EXILE/三代目J Soul Brothers 小林直己主演のショートフィルム「Return of the ninja」がアジア最大のファンタ系映画祭「プチョン国際ファンタスティック映画祭」にてワールドプレミア上映が行われました。

『荒野の忍 Return of the ninja』場面写真
(c)LDH

「プチョン国際ファンタスティック映画祭」サインボードを前に内田英治監督とEXILE/三代目J Soul Brothers 小林直己

今作は、米ロサンゼルスで撮影された全編英語の短編で、LDH USA初の米国撮影となった映画作品で、内田英治監督ならではのシニカルさとコメディセンスが融合された、80年代のアメリカンニンジャ映画へのオマージュが散りばめられた短編映画です。

ワールドプレミア上映には監督の内田英治監督とともに、主演の小林直己も韓国を初訪問。
1時間に渡るQ&Aに登壇。韓国のファンの熱い歓迎を受けました。

EXILE/三代目J Soul Brothers 小林直己

ファンに囲まれるEXILE/三代目J Soul Brothers 小林直己

小林は海外での俳優活動に力を入れており、本作で全編英語のセリフに初挑戦。
その後、先日はリドリー・スコット総指揮のハリウッド作品「アースクエイク・バード」の撮影に挑んだ。アリシア・ヴィキャンデルらと共演し、ますますその活動は広がりを見せています。

本作の撮影はロサンゼルスから2時間の砂漠、灼熱の中行われ。小林は得意のアクションを披露している。
「韓国でワールドプレミアが行われたことが嬉しい。この作品は日本文化である忍者を扱った作品だが、異文化のギャップをコメディに落とし込んでいる内容。アメリカで撮影して、初上映が韓国。今後は様々な国で上映されると嬉しい」

「LDH USAとして、映画を初めてアメリカで撮影した作品。監督と手探りで準備し、撮影をした。それが形となって、先日は「アースクエイク・バード」の撮影にも参加させていただき、良い形になっている。海外スタッフや俳優さんとの共演もとても刺激になり、今後もワールドワイドな活動を続けていきたい」

(左より)内田英治監督とEXILE/三代目J Soul Brothers 小林直己

本作は80年代アメリカの忍者映画をテーマにした作品で「NINJA」をめぐる価値観のギャップが描かれている。

舞台はLA郊外の砂漠。B級アクションスターが主演をはるニンジャ映画の撮影現場。
やる気のないスターと、ニンジャオタクの監督。そこへ日本人のブラック忍者が現れ、現場を混乱に陥れるという設定。

今作のメガホンを取った「下衆の愛」「獣道」の内田英治監督からのコメント。

「日本での映画作りの環境は、多くの方が指摘するように厳しい状況です。すると、海外での展開を考えるしかない。本作は同じような発想を持つ小林直己さんと目的が同じということで発進しました。《NINJA》という日本文化を、どう解釈するかという実験的な内容にしました。小林さん以外は外国人キャストで固め、スタッフも多くは現地の方でした。映画作りのシステムがまったく違う、演技に対する考え方もまったく違う、そんな現場で勉強になりましたし、日本映画の自分なりの課題みたいなものも発見できた。今後も海外で積極的に映画を撮っていきたい」

短編映画『荒野の忍 Return of Ninja』場面写真

(c)LDH

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【ストーリー】
ロス郊外の砂漠。
B級ニンジャ映画を撮っている映画監督のスティーブン(Ted Reis)は、「俺はこんな作品に出るような役者じゃない」と主演俳優のジョニー(Gordon Maniskas)に嫌味を言われながらも『本物の忍者映画』を撮ろうと撮影準備をしていた。そこへ、京都の撮影所から忍者映画俳優・サトウ(小林直己)がやってくる。「本物の忍者はそんなことはしない」と次々に駄目出しをするサトウにスティーブンは興奮してサトウを受け入れるが、ジョニーは徐々に機嫌が悪くなっていく。
やがて、撮影は思いもよらない方向へと進んでしまう。ついに、ジョニーが本物の日本刀を手に取った!