13年振りとなる横浜で開催され、24日に閉幕したフランス映画祭2018で、一般投票による<エールフランス観客賞>を受賞した『セラヴィ!』。

世界的に注目を集める製作チームが再集結し作り上げたのは、ベテランウェディングプランナーの主人公が手掛ける17世紀の建造の城を舞台にした豪華絢爛な結婚式の1日を通じて、チャーミングな人々が巻き起こす遊びゴコロと優しさに満ち溢れた私たちへの人生賛歌。
昨年公開された本国フランスでは公開1ヶ月で興収25億円を突破した超・話題作が、いよいよ今年の夏、日本全国で公開致します。

世界有数のベーシスト アヴィシャイ・コーエンが初めて映画音楽を担当!
貴重な日本独占コメントも到着!
合わせて、本作の音楽面に迫ったメイキング映像も解禁!

この豪華コラボは、かねてよりその音楽センスに定評のあるエリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュ両監督がコーエンに熱烈アプローチをしたことで実現。
監督のひとりナカシュが脚本執筆中にコーエンの曲を聴いていて、その独特なテンポとリズムは物語にピッタリ合うのではないかと考え、これまで映画音楽を手掛けたことのないコーエンにダメもとでアプローチをしたことがきっかけだという。もともと『最強のふたり』が好きだったというコーエンはオファーを快諾。コーエンは、監督から映画の音楽的ビジョンを聞かされた時のことを「映画全体に私の音楽が有機的に織り込まれていた」と印象を語り、映画を観た感想として「音楽の物語る力や、音楽自体がとても活き活きとしていたことに驚いた」と振り返る。

劇中使用されているコーエンの楽曲はいずれも彼の既存の曲で、映画のためにアレンジして全て再録。観客を物語の舞台となる古城へと誘うオープニングシーンで使われている「Seven Seas」をはじめ、いずれもまるで映画のために書き下ろされたかのように各シーンと見事なマッチングを見せている。実際、本作のマスコミ試写や一般試写で映画をいち早く観た人からは映像と楽曲の絶妙な調和に言及する声も多く、映画を観る者誰もが驚くはずだ。コーエンは監督との共同作業を振り返り、「彼らが音楽やミュージシャンからどれだけインスパイアされているかを知り、逆に私も彼らにインスパイアされたよ。彼らの仕事を見ていて、それぞれが芸術として成り立っている「映像」と「音楽」を使い、お互いを補完し合うように一緒に作用させる方法や、彼らのものづくりに対しての情熱など、私は沢山のことを学んだ」と大いに刺激を受けた様子。

© 2017 QUAD+TEN / GAUMONT / TF1 FILMS PRODUCTION / PANACHE PRODUCTIONS / LA COMPAGNIE CINEMATOGRAPHIQUE

アヴィシャイ・コーエン 『セラヴィ!』公開に寄せた日本独占コメント全文

「音楽の物語る力や、音楽自体がとても活き活きとしていることに驚いた」
2年前、あるコンサート終わりに、2人のフランス人映画監督が私のところに来て、エリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュです、と自らの紹介を受けたんだ。映画制作者からアプローチされるのは初めてではないが、彼らが『最強のふたり』(2012年)のつくり手たちであることを伝えられた時に、大物だと気づいたよ。『最強のふたり』は私がとても好きな映画だからね。
監督たちから、私の音楽にインスパイアされた映画の脚本を書いていると聞き、音楽使用の許可を求められたのだけれど、初めての映画とのコラボレーションを、この素晴らしい監督たちと一緒にできたことがとても嬉しい。
本作では、新しい曲を書き下ろしたのではなく、監督たちが私の既存のレパートリーの中でどの曲を使用したいかが明確で、すでに映画全体に音楽が有機的に織り込まれていたんだ。
完成した映画を観た時に、音楽の物語る力や、音楽自体がとても活き活きとしていることに驚いたよ。彼らがどれだけ音楽やミュージシャンからインスパイアされているか理解できるし、逆に私も彼らにインスパイアされたよ。彼らとの仕事を通して、それぞれが芸術としてなりたっている「映像」や「音楽」の使い方、お互いを補完し合うように一緒に働かせる方法や、彼らのもの作りに対しての情熱など、沢山のことを学んだ。
この映画は笑えて、刺激的で、彼らのこれまでの作品と同様に人間社会へのメッセージを含んでいる。

***アヴィシャイ・コーエン/プロフィール***
1970年4月20日イスラエル生まれ。6歳からピアノを弾き始めレッスンを受け、14歳で渡米しジャズと出会う。16歳で帰国し空軍に従事するが、ジャコ・パストリアスの演奏を聴き、ミュージシャンとして生きていくことを決意する。1992年に再度渡米、ニューヨークで音楽活動を開始し、ウィントン・マルサリスなどと共演。1996年にはダニーロ・ペレスの「パナモンク」に参加し脚光を浴び、その後チック・コリアが彼の才能に注目し、チック主宰のストレッチ・レーベルに迎え入れられた。チックの伝説的ユニット“オリジン”に参加しながらリーダー・アルバムの制作も続け、これまでに16枚のスタジオ・アルバムを発売。自身のグループからはマーク・ジュリアナ、シャイ・マエストロ等の鬼才を世に送り出し、その比類無き才能と豊かな芸術性を反映した作品は、ジャンルを超えて高い評価を得ている。

アヴィシャイ・コーエン
©Bernard RIE Photographies

コーエンによる現レギュラー・トリオとオーケストラを融合させた意欲的なステージが「アヴィシャイ・コーエン トリオ with 17 ストリングス」と題して8月に日本初上陸を果たす。
映画でもステージでも、この夏はアヴィシャイ・コーエンとその挑戦に要注目だ!

<Blue Note Tokyo 30th Anniversary presents AVISHAI COHEN TRIO WITH 17 STRINGS>情報
イスラエル出身の天才ベーシストが創造する
トリオとオーケストラを融合させた話題のステージが日本初上陸

【公演会場】紀尾井ホール http://www.kioi-hall.or.jp/
【公演日程】2018年8月26日(日)
[1st]Open2:30pm Start3:00pm
[2nd]Open5:30pm Start6:00pm
【チケット料金】
S席:¥9,500-(税込)
A席:¥8,000-(税込)
学生席(大学生以下):¥5,000-(税込)
【お問合せ】 チケットぴあインフォメーションtel:0570-02-9111 (10:00~18:00)
【公演詳細】 http://www.bluenote.co.jp/jp/event/avishai-cohen-kioi/

コメントと照らし合わせて見ると監督ふたりとまさに共鳴し合ったことが伺える
音楽メイキング映像も解禁!

メイキング映像でナカシュは「このシーンにはこの曲を、と考えながら脚本を書いたんだ」と執筆当時に聴いていたコーエンの曲として「Seven Seas」や「Nu Nu」といった具体的な曲名を挙げ、当初から確固たる音楽的ビジョンがあったことを明かす。

トレダノは、「アヴィシャイ・コーエンの音楽はひと言にジャズといっても、様々な音楽要素がミックスされている。この作品にぴったりだった。感情が揺れ動いているのが分かるんだ」とその音楽的魅力を分析。
映画ではコーエンの楽曲だけでなく「君の瞳に恋してる(Can’t Take My Eyes Off You)」や「Lovely Day」といった定番ウェディングソングも使用されているが、ナカシュは「誰もが知っている曲もあれば、彼のジャズのように尖って強い印象を残す曲もある。その両方を取り入れたいんだ」と語り、トレダノは「異なるものを掛け合わせどんな化学反応が起こるのかを見たいんだ」と、様々な国籍や境遇の人々がウェディングスタッフとして式の成功のために協力して(?)奮闘する(??)、映画のストーリーを音楽でも表現しようとしたことを明かしている。
映像には劇中のライブシーンや、映像と音楽が見事な融合を見せる本編映像のみならず、コーエンのエキサイティングなレコーディングシーンも収められているのにも注目だ。

アヴィシャイ・コーエンが参加!『セラヴィ!』特別映像<音楽編>

アヴィシャイ・コーエンが参加!『セラヴィ!』特別映像<音楽編>

youtu.be

[ストーリー]
結婚式は人生の縮図!? 人生は人に泣かされ、人と笑う。
“ポンコツ”なウェディングスタッフが集まったパーティーはトラブル続出!大惨事!!
ウェディングプランナーとして30年間、数え切れないほどの結婚式をプロデュースしてきたマックスは、そろそろ引退を考えていた。そんなある日、17世紀の城を舞台にした豪華絢爛な結婚式の依頼が舞い込んだ。いつも通り式を成功させようと、完璧な準備を整えたのだが、なんと集まったスタッフたちが全員ポンコツ!! バンドのボーカルは新郎の希望と真逆の歌を熱唱しワンマンショー気取り、カメラマンは写真撮影よりもつまみ食い、ウェイターは新婦にうつつを抜かし、おしゃべりに夢中…。マックスの努力も虚しく、次第に式は大惨事と化す…。前途多難すぎる結婚式は、果たして、チームメンバー一丸となって成功させることはできるのか。

「セラヴィ!」 (原題:「Le Sens de la Fête」/英題:「C’EST LA VIE!」)
配給:パルコ
監督:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
出演:ジャン=ピエール・バクリ、ジャン=ポール・ルーヴ、ジル・ルルーシュ、ヴァンサン・マケーニュ、アルバン・イワノフ
製作年:2017年 製作国:フランス 本編:117分 言語:フランス語
© 2017 QUAD+TEN / GAUMONT / TF1 FILMS PRODUCTION / PANACHE PRODUCTIONS / LA COMPAGNIE CINEMATOGRAPHIQUE
公式Instagram :cestlavie_movie 公式Twitter:@cestlavie_movie

7月6日(金)
渋谷・シネクイント 新宿シネマカリテ HUMAXシネマズ池袋 他全国公開!