ニューヨークの日本人コミュニティ、日本人高級クラブを舞台に、異国に生きる女性たちの漠然とした不安、アイデンティティのありよう、この街に生きる女性の欲望や孤独を描き出した『MAKI マキ』が、11月17日よりユーロスペースほか全国順次ロードショー公開がスタートします。

監督は、アミール・ナデリ監督(『CUT』)に師事し、本作が2作目となるイラン出身の新鋭女性監督ナグメ・シルハン。
また、ナデリ監督の『CUT』のプロデュースを手掛け、アッバス・キアロスタミ監督の『ライク・サムワン・イン・ラブ』にも監督補として参加したプロデューサー、ショーレ・ ゴルパリアンが日本側のプロデューサーとして参加しております。

この度、シネフィルでは映画初出演のブロードウェイのジュリアンの独占インタビューを公開致します。

ジュリアン Julian
東京生まれ東京育ち、ニューヨーク在住。ブロードウェイの『ドクトル・ジバコ』、オフ・ブロードウェイの『ロミオとジュリエット』や『RENT』、『お気に召すまま』などの舞台や、TVドラマ「Mr. Robot」(USA)、 「Gypsy」(Netflix)、「The Outpost」(CW)、「Crashing」(HBO)、「The Tick」(Amazon Prime)などで活躍。 ブラウン大学学士、ニューヨーク大学大学院芸術学部アクティング専攻修士。

<ストーリー>
ニューヨークの日本人高級クラブ。マキはホステスとしてミカの経営するクラブで働いている。英語も話せないままアメリカ人の彼氏を追って日本を飛び出して数か月。この日本人コミュニティでの彼女の通称は“エヴァ”だ。いま彼女はボーイのトミーと暮らしている。クラブ内は恋愛禁止でトミーには女の影が絶えないが、おなかには彼の子供もいる。
ある日マキはコミュニティをはじき出されたユミコの存在を知る。トミーとの関係を匂わせマキの妊娠に動揺するユミコに、マキはトミーへの不信感と孤独を募らせはじめる。そんなマキへ優しい言葉をかけたのは、彼女の妊娠に気づいたミカだった。ミカはマキをいたわり、生まれてくる子供を養子に出すことを提案するが、実はミカにはある思惑があった...。
より所をなくしたマキの愛の行方はーー?

監督・脚本:ナグメ・シルハン
出演:サンドバーグ直美、ジュリアン、おおのゆりか、ブランカ・ヴィヴァンコス / 原田美枝子
撮影:ベン・ウルフ、柳島克己
編集:ナグメ・シルハン、横山昌吾
音楽:マット・ガンディ、トム・ポール/プロデューサー:ショーレ・ゴルパリアン
制作:Ugly Productions、SmallTalkInc.
【2017年/アメリカ・日本合作/89分/DCP】
配給:ユーロスペース

11月17日よりユーロスペースほか全国順次ロードショー