支えてきた完璧な妻。誰の目にも理想的なおしどり夫婦に見えるふたりの関係は、夫がノーベル文学賞を受賞したことをきっかけに揺らめき、静かに壊れ始める……。

毎年スウェーデンのストックホルムで華やかに行われるノーベル賞授賞式を背景に、人生の晩年に差しかかった夫婦の危機を見つめる本作は、男女間の機微をリアルかつ残酷にあぶり出す心理サスペンス。夫婦が隠し続けてきた、重大な“秘密”とは何なのか。
夫への愛と憎しみの狭間で引き裂かれた妻は、世界中の注目が集まる授賞式でいかなる“決断”を下すのか−−。

ハリウッドの実力派キャストが集結し、夫婦の絆や人生の意味を問う深遠なドラマを体現。
アカデミー賞6度ノミネートの実績を誇る大女優、グレン・クローズの繊細にして凄みに満ちた演技には、既に本年度オスカー最有力との声が高まっている。

監督:ビョルン・ルンゲ 

出演:グレン・クローズ、ジョナサン・プライス、クリスチャン・スレーター 

原題:THE WIFE 2017年/スウェーデン、アメリカ、イギリス合作/英語/101分/シネスコ/カラー日本語字幕:牧野琴子 
後援:スウェーデン大使館 
配給:松竹ten-tsuma.jp

(c)META FILM LONDON LIMITED 2017

1月26日(土) 新宿ピカデリー他 全国公開!