東京国立博物館では7月3日より特別展「縄文―1万年の美の鼓動」が始まりました。
そして、映画『縄文にハマる人々』が7月7日よりシアター・イメージフォーラムほか、順次全国公開がスタートいたします。

文字も持たない。
国家も作らない。
1万数千年。
世界でも例のない圧倒的で奇妙な時間はなぜ続き、いかに消えたのか?
3000年間、捨て去られていた忘れ物を探す旅。

縄文時代。日本人なら小学生でさえ知っているこの言葉。
しかし、その実態は知れば知るほど、謎が多い、宇宙人地球飛来説はじめとする奇妙な造形物の数々が残されてはいるが、実はほとんどが謎。
それらの魅力にハマったまま抜け出せない多くの人々を追う。

✩人類史に残された最強のミステリー。1万年以上続いた「縄文」という謎。
縄文時代。日本人なら小学生でさえ知っているこの言葉。しかし、その実態は知れば知るほど、謎が多い・・・というか、実はほとんどが謎。
宇宙人地球飛来説を裏付けるような土偶たちをはじめとする奇妙な造形物の数々が膨大に残されてはいるものの、それらが何なのか、21世紀になった今となっても、誰ひとり真実にたどり着けないまま、やはり謎。

✩全国100か所にも及ぶ縄文探求の旅の果てにたどり着いた現代人必見の謎の正体とは?
この映画は縄文にハマっている人をはじめ、考古学や民俗学の専門家、さらには文化人やアーティスト、そして縄文に情熱の全てを傾ける人々への取材を経て、その秘密の核心へと迫ってゆく。
また、1000点近く紹介される縄文土器や土偶たちの想像を超えた造形の数々も必見。

監督には前作「死なない子供、荒川修作」で、難解さで知られる現代アーティストの荒川修作を見事に読み解き、これまでの監督作品の全てがベルリンをはじめとする国際映画祭への招待を受けている山岡信貴。
ナレーションには、独自の存在感を放つ水曜日のカンパネラのコムアイ。
エンディングテーマにはあらゆるジャンルの音楽の全てを飲み込むかのようなスタイルで知られる「森は生きている」。
出演はいとうせいこうほか・・・。

釈迦堂遺跡博物館蔵

縄文時代という言葉を知っている日本人は多いが、1万年以上続いたとされるその実態を知る者はあまりにも少ない。
しかし、それに近づく多くの者を虜にしてゆく縄文時代という巨大な謎。

その魅力の正体がどのようなものなのかを識者や遺物に触れる事で紐解いて行き、日本人の世界観の源流、さらには人間が作り出すことのできる新しい世界の可能性についても探ってゆく。

三内丸山遺跡

縄文時代が終焉を迎えて約2500年。
この時間の流れの中で日本人は一体何を失い、忘れてしまったのか。
その秘密は21世紀の私たちの根幹を揺さぶり、見慣れた風景を一変させてしまうような、未来へと繋がる新たな世界への扉を開く。

茅野市尖石縄文考古館蔵

主な出演者
縄文ハマる人々!ハメる人々!

いとうせいこう

いとうせいこう 作家・アーティスト
職業が書ききれないほど多彩な活動を行う才人。十年前に縄文土器を実際に手にして以来、その文化のエレガントな奥深さに敬意を抱き続けている。

小林達雄 國學院大学名誉教授
日本の縄文研究における第1人者。広範で深い知識に基づいて、縄文時代の魅力をわかりやすく伝えることで、縄文文化の一般への認知に多大な貢献をする。

佐藤卓 グラフィックデザイナー
この人のデザインした商品を目にしない日はないほどに広く活躍する日本を代表するデザイナー。縄文への興味が嵩じ、自ら国立科学博物館での「縄文人展」を企画し12万人を動員する。

猪風来 アーティスト 
縄文の造形を現代に甦えらせるために、20年間竪穴式住居で暮らし、その魂をアートで再現し続けている。

池上高志 東京大学教授 専攻:カオス理論 人工生命
人工生命研究における第1人者。音楽家渋谷慶一郎との共作でアート作品の制作も行う。
カオス理論を駆使して、古代図像の謎を解き明かす科学論文も執筆。

山形県立博物館蔵

山岡信貴監督が5年間をかけ挑んだ『縄文にハマる人々』

今作品は、初監督作品が、ベルリン国際映画祭でワールドプレミアされ、映画の可能性を拡大し続ける異能の映像作家 山岡信貴が縄文に情熱の全てを傾ける人々への5年間にわたる取材を経て、その謎の核心へと迫ってゆく。

山岡監督のコメント
縄文に縁も興味もなかった自分が、5年間、100箇所にも及ぶ取材や数千の土器土偶に向き合い続けられたのは、結局、縄文を知れば知るほど人間の可能性の広がりを実感できたことが大きいのだと思いました。
人類としては全く同じ性能を持つ21世紀の私たちと縄文人がこれほど違った文化を作り上げ、それぞれがそれぞれに成立しているのであれば、私たちにも縄文人にも想像できないような、全く違う世界を作り上げるポテンシャルが人間にはあるのだという深い希望を感じます。

大阪市出身。同志社大学工学部卒業。
1993年に16ミリ処女長編映画「PICKLED PUNK」を製作。同作品はぴあフィルムフェスティバルにて審査員特別賞を受賞後、ベルリン映画祭ほか多数の映画祭に招待上映される。
以後も実験的なスタイルを貫きながら定期的に作品を発表し続けつつ、携帯電話キャリアと共に視覚の心理状態への影響の研究やデバイス開発等、サイエンスの分野にも積極的に取り組んでいる。
2013年にはロサンゼルスのIndependent film makers showcaseにて全長編作品のレトロスペクティブが開催された。
主な長編監督作品
「PICKLED PUNK」(1993年)ベルリン国際映画祭他正式招待作品
「Zeki, Florian and Kelly!」(1997年)マドリッド国際映画祭他正式招待作品
「PIG‘S INFERNO」(2000年)リオデジャネイロ国際映画祭他正式招待作品
「ソラノ」(2005年)シンガポール国際映画祭他正式招待作品
「天然性侵略と模造愛」(2005年)プサン国際映画祭他正式招待作品
「死なない子供、荒川修作」(2010年)ハンブルグジャパンフェス招待作品

この映画で迫る縄文時代の謎の数々

◉1万年以上の持続性は世界的にも稀有。
◉戦争の形跡がない。
◉ごみ捨て場と言われている貝塚から、人の遺体も見つかる。
◉縄文土器には過剰な装飾があり、現代の視点からは使いづらいこと 
 この上ないが、日用品だった。
 また、その造形が何を意味し、何のためなのか解明されていない。
◉絵画が他の文化に比べて極めて少ないというか殆ど見つからない。
◉奇抜な造形の土偶が何のためのものだったのか、全くわからない。
◉どのような信仰があったのか、信仰があったのかすら不明。
◉家の入り口の真下に、子供の墓を作る。
◉使い方すらわからない道具が多数発見されている。
◉農業を行わないどころか、井戸すら掘らない。
◉直径1メートルを超える木を多数立てた形跡が残っているが、
 何のためのものかわかっていない。
◉1万年以上続いたにもかかわらず、なくなってしまった理由が不明。

『縄文にハマる人々』予告

『縄文にハマる人々』予告

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映画『縄文にハマる人々』
2018年度作品、日本映画
ビスタサイズ HD カラー ドルビーデジタル 上映時間 103分
製作 有限会社リタピクチャル

7月7日(土)よりイメージフォーラムほか全国巡回!

東京国立博物館では7月3日よりはじまった特別展「縄文―1万年の美の鼓動」展 公式サイト