基地の街を舞台に境遇の違う女性同士の友情を描いた映画
『大和(カリフォルニア)』が現在ロードショー中で、
国内外でも熱い注目を浴びている宮崎大祐監督が早くも新作
『VIDEOPHOBIA』の撮影を終えました。今回は、
全編スタイリッシュなモノクロ映像で大阪の街をネットワークが生
む異世界へと変貌させるサイバー・パンク・サスペンスに挑戦。
先月クランク・アップしたばかりの場面写真が到着致しました

 『VIDEOPHOBIA』
はクラブで出会った男と一晩限りの関係をもった女優志望の女が、
情事を撮影したと思われるビデオがネット上に流出していることに
気づき、徐々に精神を失調していくという、
映像が氾濫する現代を舞台にしたサスペンス映画です。

 異世界へと足を踏み入れてしまうヒロインにサニーデイ・
サービス「セツナ」のMVでもコケティッシュなダンスを披露した廣田朋菜が。
闇の世界へと導く謎の男に『リリイ・シュシュのすべて』『ヘヴンズ ストーリー』
の忍成修吾、そのほか『ジムノペディに乱れる』『恋のクレイジーロード』
の芦那すみれ、サヘル・ローズなど個性的な魅力の面子が揃いました。
サントラは国内外で絶大な支持を受けるDJ BAKUが担当し、日本初のベース・
ミュージック映画としてもご期待ください。

 本作は年内完成を目処に、幾つかの国際映画祭での上映を経て、
2019年全国公開が予定されております。

宮崎大祐(監督)コメント

毎年大阪を訪れるたびに、
この穏やかな運河や煌びやかなネオンを白黒で撮影したらどうなる
だろう、
リズミカルでニュアンス豊かな関西弁を音楽のように自分の映画の
中で響かせることは出来ないだろうかと妄想を膨らませておりまし
た。

そしてこのたび、
素晴らしいキャストやスタッフの皆さんと一緒にその妄想を具現化
できることになり、当然ながら興奮しております。

今までの自分のフィルモグラフィーの中でも、最も挑戦的で、
それでいて深く、衝撃的な作品になるかと思います。

大阪を疾走する白黒の粒子、鳴り響くベース・ミュージック。
どうかご期待下さい。

廣田朋菜(主演)コメント

モノクロで撮ります。大阪です。と言われ、
どきどきしたのを覚えています。
私の記憶の中の大阪は賑やかでカラフルな町だったから。

これは一人の女の物語ですが、
そこから広がる無数の物語も見えてきます。この度、
愛という女性を演じる機会をもらい私自身にも一緒に変化が起きま
した。誰でもが起こりうることだと思っています。
劇中で見つけて頂きたいです。

熱過ぎた夏を共に乗りきった監督を座長に素敵なスタッフさんたち
と魅力的な俳優陣により、
この組らしい魅惑の色付けができたと確信しております。是非、
目撃して下さい。

[STORY]
東京で女優になるという夢破れて故郷・大阪のコリアンタウンに
帰って来た青山愛(29)はそれでも夢をあきらめきれず、実家
に住み、バイトをしながら演技のワークショップに通っていた。
そんなある日愛はクラブで出会った男・橋本(33)と一晩限り
の関係をもつ。
数日後、愛はその夜の情事を撮影したと思われるビデオがネット
上に流出していることに気づく。そしてすぐに橋本の家を訪れる
が、家はもぬけの殻だった。
その後も連日、その夜のものと思われるビデオがネット上に投稿
される。自分のものとは断言できないが拡散し始める映像に、
愛は徐々に精神を失調し始める――。

キャスト
廣田朋菜、忍成修吾、芦那すみれ、サヘル・ローズ

監督 宮崎大祐 (『大和(カリフォルニア)』)
プロデューサー 西尾孔志(『函館珈琲』、『ソウルフラワートレイン』監督)
撮影 渡辺寿岳 (『TOURISM』宮崎大祐、『ヴィレッジ・オン・ザ・ヴィレッジ』黒川幸則))

録音 黄永昌  (『菊とギロチン』瀬々敬久、『大和(カリフォルニア)』宮崎大祐)

製作 FREEX ENTERTAINMENT DEEP END PICTURES 十三・シアター・セブン

2019年全国公開予定