『ブリジット・ジョーンズの日記』や『エリザベス』の製作者ジョナサン・カヴェンディッシュ
が自身の両親の奇跡のような実話を映画化した感動作『ブレス しあわせの呼吸』が、9月7日(金)より角川シネマ有楽町他全国公開いたします。
世界を笑いと感動で包んだ『ブリジット・ジョーンズの日記』の製作者が両親の実話を映画化!
型破りな発想とユーモアで、<世界一幸せ>に生きた全身マヒの英国人と家族の感動実話。
第71回ロンドン映画祭でオープニングを飾った本作は、1950年代にアフリカでポリオに感染した父親のロビン・カヴェンディッシュとその妻ダイアナの激動の半生を、その息子で『ブリジット・ジョーンズの日記』や『エリザベス』の製作者ジョナサン・カヴェンディッシュが自ら映画化した感動作。
ロビンは、首から下が全身マヒになり、人工呼吸器なしでは自力で息をすることができず、余命数ヶ月を宣告された。だが、思い出の中の両親は、笑顔とユーモアを絶やさず、外の世界へと飛び出していった。なぜ、彼は「世界一幸せ」だと胸を張れたのか?ポジティブかつエネルギッシュに人生を謳歌したロビンと、彼に無償の愛を注ぎ込んだ妻のダイアナ、支え続けた兄弟や友人たちとの絆が、『レ・ミゼラブル』の脚本家ウィリアム・ニコルソンの手腕により、感動的に描かれる。
笑いや感動で、人々を幸せにする映画製作者として活躍するジョナサン・カヴェンディッシュの原点にもなったと言える真実の物語。
アンドリュー・ガーフィールド インタビュー
Q:初めて本作の話が来たときのことを教えてください。
アンドリュー・ガーフィールド:僕は旅行中で、返事がすぐに欲しいと言われたのを憶えている。早速脚本を読んだところ、たくさん泣いて、大好きになった。このストーリーに感動したんだ。ロビンとダイアナの足跡をたどりながら、どう生きるべきかのロードマップのように感じられたんだよ。“運命がもたらす状況の中で、どうやって喜びに満ちた生き方をするのか”と、心を大きく動かされたんだ。
他によくある実話とは全く違うものに感じられた。甘ったるいとか、感傷的といったような感じは全くなかった。とても正直で、具体的で、知恵に溢れていた。“どう生きるか”という問いに答えてくれる。そして、喜びがある生き方を歩めるだろうかという問題がある。それが僕の関心を引いたんだよ。僕は電話で監督のアンディ・サーキスと話し、いくつか気にかかることを伝えた。アンディは僕が抱いていた懸念を素早く静めてくれた。これがただの伝記映画になること、つまり、伝記映画によくある展開になることは嫌だと思った。アンディは、“いや、僕たちが作るのはそういう映画じゃない”と言ってくれ、それを聞いてほっとしたんだよ。
Q:脚本について具体的に教えてください。
アンドリュー・ガーフィールド:ウイリアム・ニコルソンの脚本を読み、ただただ圧倒された。僕をキャスティングしたいと言われたら、絶対に受けるべきだと思った。そういう気持ちになるのは珍しい。特に脚本を読んだだけではね。ウイリアムの脚本は美しくて詩的で、穏やかに展開していく。どのキャラクターもすごく愛しくてね。まるで魔法にかかったように夢中で読んだ。脚本は魔法であふれてた。そのあとジョナサン・カヴェンディッシュ(本作プロデューサーで、映画で描かれる夫婦の息子)とロスで会ったんだけど、魔法はさらに強くなった。ジョナサンのご両親への一途な愛情と、プロデュ―サーとしてこの映画にかける情熱を、ひしと感じたんだ。そして、僕が父親役に適任だと思ってくれていることに胸がいっぱいになったよ。
Q:身体面の演技についてはいかがでしたか?
アンドリュー・ガーフィールド:ロビンという役は身体の面で制限があって、大変だった。でも解放感もあった。一番おもしろい経験をしたのは、クレア・フォイだと思う。クレアはロビンの妻のダイアナ役で、ロビンの手足となって動く。ロビンはダイアナを通して世の中とつながるんだ。そうやって妻に頼るのは、男にとって、特に強い責任感とリーダーシップを持ち、順調な人生を歩んできた男にとっては、自尊心が押しつぶされるような気持ちだっただろう。自分の男としてのアイデンティティを手放さなければならなかったんだから、本当にキツかったと思う。でも次第に、解放感も感じていったはずだ。
Q:アンディ・サーキス監督とジョナサン・カヴェンディッシュについて教えてください。
アンドリュー・ガーフィールド:アンディはエネルギッシュで陽気で、常に人生を楽しんでいる。そして繊細な監督だ。僕は、俳優の経験のある監督と仕事をするのが好きだ。演じるというプロセスがいかに複雑で、不可能なこともあるということを、本質的に理解してくれているからね。俳優をやったことがある人にしかわからないことだ。それにアンディはこの物語に惚れ込んでいて、どんなトーンでどんなタッチの作品にしたいのか、明確なビジョンを持っている。プロデュ―サーのジョナサン・カヴェンディッシュをとてもよく理解しているんだ。
ジョナサンはそう、この映画の主人公、ロビンとダイアナの1人息子だ。だから僕たちがジョナサンとそのご両親の人生を演じている現場に、ジョナサンがいるのは、とても特別なことだった。果てしなく感動的だったよ。僕たちをこの物語に参加させてくれたこと、いや、まず、自分の人生を公にし、この物語を語ろうと思ってくれたことに、とても感謝している。
僕とクレアは、ロビンとダイアナが生きた人生に値するような演技をしたいと思っていたので、いつもジョナサンに指導を仰いだ。それは、二人は実際にこれをどうやったのかとか、ロビンの肺が呼吸器で動かされている時にはどんな感じがしたとか、ロビンはどんな表情をしていたのかとか、ロビンはその呼吸でどんなことを体験したのかとかね。だからジョナサンが近くにいてくれて、とても協力的だったことですごく助かった。
Q:クレア・フォイとの共演はいかがでしたか?
アンドリュー・ガーフィールド:俳優として、人間として、この作品のキャラクターとして、クレアと僕が互いの中に何をみつけたのか、言葉では言い表せない。アンディとジョナサンは賢明なキャスティングをしてくれたと思う。実は今回共演するまで、僕はクレアの出演作を観たことがなかったんだ。だから彼女の才能や能力や技量はもちろん、彼女の本質や、自身に見出したダイアナの本質を目の当たりにして圧倒された。この作品に参加したおかげで、そんな素晴らしい経験ができたんだ。クレアの精神、寛大な心、表情や動きで愛情を表現する力に感服した。クレアは無償の愛情を注ぐことができる人なんだ。クレアといると、果てしなく自由になれる。それは僕たちが、ロビンとダイアナの結びつきを感じるために、絶対に必要なことだ。
ロビンとダイアナの結びつきは、結婚やパートナーシップという概念における結びつきを超えていた。2人は恋愛や愛情におけるパートナーであるだけでなく、ダイアナはロビンの介護士であり、看護師でもあったからね。トイレに行くときも、風呂に入るときも、ロビンにはダイアナの助けが必要なんだ。でも実際にダイアナ・カヴェンディッシュさん本人に会ってみると、そういうことは全く苦にしていなかったんだと感じた。彼女は僕がこれまで会った中で、最も人間的に素晴らしい人の1人だよ。クレアはそういった本質を見事に捉えて表現しているね。クレアの話になったら、僕は止まらなくなってしまうよ(笑)
『ブレス しあわせの呼吸』感想投稿キャンペーン
~映画の感想を投稿して、豪華賞品をゲットしよう!
参加方法:特設ページ(https://kaku-san.jp/campaigns/index/breath
)の記入フォームから投稿・応募できます。
実施期間:2018年9月7日(金)〜2018年10月31日(水)
賞品概要
①アンドリュー・ガーフィールド主演作『アンダー・ザ・シルバーレイク』(10月13日公開)ムビチケ3名様 ※こちらのみ応募期間は9月30日(日)までとなります
②アンドリュー・ガーフィールド主演作 『沈黙-サイレンス-』ブルーレイ2名様
③『ブレス しあわせの呼吸』 オリジナル・サウンドトラック3名様
④『ブレス しあわせの呼吸』 オリジナル抗菌マスクケース(非売品)5名様
<STORY>
運命の恋に落ち、家族や友人に祝福されて結婚し、最高に幸せな日々を送っていたロビンとダイアナ。ところが、出張先のナイロビで、突然ロビンが倒れてしまう。診断結果はポリオ、首から下が全身マヒとなり人工呼吸器なしでは息もできない。時は1959年、医師からは「余命数カ月」と宣告される。英国に戻り息子が生まれたが、ロビンは絶望の中にいた。病院を出たいと望むロビンのために、医師の反対を押し切り自宅で看病する決意をするダイアナ。彼女の決断は、ロビンの運命を大きく変えていく――
監督:アンディ・サーキス
脚本:ウィリアム・ニコルソン
撮影:ロバート・リチャードソン
プロデューサー:ジョナサン・カヴェンディッシュ
出演:アンドリュー・ガーフィールド、クレア・フォイ、ヒュー・ボネヴィル
2017/イギリス/英語/カラー/5.1ch/スコープ/118分/字幕翻訳:松浦美奈
配給:KADOKAWA
後援:ブリティッシュ・カウンシル
© 2017 Breathe Films Limited, British Broadcasting Corporation and The British Film Institute. All Rights Reserved