1987年からスタートし、本年が32回目となる映像アートの祭典
「イメージフォーラム・フェスティバル2018」の全プログラムが決定!

今年も世界の最前線から刺激的な映映像作品が揃いました。
シネフィルでも何度かご紹介した奇才ヤン・シュヴァンクマイエル最新にして“最後の”作品『蟲(むし)』がオープニング作品。
そして、同じく紹介記事が評判となったケイト・ブランシェットが1人13役に挑む『マニフェスト』をはじめとして長短編合わせて103本の作品を上映。
ほぼ全てがここでしか見ることのできない貴重な作品が並んでおります。

2018年のテーマ:「ヴォイセズ」

地域・性別・政治的信条・経済状況など、様々な状態に生きる多様な個人の存在証明としての“声”にフォーカスします。

●新たに生まれ変わった公募部門とメイン会場

これまでの国内のみを対象としていた公募部門の対象地域を日本、中国、韓国、台湾へと広げ、新たに「東アジア・エクスペリメンタル・コンペティション」部門を設立。本部門には計451作品の応募がありました。厳正なる第1次、第2次審査の結果、23作品がノミネート選出され、会場にて上映されます。フェスティバル期間中に行われる最終審査によって、大賞を含む入賞5作品を決定、8月12日の授賞式で発表します。

また、フェスティバルのメイン会場を、東京のアートシーンを牽引する複合文化施設、スパイラルへと移し、美術・ファッション・建築・パフォーマンス・アートと映像の、より横断的な出逢いの場として機能することを目指します。

●オープニング作品は奇才ヤン・シュヴァンクマイエル最新にして“最後の”作品『蟲(むし)』

ヤン・シュヴァンクマイエル監督『蟲(むし)』

世界を代表するアニメーション作家で、シュルレアリスムの大家、アートやファッション分野にも多大な影響を及ぼすヤン・シュヴァンクマイエルの新作長編『蟲』をオープニング作品として上映。「ロボット」のカレル・チャペックの戯曲をベースに、人間が虫となり、虫が人間となる奇妙な世界が展開します。

●「エクスペリメンタル・パノラマ」部門
ケイト・ブランシェットが1人13役に挑む『マニフェスト』など、世界の映画祭や美術展で話題の映像作品を紹介

ケイト・ブランシェットが1人13役に挑む現代アーティストのジュリアン・ローズフェルト作品『マニフェスト』

世界の話題作を集めた「エクスペリメンタル・パノラマ」部門では、アカデミー賞女優のケイト・ブランシェットが、1人13役に挑戦した『マニフェスト』、革新的な音楽と過激な表現で物議を醸すアーティストM.I.A.を追った音楽ドキュメンタリー作品『マタンギ/マヤ/M.I.A.』や、パリ人肉事件の佐川一政を描いたハーヴァード大学感覚民族誌学ラボによる新作『カニバ』などを上映。
また、日本でほとんど紹介されることのない現代インドの映像アートシーンについて上映とトークを行います。

●「フィルム・メーカーズ・イン・フォーカス」部門
映画・演劇・美術・テレビ・政治活動など縦横無尽に活躍したアーティスト、クリストフ・シュリンゲンジーフを特集

歴史的に重要な映像作家にフォーカスを当てる「フィルム・メーカーズ・イン・フォーカス」部門では、当初カルト映画作家として名を馳せ、演劇や社会的パフォーマンス、現代美術やテレビの世界へと活動を広げながら、2010年に惜しくもこの世を去ったドイツのクリストフ・シュリンゲンジーフの回顧プログラム「挑発する生 クリストフ・シュリンゲンジーフ」を行います。
また、2017年の死後も国内外で再評価が進んでいる写真家・山崎博の映像作品を集めた追悼特集プログラム、オーストリア・アヴァンギャルド映画の巨匠クルト・クレンにもスポットを当て特集上映を行います。

●映像をよりよく知るための充実したシンポジウム・トークイベント

世界の映像プログラマーやキュレーターが、映像表現の最前線を紹介するティーチ・イン「ミート・ザ・キュレーターズ」、インディペンデント映画上映企画者のためのシンポジウム、また上映作品の解説の役割を果たすレクチャーなどトークイベントも数多く開催されます。また、上映会場では作家の質疑応答も行い、観客とのコミュニケーションも活発に行われます。

イメージフォーラム・フェスティバル2018 実施概要

主催:イメージフォーラム
共催:ゲーテ・インスティトゥート東京(挑発する生 クリストフ・シュリンゲンジーフ)
助成:芸術文化振興基金助成事業
協賛:株式会社ダゲレオ出版
協力:オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム
渋谷東急REIホテル
会場協力:株式会社ワコールアートセンター
後援:カナダ大使館、ベルギー王国大使館

会場・会期:
スパイラルホール 8月8日(水)〜12日(日)
シアター・イメージフォーラム 8月4日(土)〜12日(日)

■入場料(東京会場の料金です)
○会期中販売
【1回券】一般1,500円/学生800円/会員1,100円
【4回券】一般4,000円/学生2,000円
【フリーパス】10,000円/学生5,000円
○チケットぴあ、ローソンチケットなどで特別鑑賞券を販売中!
特別鑑賞【1回券】1,200円 【4回券】4,000円 【フリーパス】10,000円
チケットぴあ Pコード:467-647
ローソンチケット Lコード:東京32599
○スパイラルホール上映作品は日時指定券を発売!
日時指定特別鑑賞【1回券】1,300円
チケットぴあ Pコード:558-716
本フェステイバルは下記会場でも開催します
〈京 都〉京都芸術センター 8月21日(火)〜24日(金)
〈京 都〉ルーメン・ギャラリー 8月25日(土)〜26日(日)
〈横 浜〉横浜美術館 9月(予定)
〈名古屋〉愛知芸術文化センター アートスペースA, E, F 9月26日(水)〜30日(日)