いま世界が最も注目する破天荒な芸術家、アイ・ウェイウェイの監督最新作。
現代中国のポップ・アイコンであり、
民主化・公民運動の旗手であるアイ・ウェイウェイ(艾未未)。
つねに軽やかで型にはまらず、
真摯かつ奇抜なアイデアで世界をアッと言わせるこの男は、
中国当局の要注意人物であり、若者たちのヒーローである。

©️2017 Human Flow UG. All Rights Reserved.

 本作は社会運動家としても精力的に活動する彼が、
自らギリシャのレスボス島を中心に、
23カ国を超える40箇所もの難民キャンプを訪れ、
インタビューを敢行。貧困・戦争・気候変動など、
様々な理由で増加し続ける難民を何年にも渡って取材し、
世界問題となっている難民危機の現状を追う。
祖国中国から軟禁され、
人間としての存在意義に向き合ってきた彼だからこそ撮り得た、
全世界に警鐘を鳴らす衝撃の難民ドキュメンタリー。

©️2017 Human Flow UG. All Rights Reserved.

 なお、アイ・ウェイウェイは現代美術家として、六本木ヒルズ・
森美術館15周年記念展「カタストロフと美術のちから展」〔
2018年10月6日(土)〜2019年1月20日(日)〕
にも作品を出品することが決定している。監督最新作に展覧会と、
ますますその動向から目が離せない。

監督:アイ・ウェイウェイ(艾未未)

1957年生まれ。中華人民共和国の現代美術家。
1980年代から美術家として活動し、以来一貫して、
中国現代美術を先導して世界的に活躍を続けている。
第48回ヴェネツィア・ビエンナーレ(99年)、シドニー・
ビエンナーレ(06年)などの国際展覧会に出展し、
日本では森美術館等で個展を開催している。そして建築家として、
2008年の北京オリンピックの「鳥の巣スタジアム」
のデザインをし、彼の名が一躍世界に知れ渡ることになる。また、
米タイム誌の2011年の「世界で最も影響力のある100人」
に選ばれるなど、国際的に評価が高い。
一方で、人権活動にも力を入れており、
2008年5月の四川大地震で死亡した児童・生徒・
学生への援助と実態調査をはじめとする当局への責任追及により、
2010年11月、北京の自宅において軟禁された。
日本ではこれまでに『アイ・ウェイウェイは謝らない』(
2013)が劇場公開されている。

2017年 ヴェネチア国際映画祭5部門賞受賞 

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監督・製作:アイ・ウェイウェイ
原題:HUMAN FLOW 
2017年/ドイツ/ビスタサイズ/5.1CH/140分 
配給:キノフィルムズ/木下グループ
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2019年1月 シアター・イメージフォーラム他にてロードショー