『あみこ』が公開前から大きな注目を集めている。

同作は、山中瑶子監督が19歳から20歳にかけて独学で撮った処女作。
世界最大の自主映画の祭典・ぴあフィルムフェスティバルのアワードにいきなり選出され、観客賞を受賞。その熱狂は海外にも飛び火し、ベルリン国際映画祭では史上最年少での招待作品となった。

香港、韓国、カナダなど、世界各地の映画祭でも多くの観客を魅了。北米最大の日本映画祭・ジャパンカッツでは、客席で偶然観ていた音楽家の坂本龍一も『あみこ』を絶賛。坂本が寄せたコメント入りの予告も大きな話題を呼んでいる。
(前回シネフィルでご紹介http://cinefil.tokyo/_ct/17195536)

©Yoko Yamanaka

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そして、待望の日本公開が迫ったタイミングでまた大きな動きがあった。

山中監督がかねてからの大ファンだったロックバンド・ZAZEN BOYSの向井秀徳も『あみこ』を絶賛。映画の衝動を言葉で打ち返したような熱いコメントが、向井本人から山中監督のもとに届けられた。

さらに、山中監督が「映画界に必要不可欠な存在」として最も敬愛する俳優の一人である池松壮亮にゲストのオファーをしたところ、山中監督からのラブコールに答える形で3日目のゲストトークに登壇することが決定した。山中監督は退学したが、日本大学芸術学部映画学科監督コースの先輩後輩でもある。

無名の新人監督が独学で撮った処女作が、公開前からこれほどの感染力を発揮している事態は異例といってもいいだろう。待望の日本公開では、初期衝動が吹き荒れる嵐の7日間になることは間違いない。超新星・山中瑶子の鮮烈なデビューの証人となれ!

■向井秀徳のコメント
オンナの臭みが充満している。
眩しいぜ、匂いがキラキラと輝きを放っている。
窒息しそうだ。
瞬間の感情が刻み込まれた連続時間、それが映画だ。
思い出やメモリーや記憶や記録や残像とすれ違って、
眩しいぜ。
ー向井秀徳

©Yoko Yamanaka

■世界各地の映画祭で上映
2017年 
9月 第39回ぴあフィルムフェスティバル観客賞
2018年
2月 第68回 ベルリン国際映画祭
3月 第42回 香港国際映画祭
4月 第47回 Sehsüchte国際学生映画祭(ポツダム)
5月 第19回全州映画祭(韓国)
6月 Spain Moving Images Festival(マドリード)
7月 第12回ジャパンカッツ(NY)
7月 第22回ファンタジア映画祭(モントリオール)

©Yoko Yamanaka

■STORY

「人生頑張ったって仕方がない。どこへ行こうが意味はない、どうせ全員死ぬんだから。」―そんなあみこが恋に落ちたのは、同じく超ニヒリストながらサッカー部の人気者でもあるアオミくん。一生忘れられない魂の時間を共有したふたりは、愛だの恋だのつまらない概念を超越した完全運命共同体、現代日本のボニー&クライド、シド&ナンシーになるはずだったが…。

■イベント情報

9/1(土)初日舞台挨拶
登壇:山中瑶子監督 春原愛良(あみこ役)、大下ヒロト(アオミ役)

9/3(月)スペシャルトークショー
登壇:池松壮亮(俳優)、山中瑶子監督 

※全て上映後

詳細は公式ツイッター@amikolemonをチェック!