ネットを典型とした変わりゆく社会で、世代間ギャップ、個人の選択、性同一性など「家族の在り方」を描く、日本で初めて公開されるブータン・ドキュメンタリー『ゲンボとタシの夢見るブータン』が8月18日よりポレポレ東中野ほか全国での公開いたします。

(C)ÉCLIPSEFILM / SOUND PICTURES / KRO-NCRV

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ブータンとは、1971年に国連に加盟するまで鎖国政策を取っていた国で、テレビが紹介されたのは1999年と世界で最も遅い国です。
映画は、ブータンで先祖代々によって引き継がれてきた寺院を持つ家族を捉えたドキュメンタリー作品となっています。

“幸福の国ブータン”のゆくえは

映画の舞台はブータンの巡礼の地、中部ブムタン。
家族が代々受け継いできた古刹チャカル・ラカンは、1000年以上の歴史を持つ重要な寺院のひとつである。GNH(国民総幸福量)を提唱し、それを目標に建国を進めてきたブータンの人々は、急速な近代化に伴い、多様な価値観を持つようになる。伝統社会の急激な変化に戸惑いながらも決断せねばならない最後の仏教王国ブータン。
ゲンボとタシの家族が直面している寺院の継承問題は、ブータンで暮らす人々だけの問題でなく、どの世界にもある家族の葛藤でもある。

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世界で初めて劇場公開されるブータン人作家によるドキュメンタリー
『ゲンボとタシの夢見るブータン』予告編完成!

監督のアルム・バッタライ(ブータン)とドロッチャ・ズルボー(ハンガリー)は、若手ドキュメンタリー制作者育成プログラム(ドック・ノマッド)で出会い、世界7つのドキュメンタリー・ピッチング・イベントに参加し、国をまたがる6つの財団から資金を獲得して、国際共同製作の枠組みで本作品を完成させる。
文化背景の異なる若手作家が手を取り合い、世界を旅し、世界中の支援者に支えられて完成した、友好と情熱に満ちた“クロッシング・ボーダー”な映画。

予告編では、民族衣装を来た学校の教員が英語で自国の急速な近代化を誇らしく思うよう子供達に教育をするシーンや、長男を出家させ家族の寺院を継がせたいと思う父親に対し、英語教育を受けさせ、海外の観光客に英語でお寺の説明をすることの方が大切だと主張する母親のシーンが入っており、近代化に直面するブータンが今まさに迫られている未来の選択について紹介されています。

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映画では、子供達が将来苦労することなく生きていけることを願う親と、自分たちらしい選択を模索する思春期の兄妹を描いた、どの世界にもある普遍的な家族の心理を描いた作品となっています。
また、予告編には、人生や生き方の格言・名言で著名なベストセラー作家である解剖学者の養老孟司氏のコメントが寄せられています。

養老孟司(解剖学者/東京大学名誉教授)コメント全文
ネットを典型として変わりゆく社会、その中での父と子、性同一性、個人の選択、こうした人生の普遍的な問題を、ブータンの風土を背景に上手に描いています。強いて結論を出さない、とても気持ちのいい映画です。日本人が百年以上前に、良かれ悪しかれ通過した時代を、アジアの国々がいま通っているという気がします。ではわれわれは真摯に過去に向き合ってきたか。それをあらためて考えさせる作品でもあります。

『ゲンボとタシの夢見るブータン』予告

“幸福の国ブータン”の今-『ゲンボとタシの夢見るブータン』

youtu.be

【ストーリー】
子供たちはどのような未来を描くのだろうか
ブータンの小さな村に暮らす長男ゲンボ(16歳)は、家族が代々受け継いできた寺院を引き継ぐために学校を辞め、戒律の厳しい僧院学校に行くことについて思い悩む。自らを男の子だと思い、ブータン初のサッカー代表チームに入ることを夢見る妹のタシ(15歳)は、自分の唯一の理解者である兄に、遠く離れた僧院学校に行かないでほしいと願う。父は、子供たちが将来苦労することなく暮らせることを願い、ゲンボには出家し仏教の教えを守ることの大切さを説き、タシには女の子らしく生きる努力をすることを諭す。思春期の子供たちは自分らしい生き方を模索するが、それが何かはまだわからない。急速な近代化の波が押し寄せるブータンで、子供たちの想いと、親の願いは交差し、静かに衝突する—————

<クレジット>
監督 アルム・バッタライ、ドロッチャ・ズルボー
2017|ブータン、ハンガリー映画|ドキュメンタリー
ゾンカ語|74分|英題 The Next Guardian
後援:ブータン王国名誉総領事館/ブータン政府観光局/駐日ハンガリー大使館 
協力:Tokyo Docs/日本ブータン友好協会/日本ブータン研究所/京都大学ブータン友好プログラム 字幕:吉川美奈子|字幕協力:磯真理子|字幕監修:熊谷誠慈
配給:サニーフィルム

8/18(土)よりポレポレ東中野ほか全国劇場ロードショー