女優・大竹しのぶさんの初短編映画「Tokyo 2001/10/21 22:32~22:41」(奥山大史監督)が第23回釜山国際映画 祭(10月4日~13日開催)の短編コンペティション部門に正式出品作品として招待されることが決定いたしました。

奥山監督は先日、第66回サン・セバスチャン国際映画祭(9月21日~29日)に初長編監督作品「僕はイエス様が嫌い」で日本人として史上最年少での正式出品が決まったことでも話題になったばかり。
(http://cinefil.tokyo/_ct/17188565)

今回、 「Tokyo 2001/10/21 22:32~22:41」がアジア最大級の映画祭に参加することが決定したこの機会に主演の大竹しのぶさんから、コメントが届きました。
また、大竹さんのメイキング風景の画像が初解禁となりました。

メイキング風景の画像

大竹しのぶさんコメント

このような作品に仕上がるとは、夢にも思いませんでした。 妙な身体と顔のバランス、目の動き、顔の角度、細やかな計算によって見えてくるリアリティーに驚かされました。 撮影は、まるで映画のようにワンカット長回しのようなこともあれば、細かく何度もやり直したり。それが終わったかと思うと、 今度はインスタントカメラで何百枚もの撮影...。目の動きや口を「あえいおう」と開けたり、角度を変えて何度も何度も撮りました。一体これから何が生まれるのだろうと、全く想像がつきませんでした。 映画では、ワンカット、ワンカットに想いを込めるといいますが、この作品の場合、1コマ、1コマに想いがこもっているので、 凄い力を持っていると思います。人間というのは、複雑です。悲しく、淋しく、恐いものであるけれど、そこには必ず愛があるのだろうと思うのです。出演させていただいて、こちらが勉強になりました。 奥山監督のその才能が海外の映画祭で認められたこと、大変嬉しく思います。監督独自の世界観で、また撮れる日が来ることを楽しみにしております。その時はまた、呼んで頂けたら嬉しいです。

メイキング風景の画像

奥山大史監督コメント

釜山国際映画祭に監督作を出品させていただけること、とても嬉しいです。 この映画では、新しい技術を使いながらも、懐かしさをも出したかったので「写ルンです」で約3000枚撮影し、それを素材にアニメーション にしました。釜山の方々には、新しさと懐かしさを同時に楽しんでいただけたら嬉しいです。

奥山大史
(おくやまひろし)
映画監督。1996年東京生まれ。
学生時代に監督として「Tokyo 2001/10/21 22:32~22:41」をはじめ3本の短編映画を制作、複数の国際映画祭に出品。 撮影監督としても映画「さようなら、ごくろうさん」(PFF2017入選)、映画「過ぎていけ、延滞10代」など5本の映画を撮影する他、GUのTVCMやLOFTのWebムービーなどの撮影も担当している。 初監督長編映画「僕はイエス様が嫌い」は、日本人として史上最年少で第66回サン・セバスチャン国際映画祭への正式出品が決まった。

「Tokyo 2001/10/21 22:32~22:41」

あらすじ:
東京の回転寿司店。母(大竹しのぶ)と息子(篠田諒)の会話と沈黙。
そこに流れる微妙な想いのやりとり。

出演: 大竹しのぶ/篠田諒/小貫加恵
監督・撮影・脚本:奥山大史
プロデューサー:吉野匡志
アニメーション:加賀遼也、録音:橋本裕充
制作:閉会宣言