『顔たち、ところどころ』が公開となるアニエス・ヴァルダ幻の傑作デビュー作を日本語字幕付きで上映!!長編デビュー作にして最初のヌーヴェル・ヴァーグ作品『ラ・ポワント・クールト』ジェーン・バーキン主演『カンフー・マスター!』
9月の新文芸坐シネマテークは、最新作『顔たち、ところどころ』が9/15(土)より公開されるアニエス・ヴァルダを特集!
彼女の長編処女作にして最初のヌーヴェル・ヴァーグ作品『ラ・ポワント・クールト』と、ジェーン・バーキン主演『カンフー・マスター!』を共に日本語字幕付きで上映されることが決定致しました!
『ラ・ポワント・クールト』は当時27歳だったヴァルダの才女ぶりが窺える幻の傑作!
日本語字幕付き上映はおそらく初めて!ネオレアリズモとヌーヴォーロマンが交錯するヌーヴェル・ヴァーグの原点にして大いなる野心作です!そして猫映画!4Kリマスター版でのHD上映!必見!
『カンフー・マスター!』は、ジェーン・バーキン、シャルロット・ゲンズブール、マチュー・ドゥミ、ルー・ドワイヨンが共演するというまさにパーソナルな家族映画にして禁断のラブロマンス!
爽やかで楽しい素晴らしい作品です!日本語字幕付き35ミリプリントを発掘しての上映!
また、アニエス・ヴァルダ最新作 『顔たち、ところどころ』 は、9/15(土)より シネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、アップリンク渋谷ほか全国順次公開 。
【新文芸坐シネマテークVol.24開催概要】
【特別レイトショー/1本立て】
新文芸坐シネマテークVol.24 アニエス・ヴァルダ
共催:Indie Tokyo
【特別料金】一般1800円、学生1700円、前売・シニア・友の会1500円
9/7(金)
『ラ・ポワント・クールト』La Pointe Courte
(1955・仏/86分/ブルーレイ)
開場19:00 開映19:15(講義終了22:00頃)
ラ・ポワント・クールト出身の若い男(フィリップ・ノワレ)が駅で妻を待っている。
彼女はパリ出身だ。4年続いた二人の結婚生活は危機を迎えていた。お互いの関係や愛とは何かについて二人が議論するのと平行して、周囲では様々な人々の人生が繰り広げられていく。
貧しい漁師たちは衛生上の問題によって国から禁止されている漁によって生計を立てようとし、一方幼い子供は原因不明の病気によって命を失う。
監督・脚本:アニエス・ヴァルダ
撮影:ルイ・スーラーヌ/ポール・スーリニャック/ルイ・スタイ
ン
編集:アラン・レネ
音楽:ピエール・バルボー
出演:フィリップ・ノワレ/シルヴィア・モンフォール
9/14(金)
『カンフー・マスター!』Le petit amour
(1987・仏/80分/35mm)
開場19:00 開映19:15(講義終了22:00頃)
離婚したばかりのマリー(ジェーン・バーキン)には、ルーシーとルルの二人の娘がいる。ある日、ルーシーが開いたパーティでマリーは14歳のジュリアンと出会う。
背が低く、ぶっきらぼうなこの少年の中に、マリーは感受性豊かな側面を見つける。「Kung Fu Master(スパルタンX)」のビデオゲームに熱中し、友人たちと下品な冗談に興じるこの少年に、マリーは何とか近づこうとするのだが…
監督:アニエス・ヴァルダ
脚本:アニエス・ヴァルダ/ジェーン・バーキン
撮影:ピエール=ローラン・シュニュー
音楽:フィリップ・ベルナール
出演:ジェーン・バーキン/マチュー・ドゥミ/シャルロット・ゲ
ンズブール/ルー・ドワイヨン
※各日、映画終了後に映画批評家・大寺眞輔さんの講義(60分程度)がございます
※当日は整理番号順でのご入場となります
※整理番号付き前売券は8/10(金)10:30より当館窓口のみで販売開始
【 プロフィール 】
アニエス・ヴァルダ
1928年5月30日、ブリュッセル生まれ。はじめ写真家として生計を立てるが、友人の俳優ジーン・ヴィラールの招きによって国立民衆劇場の舞台写真家となる。名声を確立したヴァルダは、映画の経験を全く持たないまま処女長編作『ラ・ポワント・クールト』を55年に監督する。
フランス映画界の常識から完全に孤絶して作られたこの作品は、ヌーヴェル・ヴァーグの最初の長編とみなされることもある。
58年にジャック・ドゥミと出会ったヴァルダは翌年彼と結婚。ドゥミが亡くなる90年まで二人は夫婦だった。代表作は、『5時から7時までのクレオ』(61)『幸福』(65)『冬の旅』(85)『ジャック・ドゥミの少年期』(91)『落穂拾い』(2000)『アニエスの浜辺』(2008)など。
映画『顔たち、ところどころ』
行先は、はじめてなのになつかしい あの場所
映画監督アニエス・ヴァルダと、写真家でアーティストのJR。
年の差54歳の二人が、
フランスの田舎街を旅しながら人々とふれあい育む、でこぼこで優しい友情。
「ヌーヴェルヴァーグの祖母」とも呼ばれる女性映画監督の先駆で、カンヌ、アカデミー両賞で名誉賞を受賞しているアニエス・ヴァルダ。そして、大都市から紛争地帯、様々な場所で、そこに住む人
々の大きなポートレイトを貼り出すアートプロジェクトで知られるアーティストJR(ジェイアール)。
『顔たち、ところどころ 』は、そんなふたりがフランスの田舎街を旅しながら、人々とふれあい、作品を一緒に作り残していくロード・ムービースタイルのハートウォーミングなドキュメンタリー。
映画『顔たち、ところどころ』特報
第90回 アカデミー賞 ドキュメンタリー部門 ノミネート
第70回 カンヌ国際映画祭 ルイユ・ドール(最優秀ドキュメンタリー賞)受賞
第42回 トロント国際映画祭 観客賞ドキュメンタリー部門受賞
間違いなく今世紀最高のノンフィクション映画の一本。――CriterionCast
不完全かつ、かけがえのない記憶の地図だ。――LA Times
完璧。
ヒューマニズムの奇跡!――Rolling Stone