フランス現地時間6月11日より開催中の、世界四大アニメーション映画祭の一つ、アヌシー国際アニメーション映画祭で、現地時間15日に、『ペンギン・ハイウェイ』の石田祐康監督とキャラクターデザインの新井陽次郎氏が登壇しました。現地からの速報レポートをお送りいたします。

今回『ペンギン・ハイウェイ』が招待されたのは、新作のアニメーション映画について紹介するイベント「Work in Progress」(ワークインプログレス)。
イベント開始前は会場前に長蛇の列ができ、注目度の高さがうかがえた。

二人が登場し、『ペンギン・ハイウェイ』の予告篇が上映されると満席の会場からは歓声があがった。

左より石田祐康監督・キャラクターデザインを担当した新井陽次郎

石田監督は、自身初の長編作品として「ペンギン・ハイウェイ」を選んだ理由について「少年の目線で、少年の世界を純粋なかたちで描きたかったこと、そして少年からの“お姉さん”にあこがれる気持ちも物語をひっぱる強い力があると感じたし、日常の中に不思議なことが入り込んでくる絶妙なバランスに惹かれた。」と明かした。

新井氏は主人公“アオヤマくん”のキャラクターデザインについて聞かれると、「アオヤマくんは少し背伸びをしていて、同級生のいじめっ子と対立していたりする。同年代から見ると生意気なんだけど、大人から見るとかわいらいしく見えるよう意識した」と話した。

また、新井氏は、壇上でキャラクターを描き、その模様がスクリーンに映し出されるライブドローイングを実施。約5分の間で、本作の主人公・アオヤマ君とペンギンが滑らかに描かれていくのを観客は熱心に見守り、完成すると大きな拍手が起こった。

★アアヌシーアニメーション国際映画祭
ザグレブ、オタワ、広島と並ぶ世界4大アニメーション映画祭の一つ。カンヌ映画祭からアニメ部門が独立し1960年に設立、世界最大にして、最も歴史の古いアニメーション映画祭として知られている。
毎年国内外の約230作品が上映され、来場者は約12万人を記録している。
また同時に世界最大規模のアニメーション見本市 MIFA (Marche international du fim d’animation) が開催されており、世界95か国(2017年度)のアニメ・ビジネス関係者が一同に集まる。

世界から注目される作品の、監督とキャラクターデザインを20代の若さで務める二人の話を、フランス中から集まったアニメファン達は終始興味津々な様子で聞き入っていた。

フランスでの公開は2019年を予定。またフランス他世界十か国以上での上映が決まっている。
 『ペンギン・ハイウェイ』の日本公開は、8月17日(金)。

●登壇を終えての石田監督コメント●
最初は緊張しましたが、お客さんのリアクションから伝えたいことが伝わっている感じがしたので嬉しかったです。フランスの皆さんにも早く作品を観てもらって感想がききたいと思っています。

石田祐康監督

●登壇を終えての新井陽次郎コメント●
皆さんに喜んでもらおうと、ライブドローイングは練習もしてきたので、肩の荷が少しおりました。喜んでもらえていたら嬉しいです。

左よりキャラクターデザインを担当した新井陽次郎・石田祐康監督

映画『ペンギン・ハイウェイ』 予告1

映画『ペンギン・ハイウェイ』 予告1

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【STORY】
小学四年生の少年アオヤマ君は、一日一日、世界について学び、 学んだことをノートに記録する。毎日努力を怠らず勉強するので、大人になったら
どれほど偉くなるか、見当もつかない。そんなアオヤマ君は、通っている歯科医院の“お姉さん”と仲がよく、“お姉さん”はオトナびた賢いアオヤマ君を、 ちょっと生意気なところも含めかわいがっていた。ある日、アオヤマ君の住む郊外の街にペンギンが現れ、そして消えた。アオヤマ君は、“お姉さん”が投げたコーラの缶が、ペンギンに変身するのを目撃する。お姉さん”とペンギンの関係とは?少し不思議で、一生忘れない、あの

■出演:北 香那、蒼井優
■原作:森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』(角川文庫刊)
■監督:石田祐康 ■キャラクターデザイン:新井陽次郎 
■脚本:上田誠(ヨーロッパ企画) 
■音楽:阿部海太郎 
■制作:スタジオコロリド
■主題歌:宇多田ヒカル「Good Night」(EPICレコードジャパン)
© 2018 森見登美彦・KADOKAWA/「ペンギン・ハイウェイ」製作委員会   
penguin-highway.com

8月17日(金)より、全国ロードショー